そうか、そうか、つまり君はそんなやつだったのか
4月24日㈬異世界学園編
朝、サキは教室に入ると、乱暴にアンデイルを呼んだ
「おい!クソデイル!」
「おい!誰がクソ…なんだ、君かぁ」
アンデイルはなんだか疲れているようだ
「ちょうど良かった。君のせいで散々罵られたよ!」
「いや、自業自得でしょ」
「君に散々笑われたのは嬉しかったが、他の人に罵られたのは屈辱的だったよ」
「いやきもいきもい」
「実はな…もぅ一度、今度はすぅっごく酷い言葉で罵って欲しいんだ」
「…はぁ?ちなみにどこで?」
「今、ここで」
「いやいやいや、お前は良いとして、わしは嫌だぞ」
「俺は良いんだ。じゃぁ、校舎裏は?」
「…校舎裏。しょうがねぇな、放課後校舎裏な」
アンデイルは楽しみすぎて、授業中にサキの方を見すぎて、少し注意されていた
そして、放課後。アンデイルはひとりで校舎裏で待っていた。そんな時、誰かが声を掛けてきた
「おう!おう!おう!やっと見つけたぜ!」
「だ、誰だ」
四、五人の不良グループ的な人達がやってきた
「お前、結婚式で振られったって聞いたぞ」
「いや、それは…」
「お前確か、花嫁を誘拐したってなぁ?」
「いや、それは…自分ですけど…」
「誘拐のことは誰にも話さねえからさぁ…わかってるよな?」
「…分かりません」
「俺たち、最近お金無くてさ…な?」
不良達はアンデイルからお金を巻き上げようとしていたのだ。すると、ハイヒールが歩く音がした
「おい、わしの友達に触れないでくれる?」
約束をしたサキが、少し遅れて出てきたのである
「黙れ!クソビ○チ!」
「なっ!サキはビ○チじゃない!」
「そうよ、わしは…まぁ…ね」
「ねってなんだよ。ねって」
サキはリーダーに近づき、足を高く上げ、踵落としをしようとした。だが、相手は高校生。サキはその足を、相手の首に巻き付け、後ろ三角絞めをした
「痛い!いだい!じぬ!」
「金巻き上げるのはわしだけでいいのじゃけぇ!」
「分かった!分かったから離せ!」
サキは足を離した
「クソ!今回はこれだけにしてやる。次は火炙りだ!」
「ええ!わしもまだ本気を出してないから。次もよろしく」
不良グループは逃げるように退散した
「大丈夫?」
「あ、うん。早くてかっこよかった…」
「あら嬉しい。ちょっと恥ずかしかった…」
「俺、君のそういうところ…また惚れ直しちゃうよ。罵るところも好きだけど、君のこんな優しいところも好き」
「あんたって…そんなやつだったんだな」
ふたりだけの世界に浸っていたら、見回りの先生が来た
「おい、お前たち。時間だぞ」
「…寮まで競走じゃけぇ」
「うん!」
ふたりは廊下を走り出した
「おい!廊下は走るな!」
「ねぇ、そのじゃけぇって何?」
「さぁ?」
登場人物
サキ
アンデイル
見回りの先生
・不良グループ(複数)
不良1(リーダー)
不良2
不良3
不良4
天気:晴れ




