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広イセカイと狭イテノヒラ  作者: 北田 龍一
まだこの作品が小説だったころ
3/43

回想-1 日明の功績

早めに投稿しようとした結果がこれだよ!! Orz

短いし内容薄くてごめんね!!


 石原 宗司が、日明という存在がどういうものかを認識したのは、去年の夏のことだった。

 この時点で、もう「酒月 日明」は有名になっていたが、彼を気に入らないものも多く、敵視する勢力も多かった。否――彼を排他しようという人間がほとんどだっただろう。

 教師たちは、彼のことをよく思っていなかった。眠ったように机にたたずんでいるかと思い、問題を解かしてみると必ず当ててくる。無駄口を叩かないのはありがたいものの、面白くはない。クラスメイトからすれば、何もしていないのに問題が解け、おまけに何かを話すことは少なく、いつも一人でいるので、気味が悪いし、何より妬ましく見えていた。

 そのためクラスでも孤立し、彼は一人でいることが多くなっていた。だが、直接的に彼をどうかしようとするものはいなかった。ふくろ叩きにしようと思えば逆にそのグループが壊滅し、いやみを言っても、至って普通の反応で返されてしまうからである。それでいて何より不気味なのは……日明の態度は、普段と何ら変わりがないことなのだ。

 そう……彼は周りから疎まれようが、いやがらせを受けようが、その態度を一度たりとも変えることがない。誰かと話すとしても必要最低限のことしか喋らず、視線はどこか虚ろなようで、それでいてしっかりと見つめてくる。約一名の例外がいたが、その人物を除いて、皆が酒月 日明を異端扱いし、畏れ、遠ざけていた。

 そんなある日……夏休みの直前に、一つの事件が起こる。それは、シンプルに言えば酒月 日明をシメようと言うものだったのだが……規模が今までの比ではなかった。

 対立していた不良組織、他校で縄張り争いをしていたメンバー、日明にメンツを潰された成績優等性……本来ならいがみあい蔑み合う関係の面々が、彼を倒すために手を取り合い集結したのである。その数、およそ百三十名……そのメンバーの中に 石川 宗司もいた。が、彼は日明を倒すための実動部隊ではなく、日明を倒すための場所の確保と、戦闘が始まったときに警察などの邪魔が入らないよう、見張りをする役目だった。

 他の裏方役とも相談し、日明との決戦の舞台は廃工場内に決まった。そこそこ広く、戦闘を行う部隊約110名が隠れることができ、さらには建物付近には青いコンテナが大量に放棄されっぱなしになっているおかげで人目にもつきにくい。場合によっては、この物陰から奇襲することもできると、最高の立地である。戦闘区域が決まると作戦会議まで行われた。優等生組の中にいた戦術、戦略マニア、さらには不良組の戦闘スキルや経験を考慮した、本格的な作戦が練られた。

 そして作戦決行から一時間後、宗司が見たものは――

 無数に倒れた仲間たちと、その中心で独りたたずむ「普段通り」の酒月 日明の姿だった。


作者「今回は頑張って早めに更新したぞー!」

宗司「でも短けぇ……しかもセリフ一つもないってどういうことだよ!」

作「いや~ここらあたりで、日明君がどういうやつか書いておかないとまずいと思いまして……作者の脳内では無双状態だったし、設定当初から今までの間で、一番イメージの変化がなかったんですよね。でも、それが今回はそれがあだになりました。危ない危ない」

宗「キャラが定まってていいことじゃねぇの?」

作「基本的にはそうですね。ただ、具体的にどういうやつか書いていかないと、読者さんがおいてけぼりになっちゃうんですよ」

宗「つまり、なんだ? 作者と読者との間で、キャラの認識にズレが出ちまうってことでOK?」

作「その通り、正解した宗司君にジュースをおごってやろう」

宗「一番いいドクターペッパーを頼む」

作「ずいぶんマニアックなものを……」

宗「そういうあんたはネタを融合させるな! それはともかく、例のアンケートが溜まってないが、二章終盤で集計するらしいぞ。ゆっくり選んでいってね!」

作「? おまえは何を言ってるんだ?」

宗(あ~そっか。作者は見ていないんだっけ? かわいそうな遊……じゃなくて、かわいそうな作者……)

作「無視か!? 無視なのか!?」

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