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夏の午後の日を。

作者: 古瀬

夏の濃い緑に太陽てりつく

山の道で見上げていた

光る緑と影の緑と錆び付いた標識と

苔の生えたガードレール石垣

湿った土が被る道路の色

落ちる滝の水が光った


終わりを迎えたあの街と

僕らの広い街が重なる

広く広がる田んぼの奥に蝶々が飛んでいた

夏の午後の日を


夏の日差しに緑光って影

山の道を光揺らした

光る緑と影の緑と錆び付いた標識と

傾いて埋まったガードレール電柱

コンクリート固められた斜面

落ちる滝の水が光った


終わりを迎えたあの街と

僕らの広い街が重なる

たくさんの空き地雑草が生い茂る

夏の午後の日を


廃校舎の壁を伝うつる緑と茶のコントラスト

錆びた蛇口割れた窓ガラス風がふきつける


僕らの街も終わりが来る

きっと遠くはない日に

人気のないコンビニと赤い田んぼの海

夏の午後の日を

太陽が赤く燃える






古瀬


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