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広イセカイと狭イテノヒラ  作者: 北田 龍一
まだこの作品が小説だったころ
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二章―1 紳士参上!

大変遅くなり、申し訳ありません。今回、本作品を掲載するにあたり、重要な問題が起こったため掲載を中止していました。そのため、久々な上に文章が短いです。詳しくはあとがきで説明いたします。


さて、堅苦しいのはここまで!

本編どうぞ!


           はじめのころ、この世界に境界はなかった

       その世界の中で、私は、私でなくなった私の行動を見つめている。

      のんきに話をしているみたいだけど、もう銀行閉まるまで時間ないわよ?

       忘れているみたいね……仕方ないわ、少しだけ干渉しましょう。

       流石に時計と通帳を持たせれば、気がつくわよね?


               ***


 少しばかり赤みのかかった太陽が、その坂を照らしていた。もう少し時期が早ければ、両脇に植えられた桜の花が映えていただろうが、今は葉ばかり茂っている。

 その坂を慌てて駆けていく制服姿の女子がいた。元々乱雑だった茶髪をさらに振り乱して、彼女はその坂を駆けていく。しかし……


「ひゃあああああああああっ!?」


 唐突に彼女はすっ転び、学生鞄の中身を豪快にばらまきながらゴロゴロと転がっていく。痛みをこらえながら彼女が立ちあがると、そこにはものの見事に散乱した教科書とノートの群れがあった。


「あわわわわ……時間がないのに~」


 散乱した教科書を見てざっと青ざめるカエデ。すぐに拾い始めるが……あわてているせいか時折こぼしてしまう。そこに、通りかかっていた生徒の一人が素早く駆け寄り彼女の手伝いを始めた。


「大丈夫か? 手伝うZE!」

「ほぇ? 誰かわからないけどありがとー」


 思わぬ助け舟に驚きながらも、感謝の言葉をカエデは忘れない。「だれとも仲良くしなさいと、そのために笑顔とお礼の言葉と、そして出来る範囲で困っている人を助けなさい」と誰かに言われたような気がするのだ。きっと両親の言葉だろう。カエデはそう思っている。


「俺は石川(いしかわ) (そう)()ってんだ、よろしくカエデちゃん」

「何で名前知ってるの!? ハッ!? まさか超能力者!?」


 目を輝かせながらカエデは聞いたが、彼はどこか遠くを見つめながらつぶやく


「ハハハ……超能力か~あったらいいよなぁ」

「え? 違うの? じゃあなんで?」

「カエデちゃんはちょっとした有名人だぜ? 二年や、三年の上級生もかわいいよな~って評判だ。狼には気をつけろよ?」

「そうですね、あなたみたいなのには特に」

「そうそうオレみたいな……って何言わせてんねん!」


 何故か大阪弁でボケツッコミをやらかした宗司。しかし、言ったあとでふと思う。今の発言はカエデのものではない。では誰のものだ? カエデの女友達だろうか?


「……」


 謎の女性はどうやらノリが悪いらしい。何の返答もないせいで、俗に言う「滑った」時の空気が漂ってしまっていた。内心やらかした! と思いながらも、こういう状況下ではいかんせん話しだしずらい。


「あれ? 綾花ちゃん!? どうしてここに!?」


 そんな空気を気にもとめず……というより、その空気を全く読めないカエデは、綾花がここに来ていることに驚いていた。


「自己紹介がまだでしたので、帰りながらしようということになったのです。それで追いかけてみたらこのありさまですよ。で、あなたは誰ですか?」


 キツイ口調で、半眼で宗司を睨みつけながら女性は言い放つ。……ここはガツンと決めてやろう。彼は胸の内でつぶやき、親指で自身を指さしながら胸を張り


「通りすがりの紳士だ」


 びしり! と宗司はいってのける。が、先ほどより彼に向けられる視線は鋭い……というより、不審者を見る目つきへと変わっていて、


「……警察を呼んだ方がよさそうですね」


 完全に逆効果となっていた。


「いやいやいや! なんでそうなるよ!?」

「自身を紳士と名乗る方に碌な人間はいません。それは、『自分は正直ものです』と言っているようなものですよ?」


 反論ができない。完璧な理論武装である。彼女の話し方をみて、失敗したと宗司は思った。こういう生真面目なタイプはきっちりし過ぎていて、ほどよい冗談を交えながらの会話が通じない。議会や会議の進行役にすると、話題をまとめながら進めてくれるのでありがたいが、文化祭などの司会にするとクラスが萎えるだろう。そして、こういう人間は話がこじれると非常に面倒で、誤解を解くには細かい説明がいる。


「助けてくれたことは確かよ」

「おお! カエデちゃんマジ天使!」


 そのための言葉を思い浮かべている時に、助けた彼女がぼそりと言ってくれた。思わず本音がこぼれる。これで弁解しなくてもよくなったと、彼は安堵した。


「えへへ~それほどでも~……ってあれ? 私何か言ったっけ?」


 ところが、カエデは何故か混乱していた。首をかしげながらきょろきょろしている。


「健忘症か? あるいは若年性アルツハイマーかもな」


 また別のだれかが発言する。彼女を追いかけてきた部員だろうが、ずいぶんなもの言いだと思った宗司は、今度こそ、ガツンと決めるべきだろうと


「おいおいそんなこと滅多に……っ!?」


『滅多にないだろうし冗談でも、んなこというんじゃない』そう言おうとして……発言した人物を見て絶句した。

 彼は、同じクラスの学友であり、

 有名人であり、

 異端であり、

 様々な意味でこの学校の頂点に君臨する男――

    二年三組 出席番号19番 酒月 日明がそこにいた。


作「ちょりーす! 作者でーす」

カエデ「ちょりーす ……じゃないよ作者さん! すっごく遅いよ!! 綾花ちゃんにお仕置きされたのに懲りてないね!!」

作「今回は結構真剣に問題が起こったんです」

カ「ほぇ? どんな?」

作「この小説のキーワード見てもらえば想像できるかもしれないけど、この小説はそのうち能力者同士のバトルをやる予定があったのですが……使う予定の能力がほかの小説とかぶってしまいまして……」

カ「ざ・わーるど! とか?」

作「時間制御系の能力なら、昔からある強力な能力の一つですし、使用者も何人か存在しているのでさほど問題にはならないのですが……やっかいなことに、『とある~~の~~~~』という今人気絶頂のシリーズのだったんです」

カ「でも、自分で考えた能力だったんでしょ? なら使っちゃえば……」

作「友人にこのアイデアをいったら、『これパクリじゃん』って言われて、それでそのシリーズを読んでみたら……能力の応用や考察、弱点の研究まで突き詰められていたんです。タイミングはともかく、出来が元ネタ以下ではどうしようもありません」

カ「む、むぅ」

作「作者にも衝撃でしたよ? おれのかんがえたさいきょうののうりょく! がすでに類似したものがあって、それがどうあがいても作者の表現力や考察力の及ばない領域に達していたのですから。おかげでこの小説げんそうがぶち殺されましたよorz ほかにも、テストがあったり、モンハン買ったり、バイトやったり、ディシディア ディオディシムやったりで大変だったんです」

カ「うち二つ関係ないのが混ざっているような……」

作「いえ、小説書くのに関係ないのは一つだけです。ディシディアは大事でした」

カ「え? だってゲームでしょ?」

作「そうなんですけどね。……通信回線使ってで読者さんと対戦したんですよ。この名前で登録していたので、相手の人が、『書いてる人?』って聞いてきてくれたんです」

カ「そーなのかー」

作「……こんな小説でも見てくれる人がいるってわかったら、元気が出ましてね! 無計画上等でも、書いていこうかと思ったんですよ。対戦してくれた方。ありがとうございました! また遅くなるかもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです」

カ「イイハナシダナー」






カ「このメモ……どうしよう? この空気で作者さんに見せるわけにはいかないよね? 読者さんにはこっそり見せるね」


綾花からのメモ


……下手したら本編より多いあとがきを見てくださっているみなさん。投稿が遅れてしまい申し訳ありません。今回もお仕置きをしようかと考えているのですが、どうでしょう? 以下の選択肢から選んでください。なお、本編とは関係ないアンケートですので、気楽にどうぞ


1、お仕置きなし

2、お説教

3、次回まで竿巻きにして木にぶら下げる

4、ウイルスでジワジワ……

5、斬刑に処す

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