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第9話

 ちょっとやり過ぎたかも知れない・・・


 魔法の使い方を知ってから『これはどうなってるんだ?』とか『これはどうなんだ?』とか色々と思いついたことを順次調べていった。もう一周、もう一周と思いつく事が出る度に回り続け・・・もう夜を7回以上迎えた気がする。今何週目なのかは覚えていない。


 最後の部屋で軽く睡眠と食事を取る以外はずっと走りながら魔法の練習をしている状態だ。布袋の重みが相当な回数周回していることを物語っている。それを持って移動できている辺りで判断しているが、どうやら筋力も上昇しているようだ。普通なら重くて潰れてしまいそうな袋を持ってダンジョン内を走っているのだ。筋力がつかない方がおかしい。

 もう木登りをしても息切れはしないし、全力疾走しても足がもつれない。若返った気分だ。ひょっとしたら同じ行動を取れば取るほど成長するシステムなのかも知れない。それにしても急成長し過ぎに感じるが・・・


 今の周回が終わったらいい加減、人里を探そう。荷物の整理をしたいし、何より風呂に入りたい。ダンジョンのクリア報酬で清潔なタオルや衣類がセットで出てきたのでスーツを仕舞い、そちらを着ている。着替える前に水の魔法を使い汗を流しはしたがちゃんと石鹸で洗いたいし、暖かい風呂に入りたい。人里に行けばきっと風呂に順ずる何かがあるはずだ。


 自分の身長と同じ程度の大きさがある二股人参を殴り飛ばし最後の部屋に入る。いつも通り宝箱があり、中身を確認すると金貨と何かが入っている。今回は最初に手に入れた魔法布袋(仮)と同じようなものが入っていた。魔法陣の刺繍が入った布袋だが、魔法陣の色と形が最初に手に入れた物と違うようだ。


 試しにコインを何枚か吸わせてみる。あっという間に入らなくなってしまう。どうやら無限に入る物ではないらしい。しばし観察するとあることに気付く。何枚か入れたコインの重さをこの布袋から感じられない。ひょっとしたら重量無効化の布袋か?もしそうだとするなら・・・


 重量無効化の布袋(仮)の中に入れていたコインを全て出し、魔法布袋(仮)に戻す。そして魔法布袋(仮)を重量無効化の布袋(仮)の中に入れると・・・見事に重さが消えうせた。凄く体が軽い。まぁ実際、あの袋は尋常じゃない重さになってたからな・・・


 これで文字通り動きやすくなったな。さぁて、人里を探しに行きますか!まずは高いところに出て見渡してみるかな。そう考えながらダンジョンを出た。

ブクマ、評価してもらえると喜びます。

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