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「2組の男女」

大堂氏達と別行動をする事になった私と久瀬氏。

まぁ、大堂氏と立花氏が仲のいい人同士、小倉氏と吉沢氏が付き合ってる人同士となるとこの打ち分けになるのも仕方ないのかもしれないでございますが……正直陽キャでギャルな久瀬氏とはどう接するのがベストなのか、という課題が……


「えいっ」


「ひぃんっ!」


考え事をしていた私のお腹をぷにっと摘んでくる久瀬氏。


「あはは、ウケる。考え事でもしてたん?」


「え、あ、まぁ……。」


「せっかくプール来たんだからそういうのナシでいこーぜー。」


「は、はい、そうでござるな。」


これがギャルのスキンシップなのでござるか……私は中学の頃から陽キャの小倉氏を傍で見てきた訳ですが、それよりも一段とレベルの高いスキンシップでござる……。


「ねぇ、どこ行きたい?」


「わ、私でござるか?」


「うん。中守くんの行きたい所。このプール結構広いしさ。温泉とかもあるよ。混浴だってさ〜。」


「そ、そんなふしだらな!」


「ふしだらて!笑えるわ。」


私の発言を久瀬氏は面白がっている様子だ……。

わ、私の好みはお清楚な黒髪女子でござるが……このままだと新たな領域にたどり着いてしまうでござる……!


「中守くんが行きたい所ないなら私が行きたい所に行くけどいい?」


「い、いや、私気になってる所あるでござる。私、以前からこのドクターフィッシュというものを体験したかたったでござる。」


「あーテレビで見た事あるわ。足の角質を取ってくれるやつね。私も興味あるんだよねこれ。」


「じゃあ行くでござるか?」


「いこいこー。」


という訳で私と久瀬氏は温泉エリアの近くにあるドクターフィッシュのいる足湯へと向かった。


「ドクターフィッシュ、たくさんいるでござるな。」


「ちっちゃくてかわいー。」


早速足湯に足を浸からせる私と久瀬氏。

するとたちまちドクターフィッシュ達が足に群がりはじめ、口をパクパクと動かし始めた。

おぉ、これは……!


「おぉ〜、少しこそばゆいでござるがそれが良いと言うか、これで明日から美脚でござる……なんちゃって。久瀬氏はどうでござるか?」


私がふと久瀬氏の方を振り向くと、久瀬氏は……


「え?あ、うん!気持ちいっ……いね!めっ……ん……ちゃパクパクされてるし!」


「!!」


あぁ、久瀬氏……そんなえっちな声を出してはいけないでござるよ。

私、目覚めてしまうかもしれないでござる……ギャル属性に!!!!


「あ、あのー久瀬氏?大丈夫でござるか?」


「え!?あっ、いや平気だけど!?これで美脚になれるんだから、んっ、儲けもっ、よ!」


「……」


「で、ドクターフィッシュってどれぐらいやればいいの?」


「だいたい15〜30分ぐらいってテレビで言ってたような気がするでござる。」


「長すぎ〜!そんなにいられないよ……っん!」


久瀬氏の淫らな声に私だけでなく、近くを通りがかった人達も釘付けになっておられる……そのおかg……じゃなく、そのせいで初めてのドクターフィッシュ体験は、それどころではなかったでござるな……。



大堂立花ペア、中守久瀬ペアと別行動を始めた俺は、吉沢さんが流れるプールに行きたいと言ってたので、プールが貸し出してる浮き輪を借りてそこに来た。


「あぁ〜楽しい〜。」


「楽しいの?それ。」


「うん、流れに身を任せてゆらゆら〜ゆらゆら〜ってするのは楽しいよ〜?」


「そっか。人にぶつからないように俺が見とくよ。」


「ありがと〜。」


浮き輪に乗って水の流れに流されるままに流される吉沢さんはリラックス状態になっていて、俺はそんな吉沢さんと共にプールをゆっくりと歩いていく。


「あ。」


「何?」


その時、吉沢さんは突然はっとしたような様子で俺にある質問をする。


「大堂君と立花さんってまだ付き合ってないのかな。」


「……そういう事か。もっと大事かと思ったよ。」


「大事だよ!!あの2人なんなに仲良さそうなのにまだ付き合ってないみたいだよ!?この前立花さんに聞いたら全力で否定されたし!!」


吉沢さんはスイッチが入ったかのように2人について熱く語り出す。


「うーん……それは俺も思ってなかった訳ではないけど……まぁ結局2人のペースに任せるしか無いんじゃないかな。」


「そうかなー……せっかくの青春なんだから、全力で恋すべきだと思うんだけどね!私は小倉君と全力で恋をする所存でございます!」


「ありがとう。でも皆が皆、俺達みたいにちょっとしたきっかけで付き合える程積極的じゃないんだしさ。」


俺の言葉を聞いた吉沢さんはちょっと不満気な表情を浮かべて反応した後こう言う。


「でも……それでも、両片思いなんてムズムズするよね!?はよ告れや!!ってならない!?」


「あー……それはそうだよ。さっきは個人差あると言ったけどあの2人はもうちょっと積極的になっても言いんじゃないかな。」


「そうだよね!あの2人はちゃんと告白しあって幸せになるべき!そしたら御祝儀100万円お供えしてやるんだから__」


「吉沢さん!」


吉沢さんは話に熱中し過ぎていたらしく、俺の言葉にはっとしたけど、その時には彼女は浮き輪から落ちかけて……


ドボンッ!


「うぅ……。」


「大丈夫?」


「だ、誰か他の人にぶつかっちゃった!?」


「ううん、プールサイドにぶつかったんだよ。」


俺は浮き輪から落ちた吉沢さんを抱えながらそう説明する。


「そっか……よ、良かったー。ありがとう小倉君。」


「いえいえ。」


とりあえず吉沢さんが無事で良かった……少し疲れたし休憩したいな。


「吉沢さん、少し休憩する?お店でコーラとか買って飲みたいしさ。」


「うん。私かき氷食べたい!」


「じゃあそうしよっか。」


という訳で俺と吉沢さんはプールを上がりお店の場所へと向かった。

今頃大堂立花ペアと中守久瀬ペアはどうしてるかな……プールをちゃんと楽しめてると良いけど。

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