第六話 夢と現実と幻想の境界線。
第六話。ついに幻想入りを果たした梶井隆史。幻想郷で彼を待ち受けるのはなんなのか。
幻想郷――― そこは人間の世界で非常識となったものが最後にたどり着く場所。
そこには、人間はもちろん、妖怪や幽霊、神や妖精などが暮らしている。
彼らは、ある時は敵となり、またある時は協力しあい、共存していた。
そこに、ある少年が、入ってきた。
―――神社の裏―――
隆「いてて。」
神隠し神社の裏にあった謎の穴に躊躇いなく飛び込んだ梶井隆史。
彼は同じように神社の裏にいた。
だが、神隠し神社ではないようだった。
隆「着いたのか?」
そうっと表の方を覗いてみる。
誰かが神社の前にいた。
???「ふぅ。今日も誰もこなさそうね。」
隆「!」
??? ピクッ
隆「!」
ササッ
???「今何かいたような気がしたけど……」
隆「今のは、確かに博麗霊夢だった。」
隆「ということは、着いたのか。」
隆「………幻想郷に。」
――博麗神社――
???「霊夢!」
霊夢「あら、あんたが歩いてくるなんて珍しいわね。」
霊夢「紫。」
紫「あら、悪いかしら?」
霊夢「別に、悪くないけど、、」
紫「まあ、そんなことより霊夢。 あなた、何も気づいてないのかしら。」
霊夢「何のこと。?」
紫「結界、少し歪んでいるわよ。」
霊夢「………え?」
紫「何も気づいてなかったようね。」
紫「今、あちこち廻ってきたけど。」
紫「結界がところどころ弱まっていたりしたわ。。」
紫「偶然見つけたから、一通り直してきたけど、私も気づかなかったから、
もしかしたらと思ってきてみたら、やっぱりあなたも気づいてなかった
ようね。」
霊夢「……何かが入り込んだ?」
紫「まだ確定はしてないけど、その可能性は十分あり得るわね。」
紫「ただの人間ならいいんだけど。」
―――おそらく魔法の森の中―――
隆「力が溢れているのが、よくわかる。」
隆「小学校の時のあれ。また使えるかな。」
彼の最後のコトバ。
気になるなあ。
紫と霊夢の会話。
絶対不自然だって。アレ。
今回の設定図鑑だよー。
博麗神社 博麗の巫女が住む神社。幻想郷にも外界にも存在しているが、存在
は不安定らしい。現在の巫女は博麗霊夢。この代の巫女の時は、
博麗神社は妖怪のたまり場になっており、人間には、神社が妖怪に
乗っ取られた、なんて噂もあり、もともと少ない参拝客をさらに
減らしている。
幻想郷 最初に書いてるから端折る。時期は風神録以前。どうやらなぜか
ゲームのストーリーより遅れているようだ。不思議だな。
八雲紫 妖怪の賢者。大妖怪。スキマ妖怪。ババ、ゲフンゲフンお姉さま。
なんていろんな呼び方をされている。千年以上は生きており。博麗
大結界の設置。幻想郷の創世にも深くかかわる。
博麗霊夢 おなじみ東方の主人公。ここじゃあさっぱり活躍の場がない。
いまのところ。ちゃんとレギュラーにするんで、許してね。
博麗の巫女をしており、妖怪退治、異変解決を生業とする。
参拝客が来ないので、貧乏。