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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第一世界 第五章 帰らぬ平穏
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出発して早々1戦




「それじゃあ2人とも、行くぞー!」

「「お〜」」


あれから翌日、3人は街の門の前に集まっていた。


「おいおい元気が足りないぞ!そんなんじゃ魔物が襲ってきた時にうっかりやられてしまうよ!」

「いやそう言われましても・・」

「お前今何時だと思ってんだ」

「5時だが?」

「早いわ!満足に睡眠も取れてない状態で元気なんか出るわけねえだろ」

(寝みぃなあ。さっさと目覚め花取って帰りたい)

「何はともあれ、ディード君を助けるためだ!眠いのはわかるがそこは気合いで頑張ろう!」

「「はぁ・・」」


慎也とハーツはこれからのことを少し心配に思いながらもなぜか異様にテンションが高いレイルの後についていくのであった。









数十分後。


「ほらほら2人とももっとスピード出さないと下敷きになるぞー!」

(なんで初っ端からこんなことになってんだぁぁぁ!!)


レイルを先頭に3人は後ろから迫り来る大岩の魔物から全速力で逃げていた。


経緯を話すと、南東の山に向かうためには森を抜けなければいけなく、3人が森の中を歩いて少しすると、3人の目の前に突如として手足の生えた大岩の魔物が現れ、球状の大岩へと形状を変化させて転がり始め、3人に襲い掛かったのだ。


そして今至る。


「レイル!あれぐらいお前がちょちょいと倒せばいいだろ!なんで俺らは走らされてんだ!」

「いやぁこれから山に近づいていくにつれどんどん魔物が来るからね、ここら辺で準備運動をと」

「いや俺にとってはぶっつけ本番なんですけど!?」

(あんな見た目ゴツい魔物相手に準備運動とかやばいなこの人)

「お、前方に大木発見!2人ともうまく躱して奴にぶつけてやろう!」


レイルの言う通り3人の前方に少し開けた場所があり、その中心に1本の大木が生えていた。


「そんな急に言われても・・」

(いやまあやるしかないんだけど!)


大木の目の前まで来た3人は各々左右に飛ぶ。大岩の魔物は急には止まれず大木にぶつかり、顔と手足を生やしてよろめく。


「さーて!準備運動もここまでにして、さっさとこいつを倒して山に向かうよ!」

「はぁ、仕方ねえな」

「嘘でしょ!?俺もう体力キツいんですが!」

「そこは気合いで!」

(もうこの人とパーティー組みたくなくなったわ)


3人は武器を構えて戦闘体勢に入る。すると岩の魔物は1番近くにいたレイルに殴りかかる。


「君の力、見せてもらうよ」


レイルは躱さずにあえて剣で攻撃を受け止めて力量を測る。


(この人はMなのだろうか)

「正直この程度なら私抜きでも勝てるレベルだ!」

「了解、なら遠慮なく攻めさせてもらうぜ!『ホーミングアロー』!」


ハーツは岩の魔物の背中を3本の矢で集中攻撃し、一部を破壊する。しかし破壊された部分はすぐに治ってしまう。


「こいつ再生能力あるぞ!」

「なるほど、一筋縄ではいかないと。私も行くか!」


向かってくるレイルに対して岩の魔物は拳を振り下ろす。するとレイルは拳が当たる直前に瞬時に細切れにして、岩の魔物の上に飛ぶ。


(おーすごいな)

「さあいくよ!私の新しい相棒!」


レイルが剣に魔力を込めるとそれに剣に埋め込まれた魔石が反応し、剣の刃に雷が纏う。


「『空裂斬』!」


『空裂斬』は本来無属性の斬撃なのだが、そこに剣の雷がのり雷を纏った斬撃なる。そしてその斬撃は岩の魔物の体を肩から腰へと斜めに綺麗に切断する。


「見た感じコアは・・・斬れてないな」

「コア?」

「こういう魔物にはコアがあるんだ。それを壊せば消滅するんだが、コアを無視して攻撃すれば・・」


脚のついた塊の切断面から岩がみるみると生えていき岩の魔物の体があっというまに元通りになる。


「ご覧の通り、すぐに元通りだ」

「めんどくさ」

「大体のコアは人間で言う心臓の部分にあるから狙ったんだけど、どうやらこの魔物は違うみたいだね」

「なら体を粉々に壊すまでだ!『トラストレイン』!」


ハーツが上空に放った1本が数十本の矢の雨となって岩の魔物の体を貫く。しかしすぐに体は再生して元通りになる。


「くっそダメか!」

「てか慎也君。見てないで君も何かしたらどうだい?」

「えー?しょうがないですねぇ。『スラッシュカッター』」


慎也の放った斬撃は岩の魔物の腕に直撃するが、その硬さに斬撃は弾かれてしまう。


「・・・」

「・・・」

「・・あとお願いします」

「いや諦めるの早くないかい!?まだ魔法とかいろいろとあるだろう!」

「いや武技であれなら魔法も無理でしょう」

「いややってみなくちゃ・・・ってうお!?」


2人を狙って岩の魔物は拳を振り下ろす。それに気づいた2人は咄嗟に後ろに飛んで躱す。


「・・・とりあえず囮くらいにはなりますよ」

「まあ死なない程度に頑張りたまえ」

「へーい」


慎也は岩の魔物に近づき、股をくぐりながら両足に軽く攻撃して自分に意識を逸らす。


(さあこっちこっち)

「!」


慎也は岩の魔物が振り下ろしてきた拳を飛んで躱し、後ろに下がる。


「でかしたよ慎也君!」


レイルは後ろから岩の魔物に飛びかかり、岩の魔物の体を縦に真っ二つにする。すると右半分の切断面から岩が生えてこようとする。


「させないよ!」


レイルはさらに右半分を上半身と下半身で切断して再生を阻止する。


「コアは・・・上か!ハーツ君上半身に!」

「わかってる!『トラストレイン』!」


ハーツは矢の雨を放ち、それが上半身を次々と貫いていく。そしてそのうちの1本がコアらしき宝石を貫いた。


「やったね」


矢がコアを貫いた瞬間、切断してきた岩が次々と砂になって消滅していった。


「ふぅ・・・いやぁいい運動になったよ!」

「こちとら運動どころじゃなかったけどな」

「もうあんなのは懲り懲りです」

「2人とも!少し休憩したらまた進むよ!」

「ああわかった」

「へーい」


岩の魔物との戦闘を終えて3人はその場で休憩して、その数分後に再び3人は山に向かって進み出すのであった。




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