第7話
「ーーうーん、やっぱそう簡単には見つかんねぇなぁ」
「そうだね……フィーを見つけたときも結構かかったし」
ベルと、ついでにナギサのペット候補を探すために森に入った俺たちは、かなりの時間を費やしたにもかかわらず、非戦闘モンスターを見つけることはできていなかった。モンスターを見つけてはそれをサイカとヒナが倒すループ。おかげで二人のレベルが少し上がっていた。二人はもう2層でも余裕だなぁ……そろそろボスを狙うか?
「うっし、それじゃここいらでちょっと休憩しようか」
「わかった」「わかりました」「はーい!」
3姉妹に呼びかけ、休憩を始める。アイテムボックスからテーブルといすを取り出し、その上にベルがあらかじめ作ってきていたサンドイッチなどが並べられる。
「ほえー……おいしそうですねぇ」
イスに座ってそれを見たナギサが感心したように言う。当然のように座っているが、お前の分はないからな?
「そ、そんな殺生な!」
悲しそうに言うナギサを尻目に、サンドイッチを食べる。
「そういえばラビ君」
「ん?」
正面に座っているベルが尋ねてくる。
「この層だとどんなモンスターをテイムできるの?」
「あー、そうだなー。まぁ、テイムできるというか、出てくる確率で言うとフォレストウルフかフォレストオウルかね」
「それってどんなモンスターなんですか?」
「戦闘で何度か見たことあるけど名前の通りオオカミとフクロウだな。てかなぜおまえは知らんのだ」
「わたし、Oiki見ない派なんです」
「ウィO見る見ないの問題じゃねぇよ……」
2層歩いたらかなり高確率で遭遇するってのに……。
「まぁ、姿は名前の通りオオカミとフクロウだ……あぁ、ちょうどあいつみたいな感じだな。フォレストウルフ」
ちょうど視界のはしに移ったフォレストウルフを指さす……ん? あれって非戦闘モンスターじゃね? こっちじっと見て襲ってくる気配ないし……。
「ラビ君……」
「先輩、あれって……」
「みたいだなぁ……」
なんでいまごろ……って、あぁ……。
「これか」
フォレストウルフの視線は、俺がもつサンドイッチにロックオンされていた。匂いにつられてやってきたか。なるほど、こんな方法もあるんだな……。
「よーし、さっそくテイムしてやりますよ!」
「あ、がんばってね、ナギサさん」
「……え? 先にいっていいんですか?」
「え? うん」
「……行ってきます」
「おうがんばってら」
「……はい」
また一つ負けたなナギサよ。
そしてナギサはその気持ちを糧として、みごとフォレストウルフをテイムすることに成功した。
アオイです。
熱くなってきましたね。私は家に帰ってシャワーを浴びてパピOを食べる毎日です。
いやーいいですねパOコ。一つに二つ入ってて、なかなかおいしいしリーズナブル。二つあるからお得感もありますし……え? Oピコは友達と仲良く食べ合うもの? え? 何を言ってるんですか? 一人で二つ食べるものでしょう?