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首刈兎は今日も行く!~三姉妹とのペットライフ~  作者: 真田 蒼生
第0章 「兎はもうひとつの生活を始める」
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プロローグ

…あ、はじめまして、俺、稲葉いなば 遊兎ゆうとといいます。

高校2年生、17歳、好物はアイスの月見だいふく。好きなものはゲームで趣味はゲーム。

個人的には廃人とライトゲーマーの中間あたりの人類だと思います。

突然ですが、俺はいまおかしいです。どこがおかしいって?見ればわかります。


「ふっふっふ…」


お分かりいただけたでしょうか?

そうです、漫画やアニメでしか見ないような笑い方をしております。ぶっちゃけキモイでしょう?

ま、まぁ理由はあります。それは、


「ついに、ついに来たぞぉおおおお!」


そう、密林に入って買ってきたゲームのハードが、今日届いたのです。

その名もVRI(Virtual Reality Interface)である。

VR(Virtual Reality)技術の発展したこの20XX年にいきなり出てきた新興会社、VRI(Virtual Reality Industry)社。そこが売り出したハードである。超最新鋭の機材を使用し、人の脳波に干渉しより現実的な仮想現実を思考加速によりうんたらかんたら…まぁつまり

科学の技術ってスゲー

このハードが対応しているソフトは一つだけ。その名も『Another Life Online』(略してALO)

ええと、内容は…うん、一言でいうとファンタジー。プレイヤーは仮想現実のもう一つの生活~Another Life~を自由に楽しもうというキャッチフレーズとなっている。。ちなみに半年前にβテストの応募があった。俺ももちろん応募した。まぁうん、案の定落ちたよ。だが応募者には優先的にVRI発売時に販売するというイケメン対応。惚れはしないが感動した。

ちなみに、ソフトはVRIにすでにインストールされている。

これでお値段49800円(税込み)。これで中学からコツコツとためていたゲーム貯金がぶっ飛びました。後悔は少ししかありません。

まぁそんなこんなで、ずぅっと待ってたものがやっと来たのです。これは祭りでしょう!わっしょいわっしょい!


…失礼取り乱しました。

さて、それでは早速やっていこう。

LANに接続して、電源コードをさしこんで、頭にかぶって、ベッドに寝転んで、よしこれで準備オッケーレッツラゴー!

……あれ?おかしいな、反応がない。


「あ…正式サービス開始まだだったわ。」


こりゃうっかり。

…そしてついに正式サービス開始時間。さぁいくぞー。


「ダイブ」


起動ワードを認証し、VRIが起動する。そして俺の意識は仮想現実へと向かっていく…。

次の瞬間には俺はいかにも電脳空間といった暗い空間にいた。


「おおっ…これが仮想現実ってやつか。」

『ようこそ、ユーザ名を入力してください。』


うおっと、びっくりした。ユーザ名ねぇ…目の前のウィンドウに打ち込めばいいんかね?


「ユートっと。」

『ユーザ名承認。続いてAnother Life Onlineを起動します。』


再びウィンドウが開き、今度は[ALO キャラメイク]と表示される。

画面にはマネキンが表示され、隣に体系や顔のパターンの欄がある。


『外見データをスキャンしますか?』

「…まぁ設定めんどいしな。YESっと。」


YESを選択し、少し待つと、マネキンに俺の姿が表示された。黒髪黒目、中肉中背、良くも悪くもない外見(イケメンは滅びろ)パッとしない?青年がそこにいた。めんどいし、外見データはもうこれでいいや。


『種族を選択してください』

「種族…ねぇ。」


ALOで選べる種族は大きく二つに分かれている。

一つは一般的な人族。もう一方はケモミミなどがついている獣人族。

それぞれ固有の技能がある。人族には<神の祝福>というLUKをアップさせるもので、獣人にはそれぞれ特有のがあるそうだ。良いものから悪いのまでピンからキリである。設定される獣の種類もランダムなのでギャンブルである。下手したら後悔しそうである。だがしかし、


「俺はギャンブルが大好きだ。」


俺は速攻で獣人を選択した。そして、ウィンドウにはこう表示された。


『あなたは兎族となりました。』

「…なんという。」


ウィンドウのキャラには一般的なうさ耳ではなく垂れているうさ耳が表示されている。

にしても兎かぁ…俺の名前にも兎の文字があるから運命というかなんというか…まぁいいか。


「ええと?兎族は…」


ウィンドウをタッチして、兎族の説明を出す。


『兎族:AGI特化型 自慢の脚力で戦場を駆け回る 固有技能<跳躍>』


と表示されていた。跳躍ねぇ…説明不要だな。まぁいい、次だ。


『職業を斡旋します。これから始まる質問にお答えください。』


ALOの職業だが、これはPlayerには選べない。最新の脳科学によって選び出された質問で各人にあっている職業が斡旋されるという。

と、いうことで質問に答えているのだが、


「『好きな食べ物は?』『好きなゲームジャンルは?』…これでわかるのかね?」


そう思いながら、俺は質問に答え続け、


『あなたの職業が決定しました。』

「お、やっとか。」


なにになるかな?剣士かな?それとも狩人か…盗賊なんかもいいなぁ。


『あなたの職業は刈人かりうどです。』

「…んん?」


刈?狩じゃなくて?…とりあえず説明を見てみようか。


『刈人:装備可能武器 大鎌 自慢の鎌を手に敵を刈り取る。 固有技能<鎌使い>』


…えー、コホン。


「刈るってそっちかよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


何だこの表記!物騒すぎる!何ていうもんを斡旋するんだこの脳科学は…。俺に死神になりたい願望はねぇぞ。

はぁ…いってもしゃぁないよなぁ。これたしか一度決まったものは変えられないはずだから…。

もういいや、次に進もう。


『技能を選択してください。』


技能とは先ほども少し触れたが、その分野についての知識というか能力をあげるものである。

技能レベルが上がるごとにスキルを取得する。

<斬撃>とか<射撃>とかいろいろとある。

うーむ、どうするか。技能は全部で10個取得できるけど<鎌使い>と<跳躍>で二つ埋まってるから残り8個か…。

とりあえず前衛職になるのは決定だから…<斬撃>はいりそうだな。あとは魔法もちょっと使いたいし…あぁ<闇魔法>とかよさげだ。あとは…

…考えた結果、こうなった。


<鎌使いLV1><跳躍LV1><斬撃LV1><闇魔法LV1><探索LV1><鑑定LV1>


とりあえずソロで動く気だし、これくらいでいいだろ。空きはプレイ始めてからでも決められるみたいだし、臨機応変にな。


『名前を入力してください。』


これで最後か。といってもオンラインゲームではこれが一番時間かかっちゃったり…名前かぶりとかがめんどくさいのよな。

まぁとりあえず俺はお決まりの名前を入力した。これで被ったことはないからな、一発でオッケーだった。


『キャラクターが完成しました。ようこそ、ALOの世界へ あなたのもう一つの人生、存分に楽しんでください。』


そうして、俺のゲームライフが始まった…。


[キャラクター]

 プレイヤー名:PlayRabbit

 性別:男

 種族:獣人・兎族

 職業:刈人

[ステータス]

 LEVEL:1

 HP:210/210

 MP:80/80

 STR:18

 DEF:15

 VIT:23

 DEX:17

 AGI:26

 INT:17

 WIS:13

 LUK:10

[技能](6/10)

<鎌使いLV1><跳躍LV1><斬撃LV1><闇魔法LV1><探索LV1><鑑定LV1>

[装備]

 武器:初心の大鎌

 頭:なし

 上部:冒険者の服(上)

 下部:冒険者の服(下)

 補助:革の胸当て


どうも、アオイです。

初めましての方は初めまして、現在連載中の作品を見てくれている方はこんにちは、そしてありがとうございますm(__)m

この作品は普通にVRMMOをプレイしていく主人公の物語です。デスゲームなどはありません。

これは日曜の週一投稿で行きたいと思っています。

それでは、よろしくお願いします。

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