第1話
ブックマーク3000件突破ありがとうございます。
ALO アップデート情報
今回のアップデート内容は以下の通り。
・ステータスに満腹度の追加
・NPCにAIを搭載
・加速時間を1/8(現実での1日が仮想での3日となる)
・加速時間の変更により、睡眠不足のBSを廃止
また、ALO稼働1か月を記念し、5月10日より、イベントを行います。
みなさん挙ってご参加ください。
ーーーラビーーー
「…ふむ」
俺はALOの噴水広場の時計塔でアップデート情報を読んでいた。
加速時間の変更以外はそこまで驚くようなことじゃないな。ていうかお決まりかね?
おれは加速時間変更についての詳細を開き読んでみた。
「なになに…『半月が1年となる現在の設定は皆様のチュートリアルのために設定したものです。そのため、サービス開始からちょうど一か月が過ぎたとき、加速時間を1日で三日進む程度のものへと変更させてもらいます。つきましては、1日で十分な睡眠をとらなければBSがつく設定も廃止させていただきます。』…ねぇ…」
まぁそんな1か月で2年たつような速度だったらアップデートが間に合わんで飽きがくるわな。
「…ということは徹夜プレイが可能になるわけか…これは廃人プレイが捗りそうなーー」
「ーーうさぎさーん!」
「ぬ?ヒナかぐほぁっ!?」
アップデート内容について感想を呟いていたらヒナが突撃してきた。あいかわらず的確に鳩尾をとらえてくることで…。
いい加減注意しようとは思っているのだが…
「こんにちわ!」
「お、おうこんにちわ」
この笑顔を前にしてやめろというのは気が引けてしまう。
「こんにちわラビくん…大丈夫?」
「…こんにちわ、大丈夫ですか?」
ベルとサイカもこちらへきて、俺の心配をする。
「あぁこんにちわ…うん大丈夫、もう慣れた」
「あ、あはは…ごめんね?」
「いや…気にしないでいいよ」
高い報酬(毎日の弁当)を払ってもらっているし、このくらいは許容範囲である。
俺はひとまず立ち上がり、二人に行った。
「まぁ、ここで突っ立っておくのもなんだし、とりあえず行こうか」
「あ、うんわかった」「わかりました」「はーい!」
3人はそれぞれ返事をし、先に歩いている俺についてきた。
そして向かう先は…
ーーーベルーーー
「うし、ついたよ」
ラビ君が連れてきた場所は噴水広場から少し歩いたところにある一軒の家だった。
家には<ルシアン武具・防具店>という看板がついてある。
「んじゃ入ろうか」
ラビ君はそういって、店の中に入っていった。私たちもそのままついて行った。
「「「いらっしゃいませー」」」
中に入って迎えてくれたのは三人の少女だった。見た目年齢は私と同じくらいでそれぞれ赤、青、黄のエプロンドレスを着ている。
三人はラビ君をみると、
「「「なんだ、冷やかしか」」」
と声をそろえていった。
ラビ君はこめかみのあたりを押さえながら、
「シアが鎌技能を取得して鎌を作ってくれればお得意様になってやるんだけどな?」
「貴重な技能枠埋めたくないから結構でーす」
「だろうな」
というのだが、シアとよばれた赤いエプロンドレスの少女がそっけなくかえす。
「まぁ残念ながら今日はちゃんとした客だよ」
ラビ君はそう言って私たちのほうを向く。
「今日はこの三人の武器、防具を作ってもらいたい」
「ほうほう、かわいい子たちだね~」
ラビ君の言葉に青いエプロンドレスの少女が感心したように言う。そして黄色のエプロンドレスの子が…
「プーちゃんどこでひっかけてきたの?」
「人聞きの悪いことを言うな。あとプーちゃんはやめろ」
と、ラビ君をからかっている。プーちゃんって…
そして三人の少女は私たちの前に立ち、
「さて、とりあえず自己紹介しようか。私はシア、よろしくね」
「私はルシです」「私はアンだよ~」
と、赤・黄・青の順番で自己紹介してくれた。
そして私たちも自己紹介をし、ラビ君が切り出す。
「依頼したいことはこの3人の装備をつくることなんだが…大丈夫か?」
「最近暇だから全然オッケー」「素材がいいから服のデザインがはかどりそう」「まかせろ~バリバリ」
「「「おいやめろ」」」
ラビ君が依頼内容を言うと3人はすぐにOKをだして、最後のアンさんがいったネタ…なのかな?それに仲良く反応していた。
でもひとつ問題があるので言っておこう。
「ラビ君」
「ん?」
「私たち今お金ないよ?」
「俺が出すから大丈夫」
「えっ!?」
ラビ君は何でもないように私たちの装備にお金を出すといった。
それではこちらとしては申し訳がないので装備はまだ大丈夫だと説得しようとするが、
「いや、金に関しては気にしないでいいよ。めちゃくちゃ余ってるし…どうしてもっていうなら弁当代とでもおもっておいてくれ…まぁリアルマネーとこっちの金じゃ釣り合わんかもだが…」
「お~くろうさくんがお金出すんだ~ふとっぱら~」
「まぁプーちゃんも男だしね」
「ラビもいいとこみせたいのかなーなら私たちにもなんか買ってほしいかなー」
実際は食費も払ってるけどあれじゃ少ない気もするしな。
ラビ君が心配ないということを言うと3人が絡んできた。
ここで私はとあることが気になった。
「ラビ君、3人と仲いいんだね」
「ん?あーそうだな。悪くはないな」
「長い付き合いだもんねー」
「|長い(リアルで半月)《ながいかっこりあるではんつき》だけどね」
3人に聞いたところ、ゲームを始めたばかりのころに出会い、生産職としてやっていくために色々と手伝ってもらったとのこと。
「プーちゃんの装備は私がデザインしたんだよ」
とルシさんがいう。
どうやら武具をシアさん、布製の防具をルシさん、魔法具(魔法につかうもの)をアンさんが担当しているとのこと。
結局ラビ君が払うということで押し切られ、私たちの職をいい、武器の作成案が決まったところで、ルシさんが切り出す。
「さてプーちゃん、装備を作るのはいいんだけどここで一つ問題があります」
「だからプーちゃんはやめろと…なんぞ?」
「服作る糸がないです!」
「…それでよく開店してたな」
「てへぺろ」
ラビ君はかわいい?ポーズをするルシさんを見てため息をつきながら続ける。
「了解、金剛糸だろ?何スタックいるんだ?」
スタックというのはアイテムボックス一個分に入れられる数を言う。ALOだと10個です。
シアさんは指を3本立てて、
「3つよろしく!」
といいます。
「了解、そんじゃ行ってくるわ…あぁベルさん」
「あ、うんなに?」
どうしたらいいかわからず突っ立っていた私にラビ君が話しかけてきた。
「今から俺森に行って素材集めてくるから、召喚だけなら街中でもできるから連絡したらよろしく」
「あ、うんわかった…でもいいの?」
「隠すほどのことじゃないしこの3人なら大丈夫だろ」
「ん?なになに?」「これでも口は堅いですよ」「大丈夫だ~問題ない」
「最後のはダメな気がするが…まぁ行ってきます」
「あ、うんいってらっしゃい」「…頑張ってください」「行ってらっしゃーい!」
結局ラビ君はそのまま行ってしまった。初めて会ったわたしたちを置いていくとは…よほどこの3人を信用してるのかな?
そんなことを考えていると、ルシさんが切り出す。
「さて、それじゃプーちゃんが帰ってくるまでに大まかなデザインを決めとこっか。希望があれば聞くよー?どうせならかわいいの着たいでしょ?」
その言葉には同意したので私たち含め6人は装備のデザインを話し合うことにした。
アオイです。
私は現在冬休み真っ最中。
なのでどんどん小説を書こうと思っていたのですが、ずっとパソコンに向かっていることはできるのですが、PCに入れているゲームを起動したり、某動画サイトで動画を見てしまったり…誘惑が多いですね。
そんな冬休みももうすぐ終わります。金曜から学校です。
ここで一つ叫んでおきたいことがあります。
冬休みの課題やってねぇえええええええええええええええ!?




