表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
告白は最大の防御  作者: 暗黒星雲
異世界からの侵攻
20/77

第9話 雷の魔人アスモデ その①

 セイバーのモニターはアスモデの姿を捉えている。そして、アスモデの体を構成している金属片の一つ一つをロックオンしていた。

 モニターには射撃準備完了と表示され、セイバーのAIがアナウンスを始める。


『射撃準備完了しました。発射の指示をどうぞ』

「撃て!」

「撃っえぇ~」


 私と星子が同時に叫んだ。セイバーが腋に抱えているビームライフルから眩い光芒が数度発射され、そのビームはアスモデの体で弾け、その無数の金属片を吹き飛ばした。しかし、飛ばされた金属片は雷を帯びたまま、再びアスモデの体へと戻って行く。


「あれ? 全然効いてないの?」


 星子の疑問ももっともだ。雷の魔人とはエネルギー体なのだろう。私はセイバーのAIに語りかける。


「効果がないな。ビーム砲だからか。実弾兵器ならどうか?」

『了解。ガトリング砲の射撃を開始します』


 セイバーの右肩部分の装甲が開き、中から4砲身のガトリング砲が顔を出す。そして射撃を開始した。

 ブーンと唸るような発射音と共に、幾多の機関砲弾がアスモデに吸い込まれる。しかし、アスモデがまとう金属片を散らしただけで効果があるようには見えなかった。


『目標に損傷は見られません』


 冷静なAIの報告に星子が腕組みをして唸っている。


「これはね、きっと核になる何かがあるんだよ。そこを突かないと倒せないんじゃないかな?」


 もっともらしい星子の言い分だが全く根拠は無い。


「ウゴゴゴゴ!」


 アスモデが唸る。そして雷光と共に、体を構成している金属片が弾けた。


「防御」

『了解』


 セイバーが大きな盾を構えると同時に無数の金属片と雷に叩かれた。モニターがホワイトアウトし、情報が表示されなくなった。


「どうした? EMP(電磁パルス)攻撃か?」

『肯定。高エネルギーを帯びた、強力な過電粒子を一気に放出しました。光学モニター、およびレーダー系受信機を一時的にシャットダウンしましたが、当機の機能は正常です』


 つまり、一時的に目が見えなくなったという事か。


「実剣抜刀、前方を突け!」


 セイバーは抱えていたビームライフルを投棄し、腰の実剣を抜く。そしてそれを、当てずっぽうだが前に突き出した。


 けん制のつもりだった。

 しかし、右腕が衝撃を受ける。大きな質量を持つ何かを貫いたかのようだった。


 メインモニターが回復し、視界が回復した。正面に真っすぐ突き出されたセイバーの剣に、黒い球体が突き刺さっていた。それはちょうど、アスモデの心臓の位置だった。


「え? 何が起こったの?」


 星子が私の膝の上から立ち上がって正面のモニターにかぶり付いている。よく見えないので星子腕を掴んで私の膝に座らせた。


「まさか、星子が言ってた核を貫いたのか?」

『肯定。当機の実剣が高エネルギー体を貫いています。ただし他に二つ、同様の物体を確認』


 なるほど。咄嗟に剣で突いたのだが、それが偶然命中したって事か。

 剣の先端に突き刺さっていた黒い球体は激しく発光した後に爆発した。その閃光が消えた後、数十メートル先に再び雷と金属片が集まり人型を形成した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ