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掌編集1 幻の都市とスーツ人  作者: 阿久沢牟礼
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桶卜(とうぼく)

 風呂桶に張った水をしばらく眺めていると、一匹の蟹が浮かんできた。


 水面に浮かんできたのか、視覚印象としてぼんやり現れたという意味で浮かんできたのかは明言しがたいところがある。


 風呂桶に蟹が現れるというのは、この地方では特に幸福の極みか不幸の極みか、いずれかの出来事に近々見舞われる可能性を示唆するものであるらしい。


 見たところ蟹には禍々しいところはなく、むしろそれは喜ばしいことのように思われたのだが、蟹の見た目の印象が桶卜とうぼくの結果に与える影響というものがあるのかどうかわからない。

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