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広イセカイと狭イテノヒラ  作者: 北田 龍一
まだこの作品が小説だったころ
12/43

三章ー4 帰宅

作者「今までで一番早く更新できたんじゃないかな!? なんか調子がいいぞ!」

カエデ「スモイッ!」

作「そのネタわかる人いるのかなぁ……でもまぁあれです、作者褒められて伸びるタイプなんです。うーんと褒めてね」

宗司「調子に乗るなよ。これでまた半年後とかだったら許さねぇからな!?」

作「アッハイ」

 その少女は、明らかに疲弊していた。

 たまたま路地裏を散歩していたところ、フラフラな彼女を発見したのがことの始まりだ。

 両手両足は細く、肌もあまり健康的な色をしていない。『見捨てる』『見て見ぬふりをする』という選択肢のない彼は、彼女に手を差し伸べた。初めは拒もうとした彼女だったが、駿也を信用してくれたのか、今は手を握ってついて来てくれている。

 彼女が日にさらされると、その容姿がはっきり映った。ボロボロの白いワンピースに、銀色の、絹のような美しい髪。そして最も特徴的なのが、左目が薄い緑、右目がスカイブルーで色違いなことだろう。

 顔も痩せこけてはいたか、整った顔たちではある。……その気になれば、モデルか何かを目指せそうだと駿也は思った。


「もう少しでつくから、頑張って」

「……うん」


 駿也は珍しいことに、高校には徒歩で通学している。その距離に希望していた高校が運よく存在していたのだ。ちょうど近場の住宅街、そこの一軒家の前に二人は立つ。


「ここが、僕たちの家。ね、結構大きいでしょ?」


 二階の巣にいたアーサーが、降りてきて駿也に声をかける


「シュンヤ、オカエリ、マタ、ヒロッタ?」

「うん。まぁそんなところ」

「鴉が……喋った……!?」


やはり、この光景は驚くべきことらしい。もう駿也は慣れてしまったが、彼も家族の一員、『会話できる鴉』アーサーだ。


「喋るだけじゃなくて、ちゃんと会話もできるよ。アーサーが小さいころからの馴染みだけど、すごく頭がいいんだ。五目並べぐらいならできるし」

「小さな子供並みに、頭がいいってこと……?」


 驚愕しているシャミルに、アーサーは首を横にしながら妙な疑問を投げかけた


「シュンヤ、ソイツ、ヒト?」

「? アーサー、何をいってるんだい?」

「アキラト、オナジ? ダイブ、チガウ?」

「……ごめん、たまにアーサーは妙なことを言うことがあるんだ。あんまり気にしないで」


 駿也が扉を開く。ちらと見た横顔は、驚愕しっぱなしのように見えた。

その時、玄関の奥からどたどたと走る音が聞こえてきた。駿也の母親、木在(きさら)だ。

もう五十を過ぎておりながら、見た目は若づくりの母親で、授業参観などでも、歳をとっているのが気づかれないどころか若く見られている節さえある。


「ただいま母さん。メールしたと思うけど……」

「いつもの拾い癖でしょ? あらまぁ、ずいぶん美人な子連れてきたわね。いらっしゃい。とりあえずはシャワー浴びさせてからかしら? その間に、服も修繕しないと……」

「あ、あの……随分慣れてませんか?」

「ああ、そのことね。実は駿也、家出した子とか捨て猫とか捨て犬とかを片っぱしから助けようとする子なのよ……理由は駿也がいない時に話してあげるから、とりあえず上がって」


 シャミルは目をぱちくりさせた。ここまで待遇がいいとは思っていなかったのだろう。


「駿也の家の人って、優しいんだね」

「違うよ、僕のわがままに付き合っている内に慣れちゃっただけさ」


 そうして、彼女を脱衣所に案内すると、駿也はそそくさとその場を去った。年頃の女性の肌を見るほど無粋ではない。入れ替わりで母が現れ、シャミルにこう告げる。


「バスタオルと着替えは、ここに用意しておくからね」

「……すみません」

「いいのいいの! 服はフリマとかで適当に買ったのを用意しておくから、多少古くても気にしないでほしいわ」


 もう一度彼女が『すみません』と言うと、彼女は風呂場へと足を運ぶ。外で待っていた駿也の前に現れたのは……


「……まだ、『許せない』のね、駿也」

「多分一生許せないんだと思うよ」

「口調も変わるようになっちゃって……本当に、かわいそうな子」


 そう言って、母親は息子を抱きしめる。駿也は抵抗することなくそれを受け入れた。傍から見たら恥ずかしい光景なのかもしれないが、駿也の『罪』を知っているからこその行動である。


「あの子は、どれぐらい家にいるのかしら」

「わからない。詳しい事情は聞けなかったし、もしかしたら長丁場になるかも……ゴメン」

「いいのよ。部屋も着る物も余ってるわ。何の問題もないじゃない。元はと言えば、私だって孤児だったのよ? そう言った子を助ける駿也は、立派だと思うわ」

「……」


 駿也がなにも言えずにいると、木在彼から離れて一つ手を叩いた。


「久々に三人分の料理作らないとね! 豪華にハンバーグといきましょうか!」

「うん、お願い。彼女、おなかすいてるみたいだから、ご飯多めにでもいいかも」

「任せてちょうだい!!」


 母が腕をまくり、気合いを入れる。駿也は母がこの人で良かったと思いながら、風呂からでてくるシャミルを待った


駿也「ついに僕の『罪』が書かれるんだね」

作者「それについては、保留しようか早くしようか考え中ですね。彼が『大仏様』と呼ばれる理由でもありますし」

シャミル「私は……どうなるの……?」

作「あなたの行動はもうだいたい決めてあります。ここ数話は早め更新できるかもしれませんね」

楓「嘘だったら斬刑に処すわ」

作「き、気合い! 入れてっ! 行きますっ!!」

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