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目覚め、そして…



ここはどこだろう。

なんだか、あったかい。

お風呂の中にいるみたいだ。


そんなことをぼんやりした思考で考えているといきなり頭に鈍痛が走り、

私は仕方なくその思考から離脱した。




なぜかは分からないが、そこかしこがとっても痛い。






目を開けてみる。

さわやかな風が吹き抜ける。

木陰のようだ、かさかさと木の葉が擦れ合う音が耳に心地よい。




そんな私の視界に、ちょこん、とちっちゃな影が入ってきた。

それも、何人も。



「大丈夫? 起きた??」

「アリスおねーちゃん!!! この子起きたよこっち来てーー!!」









え、という驚いた声の後にぱたぱたとスリッパで駆けてくる音が聞こえた。



姿を現したのは、…あ、優しそうな女の人だ。


「起きた?? おはよう。」


「……」





私はハイ、とかおはよう、とか返事をしたかったのだけれどそれは叶わなかった。


なぜだろう、のどを思うように震わすことが出来なかったのだ。





「ほらみんな! 私、この子とお話しなきゃいけないから皆はあっちで遊んでてーー!!」


「「はーい」」




アリスと呼ばれたその女性がいるその後ろには、いつの間に集まったのだろうか、子供たちがたくさんいた。


その子達は返事をすると一目散に走っていった。






「こんにちは。聞こえる?? 私はアリス。」



聞こえる。

だから首を縦に振った。


「君のお名前は?」





そうだった、向こうが名前を教えてくれたんだからこっちも言わなきゃ。

いや言えないから何かに書くとか。











と言うか……











ーーーーーーーーー私の名前って、何だったっけ??






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