表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/25

「夏祭り」

RINEのグループ会話にて


大堂青司

「再来週の日曜日に降田神社で夏祭りがあるんだよな」

10:11 既読6


FuyuKo♡

「それ!皆でいこーぜ(絵文字)」

10:13 既読6


春美

「皆が行くなら私も行くよ。」

10:13 既読6


中守赤斗

「立花氏と同じでござる

人混みは苦手でござるが」

10:14 既読6


中守赤斗

(アニメキャラのスタンプ)

10:14 既読6


白矢

「黎奈は行く?」

10:16 既読6


吉沢 黎奈

「行く行く!ねぇ、女子ズは浴衣着ていかない?」

10:17 既読6


FuyuKo♡

「おおー!いいねそれ!浴衣貸出してるお店あるしね(絵文字)」

10:17 既読6


春美

「私浴衣着れるかなー」

10:18 既読6


FuyuKo

「何故に?」

10:18 既読6


吉沢 黎奈

「おっと、ここでは男子も聞いてるので理由は女子トークルームでね」

10:19 既読6


春美

(アニメキャラのスタンプ)



で……皆で夏祭りに向けてRINEだったり直で会ったりして色々話し合い、皆の予定を調整し、女子ズは浴衣の試着を体験し、夏休みが終わる8月の某日……今日に至る。


「やっぱ女子ズは浴衣の着替えで時間がかかるから自ずと男子ズが先に集まる……よな。」


「期待してたのか?まぁ楽しみに待とうぜ。」


「私は彼女の浴衣姿を堪能できる大堂氏と小倉氏がとても羨ましいでござる。」


「いやはるは彼女じゃないんだが。」


「実質そういう関係だろ?そっちが付き合うのは時間の問題として、中守は久瀬さんとでもくっつけよ。」


「く、久瀬氏……っと!?」


唐突にそんな事を言い出す小倉に動揺する中守


「小倉、コイツ常日頃から黒髪清楚系の子が好きって言ってるじゃんか。久瀬さんは違うんじゃないか?」


「いや、久瀬さんとの交流を経て金髪ギャルという性癖に目覚めた可能性もあるぞ……?」


「お二方……こんな人が多い所で人の性癖を……!」


「わ、悪い悪い。」


「ごめんな。」


俺は一応中守に謝り、小倉も軽く謝った。


「まぁいいでござる……お、RINEで女子御三方が「もうすぐで降田公園に着く」と言ってるでござる。」


「ホントだ。いやーはるの浴衣姿楽しみだなー。」


「一年に1度しか無い機会だ、楽しもうな。」


「私も彼女の浴衣を拝みたい人生でした……。」


「まだ高一だろ、諦めるには早いって。」


コン、コン、コン、コン、


そんな会話をしている内に、見慣れた顔の3人が見慣れぬ浴衣を身に纏って下駄の足音を鳴らしながら俺達の元に近づいてきた。


「おまたせー!」


「「おぉー!」」


「ど、どうかな……浴衣なんて初めてなん、だけど……。」


「す、すっげー似合ってる!」


「白矢君どうとう?私の髪色に近い朱色の浴衣を選んだんだけど、似合ってるかな……?」


「とても可愛いよ。なんかドキドキしちゃうな。」


俺は小っ恥ずかしさからちょっと上擦った声ではるの、小倉は吉沢さんと接する時のキザモードで吉沢さんの浴衣姿を褒め、それを聞いたはると吉沢さんはとても嬉しそうだ。


はるは水色の浴衣かー……清涼感がある色をチョイスするとはなんと言うかはるらしいというか……小学生の時裁縫の授業で好きな色のエプロンを作る時も水色選んでたもんな。


「んっ!」


「な、なんでござるか!?」


久瀬は黄色に派手な柄の浴衣を着ていたが、そんな久瀬が中守に近づき軽い肘打ちをお見舞いする。


「どう!?」


「な、何故に感想を聞くのが私でござるか……?」


「え……消去法?」


「しょ……」


「うそうそ!ホントは〜……秘密!でもとりあえず感想どぞ!」


「え、えっと……素敵な浴衣姿と思うでござる……。」


「マ!?サンキュー中守くん!」


中守に褒められた久瀬はスゴイ嬉しそうにしてるけど……うん、つい4ヶ月前まで恋なんてもんとは無縁な中学校生活を送っていた俺でも分かる……脈アリやん〜!


「なぁ、小倉……」


「皆まで言うな。まさか久瀬さんの方が……」


「じゃあ屋台食い歩きするぞー!」


と、色々と考えを巡らせる俺と小倉をよそにテンションアゲアゲの久瀬の先導によって俺達は屋台が並ぶ通りへと歩を進めた。

まず遊ぶ系の屋台から行って、ちょっと疲れたタイミングでたこ焼きや焼きそば等の食べ物系の屋台に行こうと予め計画を立てていたので、最初に小倉と吉沢さんが行きたがってた射的の屋台に向かった。


パン!


「大当たり!やるねにぃちゃん!」


「白矢君凄い!」


「射的、得意なんだよね(ドヤ顔)はいどうぞ。」


「くれるの?ありがとう!」


早速得意の射的で大当たりのぬいぐるみを射抜き、吉沢さんのハートをも射止める小倉。

お、俺も負けてられねぇな……!



次は俺がはるにいい所を見せる為にくじの屋台に来たのだけど……


「3等!この中から好きな物を持っていってください!」


「お、男の子が喜びそうな玩具しかねぇ……。」


「あ、あお君の気持ちだけでも嬉しいよ……」


は、はるの言葉が傷口に塩を塗られるかの如く染みる……!


「じ、じゃあこの光る腕輪で、か、カンベンシテクダサイ……。」


「……ありがとう。」


「おぉ!1等です!おめでとうございます!」


と、その時誰かが1等を当てたらしく、周りのお客さんが響めく。

1等って確かゲームソフトだよな?一体誰が当てたんだ……?


「よっしゃー!どや中守くん!羨ましかろう!」


「す、凄いでござる久瀬氏……!」


なんと1等のゲームソフトを当てたのは久瀬だった……なんて強運なんだ。


「な、中守くんがどうしてもこのゲームで遊びたいんならウチ来てもいいけど〜?ん〜?」


「じ、じゃあ……今度……。」


「うぇ……あ、うん!一緒に遊ぼーな!」


「そ、そうでござる!ゲ……ゲームで!遊ぼうでござる!」


周りの目も気にせずそんな甘酸っぱい会話をする中守と久瀬……なんかお客さんの中にリア充爆発しろオーラを出してる人がいる気がするんだけど、その2人は違うんすよ……。


そうこうしているうちにお腹も減ってきたので、次は食べ物を求めて通りを歩く俺達であった……。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ