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少年クロの、冒険と人外娘。  作者: 狂字乱文
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第4話 ラッキーガール

今回は“アリス視点”です。

 学園って思ってたより楽しそうだな♪

 ルナちゃんと一緒のクラスになってこうやって一緒に帰れるし。

 それにこれからカッコイイお城の中で生活なんてワクワクしてくるなぁ。クラスメイトも面白そうだったし!特に隣の席の男の子。えっと…クロって名前だったっけ?あの子はなんか面白そうな匂いがするんだよな~。ルナちゃんにも聞いてみよ。


「ねぇルナピョン。」

「おい、止めろ。ピョンをつけるな。」

「え~良いじゃんカワイイんだからさ。ね?ルナピョン♪」

「頼むから止めてくれ。ワタシはあのときホントは怒ってたんだぞ。初日だったから何も言わないでおいただけだからな。次言ってきたら殺すつもりだ。」

「ちぇっ、分かったよ。それよりさ、あのクロって子どう思う?」

「誰だそいつ。なんだアリス、そいつに気があるのか?」

「ううん、そういう訳じゃないんだけどなんか面白そうな感じがするな~って思ってさ。」

「指輪か?」

「今回はあたしの直感かな。」


 あたしの右手の薬指には指輪がしてあるの。海賊の船長でもあるママからもらった“導きの指輪”。この指輪は時々、あたしが困ってたりすると助けてくれるんだ。なんていうか、正しい選択を教えてくれる凄い奴なんだよねコイツ。


「ふーん、まぁアリスがそう言うんならそうなんだろな。それより今日は狩りに行くのか?」

「行く!じゃあ2時にギルドに集合でどう?」

「ああそれで良いよ。」

「よし!じゃあそれで決定ね。あ、そういえば昨日ね・・・・」





「おばちゃんただいま!」

「おかえりアリスちゃん。学園はどうだったかい?」

「あのねあのね、学園ってすっごい広かったの!しかもあのお城って外から見ても格好良かったけど中も凄かったんだよ!あとね校長先生が気持ち悪い豚だったの!でもその孫って子が生徒会長やってたんだけど美人だから驚いちゃった!それからね、「ちょっとアリスちゃん。」ん、なぁに?」

「お昼まだだろ?こんなところで立ちながら話すのもあれだからさ、食堂で話そうか。」

「うん、分かった。」


 今あたしが住んでるところは学園から徒歩10分の学園の第二女子寮。第一は学園の中にあるんだけど一年生はダメらしい。とっても残念。あ、ちなみにルナちゃんの家はこの近くにあるんだ。







「ルナちゃんはもう来てるかな♪」


 昼の2時、ギルドにやって来た。

 このギルドであたし達は出会ったの。


 1年とちょっと前、陸の世界がどんなものか見てみたくてママにお願いして旅に出ることにしたの。それでそのとき指輪と地図にお金を貰って、さぁ行こうってときにパパに泣いて止められたなぁ。でもちゃんと週1で手紙を出してるから大丈夫だと思う。


 そんでもってなんとなくこのサンディーバって街に来て、取りあえずここで半年ぐらいは住んでみようって思ったんだよね。それで宿を借りてギルドでお金を稼ぐ生活してたら、同じくギルドに来ていたルナちゃん

に会ったんだよね。そっから自然な流れで直ぐに仲良くなった。同い年ってゆうのも良かったのかもしれない。

 そんなこんなで生活してたらルナちゃんが学園に入るっていうんであたしも入ることにして現在に至るって感じね。



「アリス。」

「お、ルナちゃんもう来てたんだ。相変わらず早いね♪」

「まぁな。それで今日はどうする?ワタシとしてはアングリーボアで良いと思うんだが。」

「うん!あたしもそこら辺にしようと思ってたんだ。」

「よし、じゃあ早速行くか。」








 やって来たのは北の森。ここにターゲットであるアングリーボアがいるの。

 アングリーボアは猪に似たEランクの魔獣で、体は猪より一回り大きくて赤茶色の硬い毛に覆われているの。気性が荒くて攻撃的。突進攻撃は速いし威力も抜群だからとっても危険。


 今の装備はあたしが弓でルナちゃんが細身の剣に盾だ。





「しっ…いたぞ。向こうにいる。」


 そう言ったのはルナちゃん。鼻が聞くし、何より耳が良い。それに空間把握ってスキルもあるから索敵にぴったり。


「じゃあいつも通り行くね。」

「分かった。」


 アングリーボアは既に何回も狩ってるから慣れたもんね。でも油断大敵。その辺は二人ともわかってる。


 まず、あたしの幻影術でアングリーボアの近くに気づかれないようにあたしの幻影を投影する。


「じゃあ、いくよ。」


 あたしはルナちゃんが頷くのを確認してから弓矢を放つ。


「ピギィ」


 よし、当たった!あたしはすぐさま魔法陣を展開させる。


 弓矢が当たると怒ったアングリーボアが敵を探し始め、すぐにあたしの幻影にロックオンしたようだ。アングリーボアは全く動かない幻影に向かって突進する。だが、攻撃対象をすり抜けてしまったアングリーボアは驚いて立ち止まる。


 よし、今!

 ルナちゃんが走りだすのと魔法陣を発動させるのはほぼ同時だった。


「エレキショック!」


 パシンと鳴り電撃がアングリーボアに突き刺さる。相手を痺れさせる魔法で足止めする。これで7秒ほどは動けない。そしてアングリーボアが痺れている間にルナちゃんが飛び出して行き、まず足を斬り完全に動けなくする。その後確実にトドメを刺した。



「ふぅー、お疲れ。今回もバッチリだったね!」

「あぁ、お疲れ様。そうだな上手くやれたな。それにしてもアリスは弓が上手いな。」

「ヘヘッ、でしょ♪まぁ、実力ってより運って感じなんだけどね。」

「運も実力の内と言うし、気にすることはないさ。今日はコイツの牙をギルドに持って帰って終わりにしようか。」

「うん!そうだねっ。」


 こんな感じで一日が過ぎていった。





 アリス・ポチョムキン(15)♀[種族]ローレライ

  HP  :E(667)

  MP  :D(1081)

  力  :F+(58)

  魔力 :D(107)

 物理耐性:F(46)

 魔術耐性:C(139)

  技  :E(84)

  敏捷 :E(72)

  運  :A(200)

 [魔術]雷魔法:F 水魔法:G 幻影術:E

 [武術]剣:G 弓:F

 [スキル]トランスフォーム 指輪の導き 応援:E


※スキルについて

 トランスフォーム:一瞬で姿形を特定のものに変身する。


 指輪の導き:運の数値が30上がる。選択に困ったときなどに良い未来に繋がる選択を導いてくれるときがある。“導きの指輪”を装備することで発動。


 応援:応援をすると応援された対象の力、魔力、俊敏が上がる。ランクが上がると上昇値も上がる。

アリス・ポチョムキン(15)♀

[種族]ローレライ

身長168cm バスト:Aカップ 顔:A


初めての戦闘シーンはサラッと終わりました。


次回はユメ・サクラギです。

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