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首刈兎は今日も行く!~三姉妹とのペットライフ~  作者: 真田 蒼生
第1章 「首刈兎は主人と出会う」
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第5話

スキル・魔法紹介

《スラスト》:刺突を繰り出す技能スキル。細剣技能LV1で取得

《ファイ》:炎を生み出し、打ち出す魔法。火魔法技能LV1で取得

《ウォー》:水球を生み出し、打ち出す魔法。水魔法技能LV1で取得

《ウィン》:風の玉を生み出し、打ち出す魔法。風魔法技能LV1で取得

《グラン》:ひとの頭くらいの岩を生み出し、打ち出す魔法。土魔法LV1で取得

「ーーさて、それじゃ俺はそろそろ…」


あれからベルたち3姉妹と少し話した後、俺は分かれる(むね)を話す。

すると、ヒナが、


「えー、うさぎさんいっちゃうの?」


と、さびしがる。ホントどうしてこんな短期間でなつくのか。うさ耳効果ぱないな。…なんか「ぱない」って死語な気がする。


「あの、ラビさん」

「ん?」


どうしたものかと考えていたら、ベルが話しかけてきた。


「よろしければ、私たちと一緒にプレイしてくれませんか?」

「え?」

「ほら、私たち今日ここに来たばかりなので右も左もわからなくて…」


ふむ、まぁそりゃあ案内がほしいところだろう。いやでも待てよ?


「チュートリアルなかったか?」


そう、ALOでは入ってすぐチュートリアルが開始されるはずだ。俺もしたし。

すると、ベルはポリポリと頬を掻きながら言う。


「ええと、二人を探さなきゃいけなかったので、拒否しちゃいました」

「…私もです」

「わたしもー」

「あぁ…」


それに続いて、サイカとヒナがいう。なるほど拒否したのか。なら案内もほしいだろう。


「それに、ヒナがこんなですし…」

「うさぎさんいっちゃやだー!」


うぐっ、この純粋なまなざしが痛い…。これで断ったらどうなる?…軽く死ねるな。


「いいよ、おれでよければ案内を引き受けさせてもらうよ」

「あ、ありがとうございます!」

「…ありがとうございます」

「やったー!」


3人が礼をいう。

さて、それじゃまずは戦闘を学んだほうがいいのかね?


「それじゃあさっそくフィールドに出てみようか」

「えっ、いきなりですか?」


ベルが難色をしめす。ふむ、なら訓練所のほうがいいかな?でもあそこ時間かかるんだよなぁ…。


「不安なら訓練所のほうにしとくか?それだと時間もかかるし、一人一人でやることになるけど?」

「それはちょっと…わかりました。行こう二人とも」

「わかった」「はーい」


そんなこんなで、俺たち4人は街から出ることにした…。

道中、俺はふとあることを思い出した。

そういえば、ベルに自分がクラスメイトであることを伝えてないな…。まぁ別にそこまでつながりはないし、いいか。本人が言ってきたら伝えよう。

そして、目的地である森についた。

突然だが、ここでALOのフィールドについて解説を入れておこう。

ALOのフィールドはとにかく広い。たとえばこの森でも俺が《ハイジャンプ》と《エアジャンプ》で上から見てみても、地平線の彼方まで広がっている。

そんなフィールドを、プレイヤーのレベル帯でいくつかの層に分けられている。大体適正LVは10LVごとに分けられてんのかな?そんで、各層に存在するボスを倒すことで、さらに奥の層まで進めるようになっている。まぁこんなもんかな。解説終了。


「さてと、それじゃ君らの(ジョブ)教えてくれるか?技能は別に言わなくてもいいから。というか武装展開してくれればいいかな?」

「あ、はいわかりました」


三人は武装展開ワードを口にし、各人の武器を展開する。

ベルには腕輪(え?それ武器?)、サイカには細剣、そしてヒナには本だ。(…本?)

そして三人は職業をいう。


「ええと、私は契約魔法師でした」

「…軽戦士です」

「げんそまほうしっていわれたよー」


ええっと、ヒナは元素魔法師かね?たしか火、水、風、土の属性魔法の威力が上がる技能持ってたはずだが…。

ふむ、にしても契約魔法師か…、モンスターと契約、つまりテイムして一緒に戦う(ジョブ)だったな。まぁレベルが低いとモンスターとすら難しいんだけど…。

サイカは剣持ってるし普通に剣士だな。


「よし、それじゃまずはサイカさんとヒナの戦闘訓練とベルさんのレベル上げをしようか」

「「わかりました」」「はーい!」

「それじゃまずはPT(パーティ)を組もうか」


言いながら俺は、ウィンドウを呼び出し、そこからパーティ編成を選択、三人を対象にパーティ申請を申し込む。


「いま申請を送ったから受けてくれ」


三人は承諾し、パーティとなった証に視界の右上または左上(好きに移動できる)自身のHP、MPゲージの下に3人の名前とHP、MPゲージが表示される。ちなみにパーティの上限は6人までである。


「さて、それじゃ行こうか」


そういい、俺は三人を率いて、森に入っていった。

しばらく探索し、ゴブリンを見つけられた。数は5、初心者が相手にするには少し多い。


「みつけた。ちょっとまっててくれ」

「あ、はい」

「あ、戦闘の準備はしておいてくれな」


そう言い残し、俺は鎌を構え、駆け出す。


「《スラッシュ》」

『ギィ!?』


接近して鎌を一振り、それで5体のうち4体を沈めた。残りは一匹。もはや俺にとってゴブリンなんざ雑魚だからな。こんな芸当朝飯前だ。


「よしっと、サイカさんちょっときて」

「あ、はいわかりました」


俺はサイカを呼ぶ、最初は人見知りと言っててなかなか話せなかったが、森への道中恐怖心がうさ耳への好奇心に負けたのか、彼女から話しかけてきて、何とか普通に話せるようにはなった。やはりうさ耳は偉大である。

そんな彼女をゴブリンの前にだし、指示を出す。


「それじゃ、戦ってみて」

「はい。…いきます!」


サイカの(ジョブ)は軽戦士、威力より速度重視の剣術が売りの(ジョブ)だ。彼女は手に持った細剣を握りしめ、ゴブリンにぶつかっていく。そして…


「ーーやぁ!ーー《スラスト》」

『ギィ!?』


サイカの一撃が当たり、ゴブリンが倒れる。ところどころ危ない場面もあったけど勝てたようだ。


「やった!」

「ごくろうさま。時々危なかったけど、大体は大丈夫だと思う。あとは戦闘に慣れればもっとうまく戦えるだろうね」

「あ、ありがとうございます」


サイカは礼をいい、頭を下げる。ベルといい、礼儀正しい姉妹なことで…。

そして再び、森を探索し、見つけたゴブリンの群れを俺が一体にして指示を出す。


「さて、それじゃ次、ヒナやってみようか」

「はーい!」


今度はヒナが前に出て、本を構える。いや、構えるというか、本が宙に浮く。そして本が開き、そこに書かれているであろう文字を、ヒナが読み上げる。


「ええっと、《ファイ》、《ウォー》、《ウィン》、《グラン》」

「…は?」


いま彼女が唱えたのはいずれも<火魔法><水魔法><風魔法><土魔法>の技能で取得できる初級魔法なのだが…4つ全部使うとは…スキル構成が気になるところだ…。


『ギィイイイイ!?』


初級といえど、一度に4つの魔法を受けたゴブリンはそのまま倒れる。

そして俺たちは、そのままゴブリンを見つける→俺が数を減らす→ヒナとサイカが倒すのループを続けた。え?ベル?…契約魔法師はモンスターと契約しないと戦えないんだが、ゴブリンと契約したがるやつ、いるかな?まぁそういうことだ。そもそもレベルが低いと契約自体できないからな。ほかのプレイヤーの手助け必須の(ジョブ)なのだ。

まぁそんなこんなで、その日は3人のレベルが5くらいになるまで狩りを続け、宿屋に入って一夜を明かした。

そして、次の日、また次の日と、合計3日間ALOの案内をし、彼女たちはLV10となり、街中も案内なしで進めるようになった。


「よし、これなら3人だけでも大丈夫だろ」

「「ありがとうございました」」「ありがとう!」


ヒナのログイン限度が3時間、つまりちょうどALOでの3日間だったので、そのまま3人はALOを終了した。キリもいいので、俺もログアウトし、寝ることにした。


「…やっべ、クラスの提出物書いてねぇ」


…前にもこんなことあったな。まぁいいか。

なになに?クラスの雰囲気アンケート?なにそれ?…まぁ適当にでっちあげりゃいいだろ…。

アオイです。

12月になりましたね。12月は大晦日や大晦日や大晦日など、予定があって大変な人もいるでしょう。え?クリスマス?キリストの誕生日がどうかしたんですか?

ちなみに私は、何の予定もありません。ええ、一緒に遊ぶ友人がいませんからね。まぁいいんですけどね?辛くなんかありませんとも、はい。

あ、それから視点変更ですが、この話以降ではゲームの中ではプレイヤーネーム、現実では名前で説明していきたいと思っています。

比嘉咲 美鈴→ベル 稲葉 遊兎→ラビ

といった感じです。

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