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聖翠の孤独  作者: 清水すみ
1/1

Ability

はじめまして、清水すみです。

初めての投稿です。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

          

1話 登場人物

 羽武聖翠 (はしむせいすい)18歳 能力ランク ()()

 峯鍔星慈 (みねつぶせいじ)18歳 能力ランク C


この世界では全人類に「能力」というものが備わっている。

(身体の外傷を自分で直したり、物を浮かせたりなど)

「能力」にはA〜Eのランクがあり、Aランクの人類は全ての「能力」を持っている。



プロローグ


 2945年、異例の殺人事件が起きた。

この事件は歴史史上最も残虐な事件として世界を震撼させる。


被害者 

猶史卓戯ゆうしたくぎ

年齢 18歳

能力 A

外傷 両腕、両脚再生不可能。

事件の真相を突き止めるために特別捜査部を作られることとなる。



          1話 【Ability】


 星慈「なぁ、昨日のニュース見た?まだあの事件の犯人捕まってないんだって。」

 聖翠「怖いよね、被害者は僕らと同じ18歳だとか...

犯人の手がかりはほぼないんだって?」

 星慈「あぁ、でも事件現場からAランクの能力指紋が見つかったらしいぞ。いま血眼になってAランクの奴らを調べてるらしい。まぁ、Aランクなんて人口の1%にも満たないからすぐ見つかるだろ。」

 聖水「Aランクは貴重な人材なのにAランクがAランクを殺すなんて....。酷い話だ。」




僕と星慈はこの前起きた事件について話していた。

僕らだけではない、学校の友達も教職員もみんなこの話で持ちきりだ。僕らには関係ないという前提で話をしているが内心皆、恐怖心でいっぱいだ。

星慈とは家が隣で幼馴染。ドジな僕をいつも助けてくれる唯一の理解者だ。


 『ガタッ』


 星慈「おい!聖翠大丈夫か??立てるか?まて、血出てるぞ」

 聖翠「また、やっちゃったよ...石につまづいて転ぶなんて。1人で怪我も治せないのに。」

 星慈「お前良かったな、お袋さんが医者兼研究者で。この前貰ってた包帯?ってやつ貰っとけよ。」

 聖翠「うん。」


僕は異端者だ。星慈や他の人たちとは違う。「能力」を持っていない。自分の怪我を治癒できることはおろか、物を浮かせたり遠くのものを取ることすら出来ない。この世界にいると自分は手足が生えているただのお人形に思えてくる。


 聖翠「ただいま。母さん包帯ある?」

 母 「ええ、あるわよ。また怪我したの?あれだけ気をつけてって言ったのに。」


僕以外の人類は数秒で治せる傷を僕は何日もかけて治さなければいけない。


能力が無いことは学校の先生、両親、星慈にしか伝えていない。

両親は能力指紋を残さないことを不審に思い、赤ん坊だった僕を研究した。今思うと、偶然にも研究者だったからいいものの、もしAランクの()()な両親の元に生まれていたらどうなっていたのか。

政府に調べ上げられるのか?捨てられるのか?


Aランクの人類は全ての能力を駆使しており、自分がAランクであることを誇りに思いBランク以下の人類を内心蔑んでいるように思える。

あいつらは()()だけいいのだ。



 

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