第八話 修行ですっっ でもその前に家さがしですっっ
第八話 家捜し開始。
ガンバレー
彼はどこへ行くのだろう。
霊夢「今日は遅いからここに泊まっていくといいわ。
それに、住むところもまだ無いし。」
隆史「そうですね。」
霊夢「私からも明日誰かに言って手伝わせるから、どこかに家を作るといいわ。」
隆史「明日ですかぁ。」
霊夢「勿論よ。うちにはいつまでもあんたにいられると、少ないお金の減りが
早くなるじゃない」
霊夢「たぶん、はじめは紫が少しくらい援助してくれるかも知れないけど、
そのあとは自分で何とかして頂戴。」
隆史「はぁ」
霊夢「だ・か・ら、」
霊夢「こういう風にするのは今日限りよ。」
紫「れいむ~私の分も~♪」
霊夢「あんたは自分の家があるんだから自分ちで食べなさい!!」
紫「え~」
隆史「クスッ」
霊夢「あ、いま笑ったわね?」
隆史「あぁいえあのその」
霊夢「いいのいいの。あんたずっと表情硬かったから、もっと表情崩して
なさい」
隆史「えへへ」
霊夢「はい合格。それじゃ夕食にするわよ。」
隆史「はい。」
―――次の日
霊夢「萃香~萃香~」
霊夢「あ、こんなとこにいた。」
霊夢「昨日酔っ払ってどこに行ったのかと思ったら、こんなところにいたのね」
萃香と呼ばれた頭に角を生やした少女が寝ていたのは神社の物置の縁の下だった
隆史「(伊吹萃香。種族、鬼、密と疎を操る程度の能力)」
霊夢「ほら、起きなさい。仕事よ」
萃香「れいむ~、まだねむいよぉ~」
霊夢「起きたらそこで待ってるのよ」
萃香「わかった~ くあぁぁぁ」
霊夢「で、あんたはどこに住むくらいは決めてるの?」
隆史「はい、昨日の晩に。」
霊夢「どこに?」
隆史「(結構威圧的だな)ええと、魔法の森に。」
霊夢「ふぅん。魔法の森ねぇ。魔法が使えるやつにはちょうどいいけどホントに
そこでいいの?」
隆史「はい。」
霊夢「じゃあ適当に場所探しと行きますか。」
隆史「はい、お願いします」
霊夢「あと」
隆史「?」
霊夢「私がこれだけしてやってるんだから、賽銭はちゃんと入れに来ること。」
隆史「は、はい(-_-;)」
ヌッ
紫「霊夢。」
霊夢「ちょっと紫。急に目の前に出てこないでよ。」
紫「すまないわね。それより話したいことがあるの。ちょっと来て
くれないかしら」
―――博麗神社裏
霊夢「で、用って何なのよ。私、さっさとあいつの家を作ってのんびり
したいの」
紫「その彼のことよ。ちょっと耳を貸して。」
霊夢「えー」
ゴニョゴニョ
霊夢「確かにそれは変な話ね。」
紫「でしょう。それで夜のうちから調べて回ってたんだけどどうやら………」
霊夢「…そんなことが」
紫「ええ、かなり危険な状態にあるのは間違いないわ。」
紫「最近の結界のゆがみもたぶんそれが原因。」
霊夢「あの気づきにくいやつね。」
紫「ええ、幻想郷自体が結界を保つ力を失っている。」
紫「このままでは危険よ」
霊夢「それでどうすんのよ」
紫「そこで彼を使うの」
紫「彼ならこの状況を変えられるわ。」
雲行きが怪しい?
ストーリー全体でのテーマが一つ提示された。
このままでは幻想郷の危機?
今回の設定図鑑だよーカワサキだよー
・伊吹萃香 鬼 密と疎を操る程度の能力。密度を操って自分の体を大きく
することもできる。たぶん家も建てられる。見た目ロりだけど
かなり長命。大酒のみ。