プロローグ 『難易度で表せばハードモード』
機械音痴な学生の書く小説です生温かい目で見守り下さい。
7月の初め、俺、松城彰は古びた和室にいた。
とくに冷房器具が無いのに部屋の室温は快適そのもの。春のような陽気をひたすらに振りまいている。
そんな室内には俺のほかにもう一人...いや、本人曰く神様なので俺のほかにもう一神いる。
黒色と白を主軸とした着物を身につけた「The大和撫子」みたいな美少女が俺の前で、ただただ微笑んでいる。
「ごめんなハル、いまいち状況が理解出来ないんだ。もう一回言ってもらえるか?」
俺がそう聞くと神様、もとい神志名春歌は「また?」と首をかしげながらもう一度言った。
「さっきも言った通り、アキにはこことは違う世界で魔王を倒して欲しいの。」
うーん何回聞いても理解が及ばない。
ゲームの中では耳にタコが出来るんじゃないかと思うほど聞いてきたこのセリフ、いざ自分が言われる側になるとここまで戸惑うもんなのか...
「そんなに悩むもの?アキってこういうの好きじゃなかったっけ?」
確かに好きだがなんでそれをハルが知って...
いや、神様なんだから人一人の趣味趣向を把握する事なんて赤子の手を捻る事よりも容易いんだろう。
ハルの提案に俺は首を縦に振る事を迷っていた。
現実的に考えて無理ゲーだろう。
中学まで野球をしていたから体力と腕力に自信はあるが、この世に生を受けて15年の内喧嘩の経験は0
殴った事があるものなんて布団の上に転がってる枕のみである。
そんな俺が異世界で魔王討伐なんて...
一体全体なんでこんな事になったのか、時は少し前に遡る。
学業があるので更新はかなり遅めです。
感想、ご指摘等いただけたら幸いです。
(「つまらない」や「才能無い」等といった感想は控えて下さい。20分ほど泣きわめきます。)