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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第一世界 第四章 大切なもの
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VS肢裂のグラドス 青き絆




『なんだ、ただ片目が青くなっただけじゃねえか。そんなので俺に勝てると思ってるのか?』

「ああ、勝つさ。この力で!」

『ふ、面白い!では今この場でてめえを殺し、不可能だということを証明してやるよ!』

「これで終わらせよう、長かったこの戦争を!」


そう言い放つと慎也は一瞬でグラドスの前に移動して剣を振り下ろした。


『さっきよりもスピードが落ちてるじゃねえか!』


慎也が黒いオーラを纏っていた時より遅くなっていたため、グラドスは易々と剣でガードする。


『その程度で勝てると思うな!』

「まだまだー!」


慎也の放つ連撃をグラドスも連撃で迎え撃ち、互いの剣が火花を散らしながらぶつかり合う。


『チッ!図に乗るなよてめえ!』

「っ!」


グラドスの魔力の込もった一撃を慎也は剣でガードし、その衝撃で慎也の体が後方に飛ばされる。慎也は剣を地面に突き刺し、なんとか静止する。


『『デビルトラスト』!』


グラドスは背中の2本にスキルを使い、慎也に放つ。1本を慎也は横に飛んで躱すが、2本目が慎也を追尾する。


「『ハードスラッシュ』!」


慎也もスキル対抗し、剣を強化する。そしてその剣を追尾してきた剣にぶつける。


「おーーらっ!」


目一杯の力で剣を振り、グラドスの剣を弾き飛ばす。そしてすぐさまグラドスに向かって走り出す。


『『ダークフレイム』!もう1つおまけだ!』

「っ!」


黒色炎を放つのと同時に、横に躱せないように横から鎖を振り剣を飛ばす。


(やっぱ四天王なだけあって頭いいな)


炎と剣を躱す手段は飛ぶしかなく、慎也は空中に飛んで2つの攻撃を同時に躱す。するとそれを待っていたかのようにグラドスが慎也に剣を飛ばす。


『どうだ!空中なら身動きが取れねえだろ!』

(躱せないなら逆に利用させてもらう!)

「っら!」

『なに!?』


慎也は剣が来るのと同時に剣を真下に振り、飛んできた剣を自身の真下に弾く。そして剣を繋げている鎖に足をつけて、足場としてその上を走っていく。


(このままあいつに近づければいいが・・)

『そんな足場でこれを躱せるか!?『デビルトラスト』!』

(そう簡単にはいかねえか!)

「『ツインスラッシュ』!」


飛んできた2本の光線を慎也はスキルで武器を強化し、さらにそこに魔力を込めて火力を上げることによって弾く。


『チッ!武技がダメなら魔法だ!『ダークフレイム』!』

(今の俺なら迎え撃てる!)

「『フレイムボム』!」


お互いの魔法がぶつかり合い、空中で爆発が起こる。


「『ハードスラッシュ』!」


爆発によってできた爆煙を利用して慎也は鎖を力強く蹴ってグラドスに急接近する。咄嗟にグラドスは背中の2本を自身の方に引き戻し、慎也の攻撃をガードする。


(防がれた!?)

『んな攻撃効かねえよ!』

「そうかよ!」


慎也は1度後ろに飛んですぐさまグラドスに近づき何度も剣を振る。それに合わせてグラドスも手に戻した剣で慎也に攻撃し、互いの剣が再びぶつかり合う。


(やるなら・・)

『死ねえ!』

(ここだ!)


的確に慎也の頭を狙った攻撃を慎也は弾き、左手に魔力を込める。


「『フレイムボム』!」

『なに!?ぐっ!』


慎也の手から放たれた魔法がグラドスの体に触れた瞬間爆発し、至近距離にいた慎也もろとも後方にぶっ飛ばされる。グラドスは先程の慎也との戦いでのダメージがあってか、地面に膝をつき吐血する。


『くそっ!』

(追い撃ちをかけるなら今か!)

『調子乗るなよてめえ!!『アースブロック』!!』

「っ!?」


グラドスが地面に手をつきそう唱えた瞬間、グラドスの周りの地面にひびが入り少し大きめの土の塊が5つ浮いて出てくる。そして土の塊たちは慎也に向かって勢いよく飛んでいった。


『これでどうだ!』

(あれ程度なら躱せるか?)


慎也は飛んでくる土の塊を走りながら躱し、土の塊は最後の1つになる。


「その魔法は使いどころを考えた方がいいぜ!」

『・・ふ』


慎也は最後の土の塊を剣で突いて破壊する。するとその瞬間土の塊の後ろから剣が慎也の顔めがけて飛んでくる。


(マジか!)


剣のスピードを考えて躱せないと思った慎也は咄嗟に左腕を前に出してガードする。それによって左腕に剣が突き刺さるが、痛みを耐えて右手で剣を抜き適当に投げ捨てる。


(あいつ面倒くせえことすんなぁ。回復してる暇なんてないし、このまま行くしかねえ)

『おいどうした!?俺に勝つんじゃなかったのか!?』

「ああ勝つさ!ちょうど今ウォーミングアップが終わったところだ!」

『ふん!強がりやがって!』


再び2人が急接近し、お互いの剣をぶつけ合う。


『死ねええ!』

「それはこっちのセリフだああ!」


負傷してるにも関わらず、その剣のスピードはその場にいるハーツですら目に追えないほどになっていた。そしてある一撃が強くぶつかり、両者共に後ろに仰反るが、それでも攻撃をやめず、剣で相手の体を勢いよく突き、お互いの剣がお互いの肩に突き刺さる。


「ぐっ!」

『これで逃げらんねえな!『デビル、トラ・・』

「させるか!」


突き刺さった剣をそのままにして攻撃しようとしたグラドスを止めようと慎也は足に魔力を込めてグラドスの腹部を蹴り飛ばす。


『ぐはっ!』

「これで終わりだ!」

『ナメるなぁ!『ダークフレイム』!』


斬りかかってきた慎也の攻撃を躱し、手を慎也の腹部に当てて黒い炎を放つ。その瞬間魔法が爆発して慎也の体が後方にぶっ飛ばされ、それと同時に服が黒い炎に燃やされる。


「ぐはっ!」

(あっつ!くっそ、もうこの際服なんて終わったら新しいのを買えばいいか!)


そう思い慎也は耐えながら服を地面に破り捨てる。


『はぁ・・はぁ・・』

「どうやらさすがのお前も・・はぁ・・体力が切れてきたみたいだな」

『ふ、てめえもだろ。だがそろそろやばいな、早めにかたをつけるか』

(!・・何かすごいのがこっちに向かってきてる!)

『てめえら俺1人に剣姫も呼んだのかよ。だがまあ、今さっさとてめえを殺してここから退散したら殺されずには済みそうだな』

(あと少しだ。あと少し耐えれば・・)

『『暴風剣』!』

「っ!?」


グラドスがスキルを使った4本の剣を振り、4つの竜巻を慎也に放つ。そして4つの竜巻が1つの大きな竜巻になる。


(これはハーツさんたちが喰らったスキル!)

『これはさすがのお前でもどうしようもないだろ!』

(くっ!まずい、体が・・!)

「うわあああ!!」


竜巻の吸引力に負けてしまい慎也の体が竜巻に巻き込まれてしまう。


(体が思うように動かねえ!)

『さらにこれだ!『アースブロック』!』

「っ!?」


グラドスが5つの土の塊を竜巻に向かって放ち、竜巻の風を利用して慎也に至る所から土の塊をぶつける。


「く、そぉ・・」

(風のせいで何も出来ねえ!止むまで待つしかねえのか!)


何も出来ずに慎也はただただ土の塊が当たった時の痛みに耐えるしかなかった。そして竜巻が突然消えて慎也と土の塊は地面に叩きつけられた。


「ぐはっ!」

(いっつ!)

『ふ、さすがのお前もこれで終わりだろう』

(くそ!立ち上がれ俺!このままだと死ぬぞ!)

『さあ終わりだ』


慎也にトドメを刺そうと、グラドスは剣に魔力を込め始めている。


(このまま・・終わるのか・・)









『諦めちゃダメだ!』

(!)


諦めかけていた慎也に、イムが声を上げて慎也に語りかけたことによって慎也はハッとする。


『ここであいつを倒して仲間を助けるんでしょ!?守るんでしょ!?なら諦めちゃダメだよ!』

(・・そう、だよな!こんなところ、倒れらねえんよな!)


イムに言葉で気付かされた慎也は精一杯の力で立ち上がり、グラドスに剣を向ける。


『なぜだ!なぜ立てる!?』

「そんなの、決まってる!仲間を守るためだっ!!てめえなんかに、今ここでやられるわけにはいかねえんだよ!!」

『っ!人間風情がぁぁ!!!』


そう叫びながらグラドスは慎也に斬りかかる。そして慎也もそれに応えて剣を振るい、お互いの剣がぶつかり合う。


『っ!?俺の剣を受け止めただと!?今のてめえのどこにそんな力が!』

「・・絆の力だよ」

『あ?』

「俺とイム・・そして、仲間たちとの絆が俺に力をくれている!」

『ふっふっふ、ははははは!笑わしてくれる!何が絆の力だよ!その絆の力とやらで俺に勝てると思ってんのか!?』

「ああそうだよ!」

『っ、なに!?』


慎也はグラドスの手の剣を両方とも弾き飛ばし、さらに向かってくる背中の2本も弾き、グラドスのノーガード状態にする。


「これが絆の力の一撃だ!」

『がはっ!』


グラドスの腹部に魔力を込めた左の拳を打ち込み、グラドスの腹部にめり込み、グラドスは吐血すると同時に後方にぶっ飛ばされる。


(これで、どうだ!)

『・・ふはははは!そうか、これが絆の力か。なら・・・そんなもの俺が全部ぶっ壊してやる!!!』

「っ!?」


そう言い放つとグラドスは4本の剣に魔力を込め始め、剣から出てきた光がグラドスの前に光の球を作り出す。


(・・あれを撃つつもりか)

『てめえも!後ろにいる仲間も!街も!全て俺が破壊してやるよ!!!』

(使うなら今なのかもしんねえな)


そう考えた慎也は剣を突き出し、剣の先をグラドスに向けながらゆっくりと後ろの引いていき、狙いを定めるかのように左手を前に突き出す。そして引いた剣に今残っている魔力を全て込める


(こいつを使うのは初めてなのに、なぜか使い方がわかる。そして、こいつなら俺を勝ちに導いてくれる気もする)

『なんだ?てめえも何かする気か?』

「ああ」

『そうか、だが何やっても結果は俺の勝ちだ!』

「それはこっちのセリフだ!」

『死ね!『ヘルブレイク』!』


グラドスは勢いよく光の球を押し出す。すると光の球が紫色の光を放つ光線となって慎也に放たれた。


「『トルネードトラスト』!!!」


そう唱えた瞬間、慎也の剣が緑色に光出し風を纏う。そしてその剣を慎也は勢いよくグラドスに向かって突き出す。すると剣が纏う光と風が風を纏う光線となってグラドスに放たれて、グラドスの放った光線とぶつかり合う。


『なんだこの威力!?この俺のスキルと互角だと!?どんだけ強力なスキルなんだ!?』

(・・たしかにこのスキルは強い、正直俺も今かなり驚いている。だがな・・)

「この威力はスキルだけのものじゃない!言っただろ、絆の力だって!」

『くそおおおおおおお!!!!』

「これで終わりだああああああ!!」


慎也のその叫びと共に、込められる魔力が増加し、風を纏った光線が大きくなり、グラドスの放った光線を貫いて消滅させる。


『あの世に逝っても恨み続けるからな!慎也ぁぁぁ!!」


その言葉を最後に、グラドスは光線に飲まれていった。そしてその直後に慎也の意識は闇の中へと落ちた。





これで4章終わりだぁぁ!!疲れたぁぁ!!

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