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序章

息抜きに、冬童話2015へ参加です。

 王都という、とてもとても大きな街があります。

 とてもとても多くの人が、この街に暮らしています。

 中央には大きく白い城があって。

 そのには王さまがいて、お妃さまがいて、しっかり者の王子さまがいて、まだ幼い可愛らしい王女さまがいます。

 街の外には怖い魔物や野生の動物が居ますが、この街の中に住んでいる人たちは平和に、心穏やかに暮らしています。

 しかし王さまには悩みがあり、それについて家来の人に尋ねます。


「聖剣を扱える人はでたのか?」

「いいえ、王さま。いままでと同じで、出ておりません」

「そうか。もう百年も扱える人が出てこないのだから。もうそろそろ出ても良いと思うのだ」

「いいえ、王さま。それは聖剣自身がお決めになられる事です。百年経とうと、千年経とうと、出てこないときは出てこないのです」

「そうか。ならば聖剣を見守っている『聖剣守』の役に就いた少年は、一人で元気にくらしているのか?」

「いいえ、王さま。いまの聖剣守は少女です」

「そうか。前のが少女で、今は少年ではなかったか?」

「いいえ、王さま。前の前が少女で、前が少年で、今は少女です」

「そうか。それより、その少女は元気に暮らしているのか?」

「はい、王さま。毎日元気に暮らしております。今朝も元気であったと伝え聞いています」

「そうか。それはなによりだ」

「はい、王さま。それはなによりです」


 そんな王さまと家来の話題になった、王都近くの森に鎮座する、聖剣を守る人。

 短くして王都近くの森の聖剣守さん。

 人からはさらに短くして、ただ、聖剣守さんと呼ばれる人。

 これはその人のお話です。





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