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告白は最大の防御  作者: 暗黒星雲
異世界からの侵攻
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第5話 三谷異世界研究所

「ここにいても仕方がない。安全な場所へ行こう」

 

 トリニティの意見はもっともだ。

 しかし、星子は食い下がった。


「学校どうするの? 無断欠席は遅刻以上にダメだって、大佐が言ってた」


 大佐って誰だ?

 星子に妄想が混ざっている。


「学校が無くなっちゃったんだから仕方ない。ここは避難優先だ」


 私の言葉に星子が頷く。

 星子の息が落ち着いてから、私たちは歩き始めた。トリニティに案内されながら私たちが向かった先は、ミミ先生の自宅だった。


 そこは廃業した工務店を買い取った建物で、一階は怪しい研究施設になっていた。トリニティが先に入り、手招きをする。私たち三人も中へ入っていった。


 そこにはミミ先生とギー先生とミノリン先生がいた。

 この人たちは教師だろうに、学校へ行かず何していたのだろうか。


「この大馬鹿者が!」


 ミノリン先生がミミ先生の胸倉をつかんで怒り狂っている。ギー先生が制止しようとしたのだが、ミノリン先生に振り払われてしまった。


「まあまあ、ここは穏便に」

「何言ってんだ。学校がなくなった。更に何かされるかもしれないんだぞ。この三谷のせいで」

「私は悪くない。何かの間違いだ」

「だからと言って暴力はいけません」


 ドガッ!


 今度はギー先生が殴られ吹き飛ばされた。


 アレは痛いだろうな……。


「ミノリン先生。落ち着いてください。ここで喧嘩しても何も解決しませんよ」


 トリニティの言葉を聞き、ミノリン先生はミミ先生の胸倉を離した。


 星子と羽里は何の事だかわからないようでキョトンとしていた。私は、ミノリン先生が話していたミミ先生の怪しい実験が、この騒動の元凶だと思った。


「何があったかもう一度説明しろ。星子も当事者だからな」

「分かった。全て話そう」


 ミミ先生は腹をくくったようで、渋々と話し始めた。


「私は異世界転移研究をしている。この度もそれに成功し、とある異世界を探訪していたのだ」


 皆がミミ先生をじっと見つめる。ミミ先生が話し始めた。


 異世界へと赴いたミミ先生は、異世界の景色を堪能していた。林の中からとある屋敷の庭へ偶然出てしまったミミ先生は、そこでたまたまゲップをした。その庭では、偶然にもその世界の王が食事をしていて酷く機嫌を損ねた。そしてミミ先生は捕まえられそうになった。当然、先生は抵抗して逃げた。これが三か月ほど前の出来事だ。その後、追手はこちらの世界にも来た。そいつらは偶然、星子の妄想力の強さに着目し星子をさらう計画を立てた。それが本日実行され、学校が丸ごと消えてしまったのだと。


「私は悪くない」

「確かに、ゲップ如きでこんなに追いかけるのもキチガイだな」

「面目ない」


 ミノリン先生はあきれ顔でため息をつき、ミミ先生は照れくさそうに頭をかいていた。


「さあ、僕たちはその異世界人を排除しなければいけません。警察や自衛隊に任せれば解決に時間がかかり、星子ちゃんを守れない可能性があります」

「義一郎の言うとおりだ。私たちで対処する」

 

 ギー先生に頷きながら、ミノリン先生は服を脱ぎ始めた。

 ギー先生とトリニティはとっさに後ろを向くが、ミミ先生はジト目でミノリン先生の着替えを見つめていた。


「三谷。見るのは構わんが、後で貴様の目玉をもらうぞ」


 その一言でびくっと震え、後ろを向くミミ先生だった。

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