きみのいない町へ行こう
レバニラ炒めが好き。
魚の腹のような 雨の日のアスファルトを蹴って
きみのいない町へ行こう
砂漠の薔薇のように 風化した憧れなら捨てて
きみのいない町へ行こう
蟻喰いの餌場が建ち並ぶオフィス街には
きっとため息のカプチーノ
だけど この東に地平線を拓かなきゃ
おれにあしたはやって来ないから
平たい へらのような 退屈が手に馴染むまえにさ
きみのいない町へ行こう
撒かれた びらのように だれひとり見向きもしないうち
きみのいない町へ行こう
出る悔いの頭を打ちつけて胸にうずめちゃ
厚く塗りたくるマスタード
でもさ 空を仰ぎ飛行船みつけたら
ほんのすこしは強くなれるかな?
透かした裏のような 真相が幅きかせはじめりゃ
きみのいない町へ行こう
しなびたニラのように 血の味のレバーを噛みしめて
きみのいない町へ行こう