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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第一世界 第五章 帰らぬ平穏
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紅青の救世主




ある日のゴブリンの森。その中を男女2人組が何かから逃げるように走っていた。


「おいもう少し早く走れ!追いつかれるぞ!」

「そう言われてもー!」

「グゴォォ!」

「いつまで追ってくんだよちくしょー!」


周りの木々を押し退けながら2人を追うのは、背中に大剣を背負った大型のゴブリン、ゴブリンウォーリアーであった。


「くっそー!調子に乗って勝負挑まなければよかったー!」

「さっきは「Cランク冒険者になった俺らなら楽勝だろ」って言ってたくせにね」

「いやお前もそれに頷いてただろ!俺だけが悪いみたいな言い方すんなー!」


どうやら先に仕掛けたのは2人の方らしく、この状況は自業自得だろう。


「もうだめ!体力が・・」

「おいこんなところで諦めんなよ!」

「でも〜・・・きゃ!」


体力に限界がきて足がもつれてしまい、女の方が木の根っこつまずいて転倒してしまう。


「馬鹿野郎!さっさと立ち上がれ!」

「む、無理ー!今ので足挫いちゃって立ち上がれな・・・あ」


気づいた時には女の真後ろにゴブリンウォーリアーが大剣を持って立っていた。


「あ・・あぁ・・」

「グゴォ・・」

「っ!くそ間に合え!」


ゴブリンウォーリアーが大剣を振り上げるのを見て男は剣を抜いて女の方に全速力で向かうが、それよりも早くゴブリンウォーリアーが剣を振り下ろした。


「くそぉぉぉ!!!」









「『エアブラスト』!」


その瞬間、男の後ろから風の球がゴブリンウォーリアー目掛けて飛んでいき、大剣が女に当たる寸前のところでゴブリンウォーリアーを後方に吹き飛ばす。


「え、一体何が・・」

「おいお前ら。怪我ねえか?」

「あ、ああ。大丈夫・・・ってお前は!」

「嘘、あなたは・・・」

「怪我ねえならさっさと逃げやがれ。こいつは俺が止めといてやる」


そう言い、ゴブリンウォーリアーと2人の間に颯爽と現れたのは、なぜかドヤ顔の慎也、またの名を・・


「「紅青こうせいの救世主!?」」

「あ、やっぱり知ってる感じ?」


紅青の勇者と呼ばれ、満更ではない顔をする慎也。しかしすぐさま状況を思い出し、目の前のゴブリンウォーリアーに目線を向ける。


「驚いてる暇があったらさっさと逃げやがれ!」

「は、はい!ほら肩かすからさっさと行くぞ!」

「う、うん」


そう言い、2人はゆっくりだがその場を離れて行った。


「・・・それにしても、またてめえの相手をすんのかよ。何回目だと思ってんだ、もやは運命を感じるわ」

「グゴォ!」

「お、やっぱり来るか!」


斬りかかってきたゴブリンウォーリアーの攻撃を慎也は安易と剣でガードする。


「おいおいこの程度か?」

「っ!?」


慎也はそのまま剣で押し返し、ゴブリンウォーリアーの上に飛んで剣を振り上げる。


「もらった!」

「グゴ!」


勢いよく剣を振り下ろすが、それを魔力の込もった腕でガードされてしまう。


(ありゃま。次いくか)


それを見た慎也はすぐさまその腕を足場にしてゴブリンウォーリアーの後ろに飛び、地面に足がついた瞬間すぐに斬りかかって行く。


「今度こそ・・」

「グゴォ!」

「うお!?」


剣を振ろうとした慎也だったが、ゴブリンウォーリアーが体の向きを後ろに変えると同時に大剣が横に振られ、慎也は慌ててそれをガードする。


(あっぶね、全然決めさせてくれねえじゃん)

「『斬連波』」


今の攻撃でゴブリンウォーリアーとの距離が開いてしまった慎也は3つの斬撃を放ち、ゴブリンウォーリアーの意識をそっちに向ける。


「グゴォォ!」


慎也の思惑通り、ゴブリンウォーリアーは3つの斬撃を大剣で処理するのに集中して、上から飛んでくる慎也に気づかなかった。


「おら終われー!」


しかし慎也の願いは叶わず、またもやゴブリンウォーリアーの魔力の込もった腕で攻撃をガードされる。


「お前ほんとめんどくせえな!」

「グゴォォ!」

「え、ちょ、まっ!」


ゴブリンウォーリアーは慎也の脚目掛けて大剣を振る。幸い慎也は脚に魔力を込めて無事ガードできるが、当たったのが脛だったため、かなりの痛みが慎也を襲い、慎也は一旦距離を置き両脚の脛をさする。


「お前馬鹿かよ!脛はダメだろ!脚で1番当てちゃダメなところランキングダントツの1位だぞ!」

「グゴォ」

(こいつ絶対に許さん。お前程度に使いたくなかったが、使ってるやるよ!)


慎也は立ち上がり、ゆっくりと目を閉じて心の中でこう呟く。









(イム、力を貸してくれ)


すると慎也のメモリースキル、『青き絆』が発動して慎也の左目が青に染まる。


「終わらせてやるよ。『ハードスラッシュ』」


そう言うと剣が強化され、さらに慎也は足に魔力を込める。そして・・


「グゴ!?」

「あばよ」


一瞬でゴブリンウォーリアーの目の前に移動してゴブリンウォーリアーの首を斬り飛ばした。


(やっぱりお前となら負ける気がしないぜ、イム)


こうして慎也は剣を納めて『青き絆』を解き、街へと帰るのであった。




説明入りまーす!


メモリースキル 『青き絆』

発動中は全ステータスがプラス50される慎也とイムの絆で生まれたスキル。この世に1つしかないためランクはありません。


そして序盤に慎也が使った『エアブラスト』。あれはレベル4の風属性魔法です。レベル4の魔法の習得には100魔力が必要ですが、慎也は"第87部分"で100を超えてることがわかるので習得できます。


とまあそんな感じで慎也は他にも『ドラゴンフレイム』『ライトニングドロップ』『アクアファイヤ』を習得しています。

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