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転生したら怪人だったんですけど  作者: 富山 穣
第一章 シャーロット邸編
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#03 通りすがりの…?

「oh…BANANA」


シェリー指導の元、俺は特典を使って最初の召喚獣を呼び出した。まぁでも、怪奇の魔術師に似合うだけのもんは出てきた。


「こ、これは…『機械装竜 レギストロン』!?確か王国の禁忌の石刻に封印されていたはず…亮!すぐにソイツを戻し…「契約成立!これから宜しくねな、レギストロン」『此方こそ宜しくね』何契約してんの!」


と予想外の怒号が飛んでくる。え…でも契約しちゃったし…別にヤバそうじゃないし。レーザー砲とドリルしか装備してないよ?すると、一瞬周囲の温度が上昇したかと思うと、シェリーの髪が浮き上がり、橙色の焔がシェリーの周りに出現する。


「帰さないなら、私が還すまでよ!『皇の焔よ、滅亡の機械竜を滅した祓まえ!ロイヤルフレア!』」


獄焔の魔術師の名に恥じない獄火が此方に迫ってくる。いくら丈夫だとは言え、喰らったひとたまりもない。そう思いつつ、相殺するか避けるか考えていると、焔はすぐそこに迫っていた。


『殲滅モードに突入、目標『獄焔の魔術師』に設定』


レギストロンはレーザー砲をロイヤルフレアに向けて放った。レーザーの威力は凄まじく、ロイヤルフレアを押し返し、シェリーに激突させた。


「レギストロン…お前強すぎぃ!」


すると、レギストロンはぐんぐん縮小し、肩に乗るサイズのSDに変化し、亮の肩に乗った。


『わーい、誉められた!殺った殺ったー!』


と可愛い声で恐ろしいことを言うレギストロンをよそにシェリーの安否を確認しに行く。レーザーが直撃した辺りは完全に無くなっていて、地面も下が見えない位抉られていた。


「レギ、これ最大出力?」


これで最大出力じゃなかったらたまったもんじゃないと思いつつ聞いてみる。すると、一番返って来てほしく無い答えが返って来た。


「うん!1%の0.00000000001%の出力だよ?」


1%以下でこの威力…本気で撃ったら地球が軽く無くなりそうと思いながらシェリーが居た所を見る。

シェリーはロイヤルフレアを使って自身を囲っていたようで怪我は無かった。


「バカみたいに強いわね…分かったかしら?それが貴方の力。人々を簡単に殺せるの。分かったら二度と特典を使わない事ね」


冷たく言い切り広間を去ろうとするに向かって亮は叫ぶ。


「俺はこの特典を、人の為に使うぞ!(多分)」


…すると、くるっとシェリーが此方を振り向いて、


「ふふ。其でこそ召喚士ね」


と言った。誰が召喚士だと思いながらシェリーに手を振る俺だった。

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