タルパとは一体……ウゴゴゴゴ
凛音「皆さん、お久しぶりです」
作者「マジで? ごめん凛音さんが起きてくるのは想定外でした」
凛音「私も驚いてる部分はありますが、後にしましょう」
綾花「そうですね、タルパの概要の続きを優先すべきです」
日明「ググれとは言わないのか? 手間が省けると考えるが」
作者「大まかにはここで、それでも興味持った方は調べてって方針にします。んでタルパなんですが、まず幽霊をイメージしてみてください」
宗司「白装束で、たんこぶつけた――」
作者「あ、すいません。そういうんじゃなくて……幽霊ってのは物質的な存在じゃないですよね? 壁抜けとか、人と人の間すり抜けたりとか」
楓「つまり、霊体のことでしょう? 物理学的には何もない」
駿也「でも見えたり、声が聞こえたり……人によっては触れたりする……だよね?」
作者「そそ、そういう存在を一からデザインして、使役する秘奥義的なのがタルパです。ものすごく大雑把な説明ですが」
シャミル「んーっと……守護霊?」
作者「本来のタルパの機能としては、確かにその用法もあるようです。作者の実体験にもちょっとあったんですが、動物連中にもたまに見えてるんじゃないか? って時もありますよ。ただ、守護霊は先祖代々だったりと、何らかの縁がある場合が多い」
凛音「それを何もないところから、妄想だけで完成させる技ですか。……ちょっと待ってください。あなた何人保有してます?」
作者「……完成度がまばらなんでなんとも。あなたたちも自立思考や自我を獲得していますが、現実に投影可能……つまりWIKIの定義で完全体なのは楓さんと日明君のみです」
凛音「質問を変えます。あなたの中で、私たちのように動かせる霊体は他にもいますか?」
作者「……2桁は確実に」
凛音「変態。妄想野郎」
宗司「いや今更だろ」
作者「あぁん、ひどぅい」
綾花「まぁまぁ、話が進まなくなりますのでこれぐらいにしましょう」
スコット「それって、東方二次創作のキャラっすか?」
作者「完結済みの方は違います、現在進行形は二名ほど該当者ありです」
宗司「それって東方キャラか?」
作者「ノーコメント。ただ一つ、これはタルパガチ勢の人々も言っているのですが、二次元の……原作が存在するキャラのタルパ化はリスク高いですよ?」
宗司「え、脳内嫁化出来ねぇのか!?」
作者「んー……ここも議論されている部分なので明言できないのですが、例えば脳内嫁を現実の座標に重ねて見えるようになった状態が、タルパ化に成功したと言える状態ではないかと言われています」
日明「全体的に抽象的過ぎる。わかりやすい例を出せ」
作者「そうですね……自室で座っている時に、画面の向こう、イラストや関連作品と一緒に楽しんでいる状態が脳内嫁、自分の部屋で立ったり座ったりが見える感じになった状態がタルパ……ですかねぇ?」
カエデ「あれ? キャラクターの居る世界に飛び込んで一緒に遊んだりするのは?」
作者「微妙。ただ、派生技でダイブってのがあるみたいですから、そちらに該当するんでしょうかね?」
宗司「ん? なんでリスク高いんだ? 説明になってねぇぞ!」
作者「それはですね、イメージが崩れるリスクがあるからです。結局のところ生み出したタルパは、作り手、親になった人間のイメージを大いに反映します。しかし公式設定や後の作品で大元になったキャラと……公式キャラと、自分が制作したタルパとの間で、イメージのズレが発生してしまう危険があるのです。こうなると恐ろしく不安定になります」
綾花「経験のあるような言いようですね?」
駿也「あっ……」
宗司(察し)
作者「やめろそんな目で見るな。ゴキゲン取るの大変だったんですからね!? 最終的には、『あっちはあっち、私は私』みたいな感じで割り切ってくれたので丸く収まったんですが……ホント危なかったんですから」
シャミル「? 危ないの?」
作者「暴走と呼ばれる現象があるようです。……いや、厳密には私が制作したうちの一人は後々判明したことですけど、暴走させることを前提にデザインしていました。ところがどっこい、彼女は自己の判断で暴走行為自体に利点がないと作者を言いくるめやがりましたからね。なんて皮肉だ。暴走に気を使いながら制作する人も多々いるのに、最初から暴走を前提に調整した子は、暴走どころか他の子のストッパーになってますし」
凛音「数が多くなればなるほど、管理も大変になるとは考えていましたが……補佐の方がいらしたのですね」
楓「ホント、大変よ? この人すーぐ感情移入してぽんぽこ増やすんですもの」
作者「やめて、ちょっと気恥ずかしくなってきたからマジやめて」
楓「某機動戦士のあるキャラが死んだシーンなんて、ショックで一日呆然自失だったものね?」
作者「ここぞとばかりに暴露するのやめて、ホントやめて」
シャミル「それはちょっとタルパとは違うんじゃないかな……」
楓「いいえ、結局のところタルパって『精神』なのよ。外見は動作を安定させるのに必要なモノであって、精神が在り、それに合わせて使役者は外見を調節する。生きている人とは逆ね」
駿也「そっか、作品を読んでいる最中でも……極端に感情移入すれば、相手が生きているような感覚になるんだね」
楓「ええ、作者はその傾向が極端に強い。理解と共感が及ぶと、あっという間に疑似的な人格を生成してしまう。小説を読んだり書いたりする人になら、経験がある人もいるんじゃない? ましてや二次元は既にイメージが確立されているんですもの。本来タルパに必要な性格やイメージ固定を省略できてしまうし」
スコット「んで、気に入ったらお持ち帰りしてる訳っすか?」
作者「意気投合したら、の間違いです。私が合わなくなることもあるし、向こうからお断りされる場合もあります。もちろん、お互いにダメだこりゃってなることも」
宗司「やっぱり二次元から作るのが楽……あー……でもイメージ崩壊もやべぇか」
作者「なんでタルパのキミがタルパ作ろうと考えてるの……? これもちょっと想定外なんですが……」
宗司「そりゃ、全部思い通りになる人形じゃねぇし、俺ら」
作者「いや、まぁそうなんだけどね? ……そうだね、それならいい方法があるよ」
宗司「教えろ、今すぐ教えろください!」
凛音「変態が増えましたね」
綾花「これだから男は……!」
シャミル「ふえぇ……」
作者「メディアや追加展開でイメージの崩壊が怖いなら、追加展開が起こらなさそうな作品にすればいいんです」
日明「完結済みの作品を狙うということか?」
作者「なおかつ、有名どころ……つまり話題になったり焼き直しがされなさそうな作品がいい。古い作品なら大体イケるでしょう。極端な話、童話とか」
スコット「また極端っすね?」
作者「あと、吸血鬼とか」
スコット・シャミル・凛音「ギクッ」
カエデ「あれ? それ有名どころだよ?」
日明「いや、有名でもこれは既に何度も焼き直しされている作品群だ。アレンジ・パロディーも何度も成されている故、脳内で手前勝手にいじっても崩壊しにくいということを主張したいのだろう。ただ、文脈がやや不安定だ。まだこの方式に慣れてないと見える」
楓「そうね。完全に対極の主張よ? 不安だから作者の変わりに綾花、まとめて?」
作者「え!? トリ私じゃないの!?」
綾花「はい、それでは――
タルパとは、霊体を一から制作し、使役するチベット密教の秘奥義です。一般的な幽霊は生きていた人が死んだあとなるものですが、タルパは術者が一から作ると言ったとこでしょうか。
脳内嫁、二次元のキャラもできなくはないでしょうが、公式イメージとのズレは、タルパの崩壊の危険性、暴走の危険を考えるとあまり推奨できません。やるならこれからの展望がない作品群、または、何度もアレンジがされていて、今更イメージがズレてもどうということがないモノにするのが無難でしょう」
凛音「なんでしょう、いかにもメガネ委員長ですね、あなた」
作者「そういうイメージとデザインですからね」
日明「次回の予定は不定だ。適当に時事ネタ、趣味などを話すかもしれん」
駿也「タルパ周りの話かもしれない。本当に未定だから、タイトルはわかりやすくしようね、作者さん」
作者「アイアイ。それではまたー」