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ワイ、文芸書で作家デビューしていた⁉

書籍化した作品名:U-15サッカー日本代表だけど部活は幼馴染と一緒の文芸部です

 やぁ、マイヨだよ。


 このエッセイは正直書く予定のないものだったんだけど、ネタの方からこっちに飛び込んできたから急遽書いてるよ。



 『書籍化のネタどれだけ擦るねん』と思う人も多いと思うけど、ネタがあったら書くのがエッセイ書きの宿命だからね。仕方ないね。



 さて、2023年11月に、記念すべき初の書籍のU-15サッカーが晴れて発売されました。

(正式な書籍タイトルは前書きを、書影は後書きの下の画像を見てね)



 で、初めて自分の本が世に出る作者の10割が行うであろう本屋さん巡りを、私も当然のように発売直後から実施しました。



 記念すべき1軒目は、近所のいつも行っている本屋さん。



「お父さんの本、ちゃんと本屋さんで売ってるだろ~」



 と息子や娘に自慢したのですが、息子と娘は、隣のゲームコーナーの新作のマリオのソフトのデモムービーが気になる様子でした。


 そう言えば、お父さんの本の出版のお祝いとして、ゲーム機のスイッチ本体を買わされました。



 …………お祝いとは?



 さて、そんな楽しい本屋さん巡りですが、発売から1週間くらいの頃、仕事の出張終わりに立ち寄った本屋さんで、まさかの事態に遭遇しました。


 その本屋さんはそこそこ大きい規模のお店なので、当然自著が並んでいると思ったんですが、無かったんですよ。


 おっかしいな~ と、出版社の棚を探すのですが見つからない。


 諦めようかと思ったのですが、ここは大きい本屋さんなので、本を探す端末がありました。


 幸い他のお客さんも使っていなかったので、作者名を打って検索します。

 こういう時に作者名が単純だと便利です。


 それで、出てきた情報が以下のとおりです。



挿絵(By みてみん)




 

 「……文芸書の棚?」



 私は、端末が吐き出した検索結果の用紙を見て、大いに困惑します。


 ハイテクな検索端末だったので、目的の本がどこの棚にどういう状態で置かれているのかというのが一目で解るものでした。



「ライトノベルや新文芸でもなく、文芸書? 文芸って……あの文芸?」



 まさかそんな事ないだろと思って、ライトノベルの方の棚に戻りますが、棚の番号がまるで違いました。


 そして、半信半疑ながら文芸書の棚に向かいます。




 そしたらね……



 マジでありました。



 文芸書の棚に。

 しかも平置きで。



 本屋さんの売り場の写真をお見せできないのが歯がゆいですが、上記の検索端末の通り、本当に私がなろうで書いたU-15サッカーが、文芸書の棚のそうそうたる作品と一緒に並んでたんですよ。



 私はそれを見てですね……






 めちゃくちゃ笑いました。




 これ、心の中で笑ったんじゃなくて、ガチで「ワヒャヒャ!」って声出して笑ってましたからね。


 あの時、本屋さんにいた人へ。

 文芸書コーナーで爆笑する不審な男のせいで、不安にさせてすいませんでした。



 だって、本屋さんの文芸コーナーって、『このミステリーがすごい!大賞』とか『群像新人文学賞』とか『すばる文学賞』といった名だたる賞を受賞した、純文学の先生たちの本が並ぶ場所でしょ?



 それを……ねぇ~?

 そりゃ笑うでしょ。



 私は、すぐに担当編集さんに「とんでもない場所でU-15サッカーが売ってましたwwww」とメールを送りました。


 その際に担当編集さんに聞いたのですが、本屋さんには出版社さんから、「この本はこの棚に置いてくれ」という指示はあまり細かくはしないそうで、どこに本を置くかは本屋さんの裁量度合いが大きいそうです。


 ただ、本屋さんも心得ているので、基本的には同じ出版社、同じレーベルで固めて配架してくれるとのこと。


 それを聞いて、話が見えてきました。


 恐らくですが、私の著作のタイトルに主な原因があります。


 私の著作はサッカーが題材です。

 異世界ファンタジーが主流なライトノベルや新文芸ではかなり異質な題材です。


 さらに、本のサイズは文庫サイズではなく大判サイズです。

 一応、他の文芸書とサイズ的には近い。


 U-15サッカーはラブコメなのですが、ラブコメ作品の多くは文庫サイズなので、そっちにも並べにくい。


 そしてタイトルには『文芸部』のワードがあります。


 そしてそして、細居美恵子先生の爽やかな美麗イラスト表紙。



 その結果、文芸書コーナーに上手い具合に潜り込む事となったのでしょう。



 以上が、今回飛び込んできたネタの報告です。


 あ、念のために書いておきますが、本屋さんへの苦情の意図は、今回の事案については、全くこれ~~っぽっちもありません。


 むしろ、土下座して頼み込んだって置かせてもらえない、本屋さんのある種の一等地である文芸コーナーに自著を平置きで置かせてもらったんだから、感謝しかないです。

   

 たまたま、私が尊敬している作家の中山七里先生の新作の隣に置かれてたのが、個人的には最高に気分上がりました。

(今回のエッセイには関係ないけど、中山七里先生の専業作家1日密着ルーティーンの動画は、物書き志望なら必見です)



 そんな訳で、もし私の本が本屋さんで探しても見つからないなって時には、諦めずに書籍検索端末や書店員さんに聞いたり、さもなくば文芸書コーナーを探してみてください!


 それでは!


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― 新着の感想 ―
ライトノベルを「新文芸」というラベリングで販売しているレーベルがあるので、流通がそうしちゃったのかな
[一言]  結果オーライです。  文芸書しか読まない人に向けて、新たな地平を開いたと思ってください。  まったく違う層の読者を、是非取り込んでください。
[良い点] めっちゃ羨ましいです!!!!!! [気になる点] 判のサイズも関係あるのか……! [一言] マイヨさんのご経験を踏まえて次の拙書は「文芸書にスポーツありきの児童書の艶本は、お料理好きなペッ…
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