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白の魔法  作者: 璃瑛
過去編 〜初めての出会い〜
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◼️◻️◼️◻️◼️◻️


今から約1万8000年前。

まだファナリスが地球と呼ばれていた時代。地球国 西暦28XX年。

海に面した山の麓にかの研究所があって後に『迷わしの森』と呼ばれる場所だ。

僕はその研究所から1キロ程度離れた場所で生まれたんだ。


その頃はまだ、僕は精霊って部類だったけどね。精霊は殆ど存在していなくて僕含めて100もいなかったんじゃないかな。

かろうじて大木って呼ばれる木には、精霊が宿っていたけど。


僕の宿る木は、樹齢1000年の大木でやっと僕が宿ったって感じだよ。

初めて得た姿で、大木の周りの色々な場所に行ったんだ。

そんな時だよ。彼女に会ったのは。

名前はカグラ。

まだ5歳になったばかりの頃だった。

白銀の髪をポニーテールでまとめたコバルトブルーの瞳の女の子。薄ピンクのワンピースがとても似合ってたんだ。

いつも決まって研究所の近くの海の砂浜で遊んでた。

興味本位で近づいたら、僕の方を見て笑ったんだ。

この時代の人間は、精霊の姿は見えないはずなんだけどな。


「ようせいさん。こんにちは!」


…やっぱり僕の事見えてる…ケド…。


『僕は、精霊だ!妖精じゃない!』

「?」


反論したけど、聞こえてないっぽい…。

はぁ…帰ろ。


「あっ!待って。私かぐらってゆうの。」

『僕の声聞こえないのに、なに言ってんの?』


その時はさっさと帰ったけど、次の日気になって砂浜に行ったら、案の定遊んでた。

次の日もまた次の日も砂浜で遊んでた。

というか、1人でいすぎじゃないの?


『〜あ゛ァァァ〜話せればなんで1人なのか聞けるのにー。』

「お父さんとお母さんの研究を手伝ってるからだよ。」

『へ?』


頭を抱えて叫んでいたら、そんな返事が来て思わず間の抜けた声を出してしまった。

朗読ありがとうございました。

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