番外編 慎也飲酒のその後
とりあえず戦争が終わってひと段落ついたんで3話くらい番外編にします。
「おーい!ライル!リア!飲んでるかー?」
アイクの元を離れた慎也とミリユは最初にEDグループの机へと向かった。
「飲んでるかー?後輩どもー!」
「え!?慎也?と・・誰か知らんが酔いすぎじゃね?」
「ていうか慎也さん年齢とか大丈夫なんですか!?」
「あ〜?大丈夫なわけねえだろ〜!」
「と言いながら飲んでるし!」
「ちょっと慎也さん!それ以上はダメですよ!」
「いやもうこの際飲んじまったもんは仕方ねえしな!年齢とか気にせず飲もうと思ったんだ!」
「ほら!本人もこう言ってるし!ほらほら君たちもぐびぐびーっと行こうよ〜!」
「いやだから年齢的に無理なんですって!」
「ちょ、慎也さんそれ以上飲んだらダメですよー!・・・ってああ!」
リアが慎也からジョッキを没収しようと手を伸ばしたリアだったが、床につまづき、転びそうになる。するとそれを間一髪で慎也が体を支えて防ぐ。
「大丈夫か?」
「は、はい。ありがとうございます」
「全く、足下には注意しろよ」
「あ、あの、慎也さん?」
「ん?どうした?」
「顔が、近いです。ていうかだんだん近づいていません?」
リアの言う通り、慎也は徐々に顔をリアの顔に近づけていってる。
「ん?なんだそんなことか」
「いやそんなことって・・・あ、ちょ、それ以上は!」
「お!慎也くん、もしかして落とす気か〜?」
「・・なんだこれ」
「なあリア?何でそんなに嫌がってんだ?もしかして、俺のことが嫌いに・・」
「い、いや!そんなことないですよ!むしろかなり好きっていうか・・・あ」
「・・はは、まあそうだよな。"俺の"リアが俺を嫌うはずないもんな」
「お、俺の!はわ、はわわわわわ!」
この時点でリアの顔はいちごのように赤くなっているが、そこに追い撃ちをかけようと慎也はリアの耳に口を近づける。
「さて、そろそろ夜も更けてきたし・・」
「いやまだ全然なんだけど・・」
「君はちょっと黙ってようか」
「ひ、ひんひゃさん!?」
「お眠りの時間だ、俺のプリンセス」
「・・・きゅぅ〜ん」
今の一言がトドメになったのか、リアは顔を真っ赤にして頭から蒸気を上げながら床に倒れた。
「リアーー!!」
「いや〜慎也くんやりますね〜!」
「一回あーゆーの言ってみたかったんですよね〜!」
「さっきの慎也くんかっこよかったですよ!」
「ほんとですか!?嬉しいな〜!それじゃあそろそろ次に行きましょうか!」
「こうなれば今日は慎也くんの女落とし劇を見まくりたいですね〜」
「そうですね〜・・・知らない人に急にやって嫌な顔されそうですし、出来れば知ってる人を・・・あ!」
次の相手を見つけたのか、慎也はその者の元へと駆け寄っていく。
「エ〜テ〜ラさん!」
「ひゃああ!?」
慎也が次のターゲットにしたのはエテラであった。
「もう慎也さん!驚かさないでくださいよ!」
「いや〜すみません!ていうか驚き方可愛いですね」
「かわ!?・・・ん?もしかして慎也さん、酔ってます?」
「あ、わかります?」
「わかります?じゃないですよ!慎也さんまだ年齢的にまだダメなんですから!」
「それよりエテラさん、こんなところで何してるんですか?なんかお疲れのようですが・・」
慎也の言う通り今エテラは端っこに置いてあるベンチに座っていた。
「まあ私たち職員は戦いが終わるまで、冒険者の方々に食事を運ぶのが仕事ですから」
「そうなんですか。それで今は休憩だからここで休んでるわけですか」
「そうですよ・・・って、今私のことはいいんですよ!なんでお酒なんて飲んだんですか!?」
「別に僕が自主的に飲んだわけじゃないですよ〜」
「・・・まあ慎也さんが自分から飲むわけないし、じゃあ誰が慎也さんに飲ませたんですか?」
「この人です」
慎也は後ろを指差し、エテラにミリユに飲まされたことを教える。
「おお!あのギルドの女神、エテラさん交流があったんですね慎也さん!」
「この人も結構酔ってますね」
「まあ僕より飲んでますからね」
「それより慎也さん!早く落としてくださいよ〜!」
「落とす?」
「それもそうですね。エテラさん、もし好きな人がいたら、その人に言ってほしい言葉とかってありますか?」
「ええ!?急にそんなこと言われても・・」
「パッと思いついたことでもいいですよ〜!」
「そうですね・・・・"お前は俺だけのものだ。他の奴には絶対に渡さん"、とか?」
「ほほう!これはまた独占欲の高いセリフですね。それじゃあ慎也さん!いっちょお願いします!」
「任せてください!」
「え?え?」
先程のリアの時と同様に慎也は徐々に顔をエテラに近づけていく。
「ま、まさか!」
すぐに慎也が何をしようとしているのか察したエテラだったが時すでに遅し、慎也は口元をエテラの耳に近づけ・・
「お前は俺だけのものだ。他の奴には絶対に渡さん」
「ひゃわあああああ!!あ・・・」
慎也の全力イケボイスにやられて、エテラはベンチに倒れてしまった。
「おお!慎也が言ってこうなるとは!もしかしてエテラさんは慎也さんに好意を抱いていたのでは!?」
「いやそんなまっさか〜!でもまあエテラさん美人で仕事もできるし性格も良いんで、この人の彼女はかなり幸せ者ですよ」
「そうですね〜」
「それじゃあ次に・・」
「次なんてあると思うか?」
調子に乗って次などと言っている慎也と、ノリノリのミリユの肩に後ろから手が置かれる。
「あ、ギ、ギルドマスター・・」
「ハ、ハーツさん、飲んでますか〜?」
「いーや。俺は酒は飲まんようにしてるんだ」
「そ、そうなんですか」
「そう言うお前は飲んでるらしいな?まだ若いくせに」
「あ、あはは・・」
「ま、まあこうして慎也さんは楽しそうにしてますし・・」
「なるほど。まあたしかに楽しむことは大切だよな」
「そ、そうですよ!」
「でもな・・
決まりはちゃんと守れええええ!!!」
「「すみませんでしたあああああ!!!」」
このあとはお察しの通り2人はハーツに説教を喰らうのであった。




