表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者か魔王  作者: 和都
・第三章、ノヴィウス大陸【中央都市攻略編】
57/81

勇者、本物に出会う?

俺が目に追えなかっただと…?

というか俺の剣撃を弾き尚且つ将軍を俺の手から離し、

一瞬にして離れたという事か。


俺はゴクッと唾を飲み込んだ。


間違いない、ヴァリスのオッサンを破ったのは間違いなくコイツだと確証した。


将軍を引き離した後、ソイツは俺に殺気のこもった視線を向けてくる。


「おい、お前!何故人間なのに魔族の味方をするんだ!」

ソイツは俺に問いかけてくる。


やれやれ、また同じ質問か…。


「別にどうだっていいだろ?お前には関係ない事だ。」

答えるのが面倒になって適当に答える俺。


「そうはいかない、出来る事なら僕は戦いたくないんだ!」

ソイツは俺に言う。


はぁ?だったら戦場になんかに出てくるんじゃねえよ…。

頭をポリポリ書いて俺は小さく「はぁ」と溜息をついた。


「僕だってわかっているんだ、魔族が全員悪い人じゃないって事を。」

「だから君だって魔族を救いたくてそちら側で戦っているんだろう!?」

ソイツは俺に対して変な解釈をしているようだ。


でも、魔族が全部悪って言う聖騎軍の考えでコイツは動いている訳ではない。

もしかしたら話が通じるかもしれない。


よし…。

俺は心に決めて交渉という手段を行おうとした。


が、しかし


「この世の全て悪いのは魔王が原因なんだ!」

「魔王さえ討伐すればこの世界は平和になる!」

ソイツが魔王の事をボロクソに言う。

魔王は俺なんだが…。


まぁいい、この際だ。

小さいことには目を瞑っていざ交渉を…。


「だから約束してくれ!勇者である僕が魔王を討伐するからここは一旦引いてくれないか!?」


今、なんて言った…?

勇者だと?

勇者は俺のはずなのに…?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
評価、ブックマーク等、宜しくお願い致します!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ