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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
番外編
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番外編 神たちの様子

慎也が頑張ってる間、神たちは何をしているか?今回はそれを見せます。




慎也が今の世界に行った直後。


水色髪のミディアムヘアーの眼鏡をかけた女性は慎也を無事に世界に送り込めたことを確認すると安堵の息を吐いた。


「さて、ここからは慎也さんの頑張り次第ですね」


彼女の名はメリエヌス。今慎也がいる世界を管理している神である。


(私は少し休憩しましょうか)


襲撃者の対処と慎也を転移させたことによって体力が削られたのか、メリエヌスは自作のソファに吸い込まれるように座り込む。


「あ〜やっぱりいいですね〜」

「先輩、お疲れ様です。はい、お茶」

「これはありがたいのですが、アティス、結界は見ていなくていいのですか?」


メリエヌスの元に来たのは慎也が生まれた世界を管理しているアティスであった。メリエヌスはアティスが持ってきたお茶を受け取り飲みながら世界の結界のことを聞く。


「今は襲撃者の方も攻撃をやめてるので、私も少し休憩してます」

「そうですか」

「それで慎也さんは?」

「無事送れましたよ」

「いや〜それはよかったよ」

「うわびっくりした!」

「あなたも来たんですか。ルキエス」


アティスに続いて来たのは黒髪の短髪の眼鏡をかけた男、ルキエスである。


「ルキエス先輩も休憩を?」

「ああ。どうやらあちらさんは体力が切れたらしく、休憩してるから僕もと思って」

「それでなんで私のところに来るんですか」

「これから世界の運命背負う男の旅立ちだよ?気にならないはずがないよね」

「そうですか」

「でもかなりお疲れのようだね」

「はい。襲撃者の対処と慎也さんの移動で疲れました」

「先輩も少しは休んでください」

「そうだよ、慎也君がこれから頑張るっていうのに僕たち神が襲撃者を抑えてないと意味がないからね。適度な休憩は大切だよ」

「・・・そうですね。それでは少し休憩がてら眠るとしましょう」

「オッケー。それじゃあメリエヌスが起きるまで世界は僕が見とくよ」

「それは助かりますが、大丈夫なんですか?あなたの世界は見てなくて」

「いやいや、さすがに見てないと危険だから交互に様子を見るよ」

「へぇ〜、そんなことできるんですか。私は自分の世界で手一杯なのに」

「まあアティスならいずれできるようになるよ」

「それでは世界は頼みました、ルキエス」

「あいよー!僕に任せんさい」


ルキエスの返事を聞いたメリエヌスは瞼を閉じて眠りについた。









慎也がゴブリンウォーリアーを倒した辺り。


「・・・・はぁ〜〜〜!」


どうやらあの戦いをメリエヌスも見ていたため、慎也が勝ったとわかった瞬間緊張の糸が切れ、その場にへたり込む。


「・・なんか来るタイミング間違えたな」

「どうしたんですかゴード」


青色の髪をしたツーブロックヘアーの大柄の男、ゴードがメリエヌスを訪ねてきた。


「いや、あの小僧の様子を聞きに来たんだ」

「・・・今死にかけたところです」

「おいおい大丈夫なのかそれ?先が思いやられるな」

「いえ、別に慎也さんの実力不足とかそういうのではなく、人を守るために圧倒的な数の敵に立ち向かった、という感じです」

「へぇー、中々いい奴じゃねえか。それで今は何をしてるんだ?」

「今は・・・満身創痍の状態で守った女性を背負って拠点に走ってるところです」

「おお!それは応援したくなるな」

「まあ逆に私たちはそれくらいしかできないですけどね」

「そうなんだよなぁ・・・っ!悪いがそろそろ帰るわ。襲撃者がまた攻撃を始めやがった」

「絶対に侵入は阻止してくださいね」


それに頷くとゴードは自身の世界へと帰っていった。それを見たメリエヌスも自身の世界の結界をさらに強固にしようと立ち上がるのであった。









慎也とリアがオークキングから逃げるところ。


「そうですリアさん!そのまま慎也さんを連れて行けるところまで行ってください!」

「何をやってるんだお前」

「あ、ミルシム」


今度訪ねて来たのは、紫色の髪のロングヘアーをした女性、ミルシムであった。


「彼の様子を聞きに来たのだが・・」

「今は仲間を守るために強力な敵を命懸けで退けて、今その仲間に運ばれてるところです」

「・・情報量が多いな。それで一応彼は無事なんだな?」

「まあ慎也は無事とは言い難いですが、生きてはいますよ」

「それならいい。それじゃあ引き続き彼を見守ってやれよ」

「ええ、わかってますよ」


メリエヌスの返事を聞けて満足したのか、ミルシムは自身の世界へと帰って行った。


(ミルシムも慎也さんのことが心配なのですね。ああ見えてミルシムってかなり優しいからねぇ。よくアティスは怖い人って言ってるけど、いずれはその優しさに気付いてほしいです)


そんな願いを抱きながらメリエヌスは再び慎也を見守るのであった。









慎也がグラドスに勝った瞬間。


「・・うぅ・・これが、絆の力なんですね」

「ちょ、大丈夫ですか先輩!?」


メリエヌスが涙を流しているのを見て、心配して慌てて駆け寄るアティス。


「あ、アティス。結界の方は大丈夫なんですか?」

「大丈夫ですよ。それより先輩はどうしたんですか?」

「いえ、少し感動してしまいまして」

「か、感動?」

「友人との深い絆、そしてそこから生まれた力で強敵を倒す!こんなの感動しない方が難しいですよ!」

「そ、そうですか。まあその様子だと慎也さんは無事のようですね」

「ええ。今は仲間の方に運ばれています」

「それならよかったです。それじゃあ私は自分の世界に戻りますね」


そう言うとアティスは自身の世界へと帰って行った。するとメリエヌスはその直後に険しい面持ちになる。


(敵に勝てたのはいいですが、その前に慎也さんが纏った黒いオーラ、あれはまるであの時と同じ・・)


メリエヌスは慎也がイムが殺された際に纏った黒いオーラに心当たりがあるのか、一段と表情が険しくなる。しかしすぐに首を振り、考えを改める。


(いえ、まだ確証はありません。もう少し様子を見てから決めましょう)


そう思い、メリエヌスは再び自身の世界へと目を向けるのであった。




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