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桃太郎と赤鬼  作者: 布眠夢懋
桃太郎と三体の仲間たち
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「総理、鬼ヶ島を取り戻せ・・・という一文の真意について、詳しくお聞かせください」と官邸に押しかけた記者たち。


「別に、そのままの意味だ。あそこは桃野民主主義国の島だろう?」と不思議そうに記者を見つめる桃太郎。


「し、しかし、あそこは40年以上前にオーガとの交渉が成立し、あの島は彼らのものになったはずでは」


「どうせ、亜人だ。彼らに権利などない。それに武力で押さえつけて、何が交渉か?」


「総理!それでは国家再建の金品目当てではないと?」


「そんなことは言っていない?ちゃんと昨日の記録を見てみなさい」


「ですが、あの説明の仕方では明らかに」


「そう見えるとそう言ったでは意味が違うのだ。まぁ、あの島を取ればこの国が再び豊かになるのは間違いない。もし、このやり方が不満ならやらない。国民の過半数が嫌がれば・・・。名前付きで各市町村設置の意見申し立て所に投降したまえ」


彼の言う通り、各市町村に意見申し立て所が設置されました。しかし、反対者は案外少なかったのです。なぜなら。皆心のどこかでオーガを下に見ていたのです。自分たちと人種が違うから下であると思っていたのです。


「さて・・・と。軍隊もすぐに完成するだろう。あとは、船の手配・・・・月夜だな。黒霧で作らせよう。それと・・装備の予算木まなければ」と、桃太郎は去っていきました。


こうして鬼ヶ島侵略の準備は着々と整えられていくのでした。

一部を除いてみましょう。 


まずは第一部隊。ここは主に孫悟空が管轄しています。孫悟空は実践が一番と組み手を繰り返し続けます。それと、仙術の修行も行わせます。別にたくさん使えなくても、身体能力さえ強化できればいいのです。

それと、第一部隊には精鋭がいます。それは40体ほどの猿たちです。悟空の元配下たちは彼の期待通り、数倍強くなっており、孫悟空がかなり頑張っても傷を負ってしまうほど、彼らは強くなっていたのです。伝説の猿たちが味方ということで軍隊の指揮も上がりました。


そして、第二部隊。咲の管轄です。彼女は雷の魔法を徹底的に鍛えました。もともと、威力が高いが、使う魔力も高く、さらに使い手も少ないため、人間たちの才能のなさを理解した後は魔力を送り、供給する魔法を全員に覚えさせ、彼女は無類の火力を手に入れました。回復隊ヒーラーも整えました。


第三部隊は基本的には輸送を中心とした役割ですが、この物資を守るために、最も陰から警戒し続けるのに適した人材を集めています。


鬼ヶ島は桃野民主主義国南に位置する島の名前です。岩だらけで何もない島ですが、ここには金銀財宝が大量に眠っています。というのも、鬼ヶ島はかつて、人間たちと争い、勝ち続けてきたオーガが、住まう島だからです。互いに不可侵条約を結び、ないものとして扱われていたようだが、あの場所は桃野民主主義国の領海ですから、先に住んでいようが、あそこはわれらのものであると一部の憲法学者は考えており、甘党はその意見を採用したものと見えます。


「軍隊の整備も済んだ。あそこをつぶさなきゃ、俺らの国が滅ぶんだ、鬼どもには悪いが死んでもらう」


「へへ、楽しいなぁ。やっぱこうでなくちゃな」


「ええ。正直、桃太郎のどろどろした内政手腕には感心するけど、そうね、私はこっちのほうが楽しいわ」


「よかったよ。さて・・・・・」


桃太郎達は官邸からでました。

軍隊全体が聞こえるようにマイクを持ち、街道に整列した軍隊の前に立ちました。

町中が注目しています。


「さて・・・諸君。我々はすべてを取り戻す。富も誇りも強さも!鬼ヶ島を奪いかえし、桃野民主主義国が強者の集まりであることを証明するのだ!極悪非道のオーガどもを滅ぼして、すべてを好転させるのだ。ここが歴史の分岐点。ここで勝てば我らの雄姿は未来永劫語り継がれるだろう。歴史に刻まれるだろう。さぁ、勇者たち、勝ってすべてを手に入れろ!!行くぞぉおおおおおおおお」


「「おおおおおおおおおおおお!!!!」」


「開門!!!!」


町の門が開き、騎馬隊が走っていきました。国民たちが旗を振り、歓声を上げました。


桃太郎たちもともに鬼ヶ島を目指します。

町を通り、南に向かう途中の町や村を見るたびに兵士たちの士気は上がりました。地方が本当に貧しいことが分かったからです。ここで何とかしなければという意思が伝染していったのです。また、村々でモモを生やして彼らを救ったことから「奇跡の御業」などと呼び始め、桃太郎を尊敬する兵士たちがふえたのです。


二週間ほどで桃太郎たちは鬼ヶ島近くの浜に到着しました。ここからは月夜が作る船で行きます。


「【黒船】」


黒霧が集まり、船が形成されます。その光景に人間たちは桃太郎たちにますます畏敬の念を向けました。


「孫悟空、咲、先行偵察を頼む」


「「わかったわ(ぜ)」」


孫悟空は筋斗雲を呼び出し、咲は背から翼を生やし、空を飛んでいきました。


「て、天女だったのか?咲様」


「孫悟空さん、空のも飛べるのかよ」


兵士たちのざわつきを不思議に思った桃太郎と月夜でしたが、人間たちが驚くのも無理はないでしょう。

人間たちも魔術は使えますが、空を飛ぶ魔術など伝わっていないのですから。


鬼ヶ島討伐まであと一日。






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