42-(5) 剣と盾の軍勢
「改めておかえりなさい。そしてリン、イヨ、皆さん。アルスを支えてくれてありがとう」
「そそ、そんな」「……ありがたきお言葉です」
久々の再会も、玄関先で長々と続ける訳にはいかない。
シノらと合流したアルス達は、早速彼女達が滞在する部屋へと移動していた。
そうして案内されたのは、ホテルの上層一フロア丸々をほぼ貸し切ったスイートルーム。
滞在者がトナンの女皇一行と分かっていてか、中の調度品もその本国のテイストに合わせた
もので統一されているようだ。
「──じゃあシノさん達も、ジーク達が今どうなってるのか分からないんッスね」
戸締りと警備をしっかりと。
人心地ついた一行は、すぐに互いの情報交換を始めていた。
彼女たち皇国政府から一通りの話、把握している事柄を自分達のそれと照らし合わせる。
顎を擦りながら、ダンはそう気難しい表情をしながら再確認していた。
「ええ。こちらでも密偵を遣っているのですけど、現地がどうなっているか、詳しい報告が
来ないんです」
「……それは、やはり?」
「捕捉されたんでしょうね」
シフォンの言葉を継いで、静かに目を細めていたイセルナが言った。
場の面々が思わず口を噤んで重苦しい空気になった。
ヴァルドー、フォーザリア鉱山。そこに向かわせた密偵の音信が途絶えたということは、
即ち彼らが捕まり──始末された可能性が高い。
ただ、そうした結果はそう珍しいことではなく。
そもそも密偵という職業自体、常に危険と隣り合わせだ。何より今日も各国は互いにこう
した人材を放っては情報を収集・妨害し合っている。
悲しくない、憤っていないと言えば嘘になるが、結果的にそれは「失策」でしかない。
「どうやら向こうはよほど件の爆破テロを隠しておきたいらしい。……厳密には、サミット
への悪影響を避けたい、か」
「……悔しい、ですね」
「そうね。だからすぐに密偵を遣るのは止めさせたわ。心配だけど、あれほどの事件がずっ
と公にならないなんて事はないでしょうし」
リンファがじっと眉間に皺を寄せ、言う。アルスが俯き加減になって呟く。
それでも母は、シノは気丈であろうとしていた。
あくまでそう言って微笑みを、苦笑を崩さず、今は耐える。それがより大きなものを得る
のに必要なことなのだと言い聞かせる。
「ただここで一つ。どうやらジーク様達は、フォーザリア鉱山での資材調達に関し、現地で
活動する“結社”の討伐に加わるという約定を結んでいたようなのです」
『えっ』
するとそれまで壁際に控えていたサジが、視線でシノから承諾を得るとそう切り出した。
短く、アルス達の側一行に驚きの声が重なる。
初耳だった。少なくともルフグラン・カンパニーの社員達に導話をした際、そんな素振り
はなかったように思う。
「なるほどね……。ヴァルドーもだんまりになる筈だ」
「だな。ただ領内で巻き込まれただけじゃなく、間接的に自分達も原因だとなりゃ、そりゃ
馬鹿正直には言わねぇだろう」
シフォンとダンが顔を見合わせ、頷き合っている。
兄さん達が、そんな取引を──。
一方でアルスは、心なし顔色を悪くしながらも、口元に手を当てじっとこれまで得てきた
情報を思考を、何度も組み立て直しているかのように見える。
「ぬぅぅ……じれったいなあ。がつんと言ってやればいいじゃない。会議の場でファルケン
に問い質せば、あいつだって知らんぷりもできないんじゃない?」
「落ち着け、エトゥルリーナ」
その頭上で、エトナが痺れを切らすように声を大にする。
だがその叫びを逸早く制したのは、フッとイセルナの肩の上で顕現したブルートだった。
「道中、その件については何度も話し合っただろう? 結社がこの時期にテロを起こしたの
は、間違いなく今回のサミットを揺さぶり妨害する為だ。肝心の会議の場でその話を持ち
出し対応策が宙ぶらりんになれば、喜ぶのは奴らなのだぞ」
「それはぁ、そうだけどぉ……」
『……』
両手を握り締めて、それでもエトナは不満そうな表情。
アルス達も、思いならば同じだった。
自分だって、できるのならすぐにでも現地に飛んで行きたい──だけどそうすれば世界に
その行動が動揺が伝えられるだろうし、せっかく対“結社”で纏まろうとするサミットへ水
を差すことになる。それはブルートの言う通り、連中の思う壺だ。
何よりサジ達の調べが本当なら、事が公になればヴァルドーとトナンの外交問題になるの
は必至だろう。
顕界屈指の軍事大国と、伝統さえあれど復興只中の小国。
王同士よりも、きっと周りが騒ぎ立てる……。
「……心配じゃないなんてことはないんだけどね。でも、先ずは今目の前に迫っている仕事
に集中しましょう? 少なくともフォーザリアの現場では今も夜通し救助作業が続いている
らしいわ。さっきも言ったけど、いずれこれらは明るみになる。それに、あの子達が死んだ
っていう証拠だって──」
「へ、陛下!」
ちょうど、そんな最中だった。
皆を代表するように、再度自他に言い聞かせるようにシノが口を開いていた途中、はたと
部屋の外から警備の兵や官吏が数人、こちらに顔を出してきたのだ。
「? どうかした?」
「その。へ、陛下達にお会いしたいと……“正義の盾”の長官殿が……」
小首を傾げて問うシノ。
そんな皇に、彼らは明らかに動揺した様子で答えていた。
一同の表情がにわかに硬くなる。
“正義の盾”──統務院が有する、直属軍の片割れ──。
「……お通しして」
「は、はいっ」
続き部屋を一つ、二つ、三つ。シノは凛と女皇の雰囲気を纏うと言い、サジ達を連れると
応接間のある方へと歩いていった。
にわかに緊張する場の空気。アルスや侍従衆、イセルナら団員達は、その後ろ姿を心配・
応援半々の気持ちで見送り、或いはこそっと物陰から窺いだす。
「初めまして、女皇陛下。私はダグラス・レヴェンガート。正義の盾の長官を任されている者です」
「同じく副長官のエレンツァ・ピューネです。以後お見知りおきを」
王貴統務院は、細々とした下部機関を除けば、主に次の四つの機関によって構成される。
一つは“正義の冠”。
統務院の議会上院に相当し、各国の王や政府代表らによって構成される。
一つは“正義の秤”。
統務院の議会下院に相当し、各国から選挙された統務院議員らによって構成される。
だが、この二院だけでは世界の秩序を名乗るには足りない。実行力──決議された内容を
遂行する「力」が必要だ。
それが直属軍“正義の盾”であり、“正義の剣”である。主に前者は警護活動を、後者は
懲罰活動を担当している。
今シノ達の目の前には、その片翼を担う者らのトップが椅子に座っていた。
短く刈り揃えた淡い茶髪の偉丈夫と、白めいた銀色──眞法族であることを示す長髪を
ふわりと携えた魔導師風の女性。
そんな二人と向かい合い、先ずにこやかに会釈を返したシノは席に着いた。
その後ろにはサジやユイ、官吏などの取り巻き。だがそれは、軍服姿ばかりとはいえ、相
手方も同じである。
「こちらこそ。初めまして……ですね? シノ・スメラギです。わざわざ御足労くださって
すみません。今、お茶でも」
「あ、いえ結構。ただ皆様のお顔を一度直に拝見したく押しかけたまでです。先刻、アルス
皇子ご一行もこちらに到着したと聞きましてね」
最初こそ穏やかだった。
実際、長官ダグラスも誠実そうな上級将校という印象で、傍らのエレンツァも、お淑やか
な佇まいのままじっと静かに座っている。
「なにぶん場が場ですから。やはり私達としては警護すべきお相手を知っておくに越した事
は無いかと」
「──ちょ、ちょっと待ったぁ!」
だが程なくして、そんな穏やかな空気が変化する。
次の瞬間、部屋の向こう側で様子を窺っていた面々の内、ダンが不服と彼らの下へ飛び出
してしまったのだ。
びっくりしてアルスが、シフォンが止めようとしていた。
だが元より大柄なダンを止められる筈もなく、彼はずんっとテーブルを回ってダグラスら
の前に立つと、口をへの字に曲げてから直訴する。
「警護だ? 話が違うじゃねぇか。シノさんにはサジさん達がいるからともかくとして、俺
達はアルス──皇子の護衛を任されて今日まで来てる、この街にも来た。御役御免を言いに
来たのかよ? 聞いてねぇぞ」
ああ……。
アルスを含め、ブルートバード遠征組の面々は無言ながらも納得。コクコクと各々に首を
縦に振りつつ、彼らをお互いを見合わせていた。
暫しの睨み合い。
ダンが飛び出してきたことで、二人の背後に控えていた取り巻きが──二人の将校を筆頭
に彼へ抜刀・抜銃しかける。
「おい。よさないか」
だがそれを止めたのは、他ならぬダグラス本人だった。
あくまで穏健に。争う気はなく。
その意図を汲んだのだかダンもそっと退き、されど顰めっ面は残して仲間達に囲まれる。
「……御役御免とまでは言いませんよ。ただ我々も、両院より各国要人を最大級の警戒で以
って警護するよう命じられているだけのことです」
言いながら、暫しダグラスは場に集まった面々──女皇シノと皇国政府関係者、アルスと
クラン・ブルートバードの面々をぐるりと見渡しているかのように思えた。
そこに敵意は感じられない。言葉に偽りはないようだ。
「充分ご理解しておられると思いますが、シノ皇、アルス皇子。貴方がたは今や世界の大事
なのです。今回のサミットが“結社”にとって面白くない──報復攻撃の可能性が高いもの
となることが明らかな以上、統務院としては用心に用心を重ねても足りないのですよ」
「……」
「それは、分かっていますが……」
「奴らはジーク皇子を討ったと吹聴しています。その真偽は定かではありませんが、本当に
貴方がた冒険者クランは、このお方達を護れると保証できますか?」
シノやアルスは勿論、リンファらを始めとした面々の表情が強張っていた。
説教ではない、そう直感は言っていた。だが痛い所を突かれたことには変わらず、ダンや
ユイなどは再びこの「盾」を名乗る長官を睨んでいる。
「……。尤も、仮に件の吹聴が事実だとすれば統務院も黙ってはいないでしょう。我ら直属
軍のもう一方、“正義の剣”による鉄槌があるものと思います」
それは確かな情報だったのか、それとも彼個人の気遣い・励ましだったのか。
だがその判断は結局付かずじまいだった。
彼はまた暫し黙り、じっとこの皇国と蒼鳥の集まりらをひとしきり眺めると、
「……では私達はこれで。不躾に失礼致しました」
エレンツァ以下部下達を促し、そのまま丁寧にシノへ腰を折ってから退室していく。
──どうやらあの母子は、良き仲間達に恵まれたらしい。
それが実際、レノヴィン母子と会ってみてダグラスが抱いた印象だった。
まぁ多少血の気の多い者もいたようだが……そこは冒険者。何より今や世界にとっても大
事である彼女達を守護する一味として、それくらいの負けん気があった方が個人的には頼も
しいと思う。
トナン政府代表団の滞在部屋を後にし、ダグラスは部下達と階下に降りていった。
一階ロビー。そこは既に、先の部屋主に合わせたトナン風ではない普通の──と呼ぶのは
些か差別的かもしれないが──様式で統一されている。
当たり前だが、滞在客は他にも多くいる。
何せここは顕界最大の都市であり、今はサミットを目前に控えている。
象牙色の絨毯が広がるロビーには見渡すだけでもぽつぽつと、多彩な種族の人々が話をし
たり、思い思いに時間を過ごしたりしている。
(む……)
そんな中でダグラスは見つけてしまった。
思わず眉間に皺が寄る。いけないと分かっていても、それだけ苦手としている証だった。
ロビーの一角、柱傍のコの字型のソファに彼らは座っていた。
一人は自分達と同じ、統務院直属軍の軍服をきっちりと着こなしている剣士風の男。
一人はバキバキの腹筋半裸、上には軍服のコートだけを羽織った荒々しい感じの大男。
一人は同じく軍服、されど小柄な身体とショートヘアでどうにも着られている感の女性。
「お? 何だ、思ったより早かったじゃんか」
最初にこちらに気付いたのは、その内の半裸男だった。
次いで残りの二人もこちらを向く。女性は「おーい」とこちらに軽く手を振っている。
ダグラスはやはり眉間に皺を寄せ、少々困ったようにエレンツァ──副官を見る。
だが彼女も優しく肩を竦めてみせるだけだった。
……仕方ない。無視するのも拙かろう。彼は一度呼吸を整え直し、とすとすと絨毯の上を
進んで彼らへと近付いていった。
「……何故君達がここにいる? サーディス三兄妹」
「いきなりだな。多分、あんた達と同じだと思うぜ?」
「噂のレノヴィンご一行が揃ったと聞いてね。それで足を運んでみたんだが、そうしたらど
うだい。正義の盾長官殿がやって来たじゃないか。なんで、俺達はそっちに譲ったって訳さ」
ダグラスが一瞬片眉を上げ、彼らを見下ろしていた。
サーディス三兄妹。
彼らこそ、統務院直属軍のもう片方──“正義の剣”の長官達なのである。
「……ああ、その判断は正しいな。いきなり“魔人が三人も来たら”彼らも驚くだろう。
戦ってきた相手が相手だけにな」
ピンッと、その場の空気が張り詰めた気がした。
通りすがりの客がビクッと、怯えたように傍を駆けていった。この雰囲気を嗅ぎ取ったの
か、それとも単に軍服集団に恐れをなしたのか。
半裸男と女性が揃って、ダグラスを睨み返していた。
だがそんな二人を、残る剣士風の男がサッと片手で制してみせる。
「で? どうだったんだい? 彼らは、俺達が剣を振るうに相応しい者達だったかい?」
「……少なくとも、外野があれこれと邪推しているような者達ではないさ。いいチームでは
ないかと思う」
「へぇ。あんたがそんなに簡単に認めるなんざ珍しい」
「……それと。君達は彼らの守護を任されている訳ではない。我々は盾で、君達は剣。くれ
ぐれも職権を乱用することのないように」
そこで初めて剣士風の男が笑った。
にんまりと。そう口元に弧を描いてダグラスを見上げている。
「相変わらず真面目だね……。そんなにお守りが大変ならこっちにも回せばいいのに」
「生憎、私の部下達は優秀でね。本来懲罰部隊である君達を煩わせるほど、敵に後れを取る
つもりはないさ」
二人は暫く、そう言い放った後見つめ合っていた。
サーディス兄妹は三人とも魔人であり、特にこの長兄ヒュウガは元・七星という実力者でも
ある。副官である次兄グレン、末女ライナもかなり腕が立つ。
そんな彼が統務院からの秋波に応えたのには、幾つか理由があったからだと聞く。
一つは、魔を狩る組織のトップに魔がいてはおかしいという理屈ゆえ。
一つは魔人という、人々から畏怖され迫害される存在が公権力で力を示し必要とされること
で、その社会的地位を向上させる為──らしい。
その志自体は構わない。皆が皆「悪」ではない。
だが自分は……正直言って恐ろしい。
彼らのその志が、目的が、もしかしたら不必要な戦火を生んではいないか? と。
「……」
勿論そんなことは口に出せなかったし、出すべきではないと、ダグラスは強く自らを戒め
て続けてきた。
しかしそれでも苦手意識は残る。それが自分の中の差別感情だとしたら、尚更だ。
なのにヒュウガは余裕をみせて笑っている。そんな表情を常に作っている。
根っこはそれで、周りを覆うのはきっとそうした彼の人となりなのだろう。
自身長く、公に“真面目”に仕えてきたからこそ、こういう腹に色々と秘めている──何
よりそれを堅く隠そうとしないタイプに、自分は苦手を覚えてしまうのだろうなとダグラス
は考える。
「ああ、そういえば外に蝿が集っていたから掃っておいたよ」
「なっ!?」
「そんなに驚くことないんじゃない? 話題の王族だもん。そりゃあ連中には格好の餌よ」
「……そうじゃない。あまり乱暴はしてくれるな。権限を弁えてくれ」
「分かっているよ。俺達だって公僕だ。彼らは“敵”ではない」
思わずくしゃっと頭を抱えたダグラスに、サーディスの三兄妹が余裕を振り撒いている。
やはり苦手だ……。ダグラスは渋面のままながら姿勢を正すと、一つ咳払いをして部下達
を軽く見遣る。
「すまない、そろそろ行こう」
『はっ』
「君達も、あまり油を売っているんじゃないぞ?」
ダグラス達は、きびきびとその場から離れていった。
その間も、背中には「じゃ~ね~」と手を振るライナの声が届く。
嘆息が漏れた。
冒険者というのは、本当に色んな者がいる。
「──む~、何さ。アルスやジークを守ってきたのは他でもない私達じゃん」
少し巻き戻り、来客の帰ったスイートルームで、そうエトナがむくれていた。
「落ち着いてエトナちゃん。長官さんも気を遣ってくれたのよ。……今までが今までだし」
「まぁ、そうッスね。でも考えてみれば自然じゃないか? お偉いさん達にとっちゃ、いつ
までも傭兵連中に大事な証人の警護をさせてると格好がつかないんだろう」
「……見栄、か」
それでもひとしきり波が引いた後の面々、団員達は冷静だった。
フッと暗くなるシノへダンがフォローに入り、シフォンも何かを思い出すように目を細め
て呟いている。
「……思い出した。あの女性“紫の魔女”だ。前に論文を読んだことがある」
「え、そうなの? ってアルス、今そこなの?」
がやがや。面々がそれぞれに話していた。先刻をこの後を思案していた。
そうして感情は巻き戻る、繰り返される。再び皆に去来したのはジーク達の消息だった。
不安の表情があちこちで復旧する。政局に呑まれていく仲間、或いは仕えるべき相手を
憂う。
「……。はいはい、皆、落ち着いて。あの子達なら大丈夫。きっとまた元気な顔して戻って
くるわよ。少なくとも証拠は現状“結社”の宣言しかないわ。推測だけでヴァルドーに突っ
かかるのも無茶よね? 何より……私達が信じなきゃ、誰があの子達を信じてやれるの?」
ぱんぱんと手を叩き、シノは最後にそう締め括ってみせた。
アルスとエトナ、リンファやイヨの侍従衆、団員達と官吏達もハッとして身を硬くする。
同時に思った。
一番辛いのは彼女の筈なのに。母親なのに。それでも……彼女は気丈に振舞っている。
「さぁ、疲れたでしょう? 今日はゆっくり休んで? 明日から、予定がいっぱいよ?」
そう言ってウインク。優しい笑顔。
そんな女皇の励ましに、一同は最早、苦笑を押し殺してでも首肯するしかなかった。