表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年クロの、冒険と人外娘。  作者: 狂字乱文
2/9

第1話 混血の少年

完結目指して頑張りマッスル(`・ω・´)

「起きなさい、クロ」


 いつもの母親の怒鳴る様な声とは違い、しゃがれた声で優しく起こされる。



 クロは昨日の朝、街に行く馬車に乗せてもらった。そして、半日ほどかけて街の外れにある一人で暮らす祖父の家に着いた。一週間後からサンディーバ学園に通う為、祖父の家に下宿させてもらうのだ。


 この祖父は母方の祖父で種族はハイコブリンである。〈ハイコブリンとは、ゴフリンという緑色の人型で醜く知能が低い体長一メートル弱の魔物の中で、知能が高く光魔法が使える者が進化した種族。肌の色が緑色というだけで、他は人間と変わらない。〉しかし、祖父の妻は人間であった。妻は10年前に亡くなっており、その時一人娘に「一緒に村に住まないか」と誘われたが、思い出のある家と畑を手放したくない祖父は断っていた。



「おはようクロ」

「おはよじっちゃん」

 クロが寝室を出ると、しわしわの緑色の顔でにっこりと笑いながら挨拶される。

「よく寝られたかい?」

「もちろん。じっちゃんの家のベットはふかふかだからね」

「ハッハッハッ、そりゃあ良かった。さぁ、朝食はもうできてるぞ。はやく顔洗ってきなさい。」


 家の裏の井戸で顔を洗って二人向かいあって座ると、テーブルの上にはパン、野菜のスープ、ヤギのミルクが並べられていた。早速パンを手に取ろうとしたら「食べる前にお祈りだ。」と言われてしまった。そこでクロは、ハイコブリンは宗教家だったと思い出す。



 朝食を食べ終わると祖父が嬉しそうにしながらクロを見る。

「クロ、久しぶりに“ステータス”を見せてくれ。」

「あぁ、いいよ。」

 そう言うとクロは「ステータス」と呟いた。



 クロ・ノワーレ(15)♂[種族]人間

  HP  :C(1322)

  MP  :G+(270)

  力  :C(139)

  魔力 :F+(57)

 物理耐性:C+(147)

 魔術耐性:E(70)

  技  :D(99)

  敏捷 :D(113)

  運  :E(70)

 [魔術]光魔法:F 闇魔法:D

 [武術]斧:D- 槍:D+

 [スキル]呪い無効 毒効果半減



「ほぉー、がんばったのぉ。」

「うん。槍は結構練習したんだ。」 

「よしよし、ちょっと待ってろ」

 クロはニヤニヤしながら家を出ていく祖父を不思議に感じた。数分で戻ってくると祖父は自分の身長より頭一つ分ほど大きな槍を持ってきた。だがそれは槍にしては穂先の部分が変だった。


「ほれ、入学祝いじゃ。」

「お、おう。ありがとじっちゃん。でもこれなに?」

「これはな、ハルバードじゃ。斧と槍が合体したみたいな形だろ? 突く、斬る、断 つ、払う、引っかけると多才な攻撃ができるんじゃ。これは扱うのが難しいんだが、そのステータスなら使えると思っての。」


 ハルバードと呼ばれた武器はハルベルトとも呼ばれるもので、2mほどの長さの棒に槍の穂先に三日月形の斧頭、その反対側には鉤爪が取り付けられている。状況 に応じた用途の広さが特徴の多芸なポールウェポンだ。


「へぇー、すっげーじゃん!マジでありがと!大切にするよ。」

「ハッハッハッ。別に安物だったから質は大したことないぞ。」

「それでも十分だよ。頑張って使いこなしてみせるよ!」

「うん、頑張るんじゃぞ。」

 二人は笑いあい、とても嬉しそうにしている。

「よし!じゃあ今日は早速こいつで素振りでもしてみるか!」

「街は見に行かなくてもいいんか?」

「あ~そっか。入学式まであと一週間しかないからなぁ。街も覚えとかないとだよなぁ…」

 今度は二人とも眉間にシワが寄る。

「まぁ好きにしなさい。」

「う~ん。もともと今日は街を見てまわる予定だったし、やっぱり街に行くよ。じっちゃん案内してくれよ。」

 クロがそう言うと祖父はとても嬉しそうな顔で頷いた。





ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー



 家に帰る頃には街は夕日に染まっていた。

「やっぱ街は広いなぁ」

「ちゃんと学園までの道は覚えられたかい?」

「うん、平気、だと思う。たぶん…」

「ハッハッハッ。まぁ入学式までにもう一回は行った方が良いな。」


 今日見てきたのは学園までの道のりと学園の周辺、それから中央広場と呼ばれる場所だった。


 この街は上から見ると少し歪な正方形をしており西には川が、北には森が街を囲むようにある。この森を抜けて山を越えるとクロの住んでいたノコノコ村がある。学園は街の西にある城がそのまま校舎となっていて川のすぐ側にある。中央広場はその名の通り街中央にあり、円形をした広場になっている。中心には噴水があり、周りには店が多く街の中では一番活気溢れる場所となっていた。クロの祖父の家は北北西の森からすぐ近くの場所にある。


 クロは毎年2回は祖父に会いに来ていたので祖父の家の周辺や中央広場は良く知っていた。だが、学園周辺は

学園に入学試験を受けにいったぐらいで全く知らなかった。学園の周りには学生の為と思われる店が幾つかあるだけで特に面白いものはなかった。



 夕日が沈みかけたころ、ようやく家が見えてきた。

「今日の晩飯は入学を祝ってステーキだぞ。」

「マジで!やったぜ!」



 入学までの一週間、クロは街に行ったり畑仕事を手伝い、ハルバードの練習をして過ごしていった…












※ここから先は読まなくても大丈夫です。


 クロのステータスについて…


 クロのステータスは二人の祖父に大きく関係しています。


 何故“呪い無効”と“毒効果半減”があったか?

 まず、母方の祖父であるハイコブリンの持つスキル“毒効果半減”をそのまま受け継いだ。

 “呪い無効”は父方の祖父から受け継いだのだが、その祖父もまた人間ではなかった。父方の祖父はブラックドラゴンだったのだが、〈ブラックドラゴンとは、闇魔法や呪術を得意とする黒い竜種〉その中でも悪魔との混血と噂されるヒドラという種族のブラックドラゴンだった。そして、このヒドラの持つスキル“呪い無効”を父からまた、受け継いだ。

 

 クロの父は人間である母とヒドラである父から竜人という種族として産まれた。しかし、母は出産後一年ほどで死んでしまい、父に育てられる。だが、父であるヒドラは数年前に幾つかの都市を襲っていて、クロの父が5歳のときに討伐される。そして、クロの父は孤児となってしまう。その後孤児院に入るのだが、名字を持っていなかったので、クロの父は自分の父親であるヒドラが名乗っていた名前“ノワール”から名前をとって、ノワーレと名乗った。


 クロの母は人間である母とハイコブリンである父から人間として産まれた。そして、クロは人間の母と竜人の父から人間として産まれる。人間として産まれたことと、血が薄くなってしまった為に竜の力などはあまり受け継がれていないが、光魔法や闇魔法を扱えたり平均より高い身体能力とスキルは二人の影響が現れている。


クロの見た目について。

髪:黒っぽい焦げ茶いろ 目:黒

顔:D 身長174cmで筋肉質


ステータスについて。

ステータスは、誰でも使える魔法です。

強さを表すランクはG~Aその次にSまであります。数値は0から始まり、30(HPとMPは×10)ごとにランクが上がります。

そのランクの最低数値+4の範囲の数値だとランクに-(マイナス)が付きます。次のランクになる値の-5の範囲の数値だとランクに+が付きます。


ランクについて。

G=うんち (臭そう

F=やや苦手 (弱い

E=平均的

D=まぁまぁ優秀

C=優秀

B=かなり優秀 (カッケエ

A=超一流 (ハンパねぇ

S=神がかってるよ。 (おっぱい

※これは身体能力についてです。魔術、武術、スキルはGから段々強くなっていきます。Gだからウンコ野郎って訳じゃないです。持ってるだけで優秀です。 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ