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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第一世界 第四章 大切なもの
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異世界戦争.3




とうとうCBグループと魔物たちの戦いが始まり、さっそく慎也はオークと交戦する。


「グゴォ!」

「よっと。お返しだ!」


慎也はオークの攻撃を難なく避け、オークの頭部に剣を突き刺す。その直後に新手として2体のオークが慎也に襲い掛かる。


(休む暇なしか)

「「グゴ!」」

「『ウィングウォール』!」


オークたちの攻撃を風の壁で防ぎ、それと同時にオークたちの体を後方に飛ばす。


(さっそく使わせてもらうぜ!)

「『ツインスラッシュ』!」


慎也がそう唱えた瞬間剣が青色に光り出す。そしてその剣で先程のオークたちの首を連続で斬り飛ばす。そして青い光は役目を終えたかのように消え、剣は元通りになる。


(んーなんか普通に斬るのと違いがわからんな。オーク程度ならスキル使わなくてもいいってことかな?)

「グゴォ!」

「!おっとマジか!」


その場で棒立ちだった慎也にオークが持っていた斧を横向きに投げる。それを咄嗟に慎也はその場でしゃがみ、間一髪で回避する。


(あっぶねえ!急に投げてくるんじゃねえよ!投げるなら投げるって言えや!)

「グゴォォ!」

(やけくそになっとるやん)


武器を失ったオークは自身の爪で慎也に襲い掛かる。しかし今の慎也にそんな攻撃が効くわけもなく、慎也はオークの攻撃を避けて頭部に剣を突き刺す。


(少し強くなりすぎたか?オークがゴブリンと同じくらいに感じるんだけど)

「「「グゴォ!」」」

(何体来ても同じだ!)


数で押し切れば勝てると思ったのか、3体のオークが慎也に同時に飛びかかり、武器を振り下ろす。一旦慎也はバックステップで距離を取ってから、まずは左側にいたオークを剣で首を斬り飛ばす。


「次はてめえだ!」

「グゴ!」


次は1番近くにいたオークに剣を振るう。するとオークも負けじと剣を振り、両者の剣がぶつかり合う。しかし力では慎也の方が勝っているため、オークの剣が弾き飛ばされそのまま慎也の剣がオークの首を斬り飛ばした。


(あと1体は・・)

「グゴォ!」

(後ろか!)

「『スプレッドフレイム』!」


いつのまにか後ろにまわっていたオークを、慎也は空いている左手を右脇の下にまわし、オークに向けて炎を放つ。そして魔法はオークにヒットし、オークの体は炎に包まれた。


「ふぅ・・」

(それにしても魔物の数が全然減ってる気がしないな。俺はまだ大して倒してないけど、他の人はそれなりに倒してるはずだしなぁ・・・もしかして数増えてる?)


早くも異変に気づいた慎也だったが、それに対しての策を考える暇を魔物たちが与えるはずもなく、次々とオークが慎也に襲い掛かる。


(今はとにかく出来るだけ数を減らすことが最優先だな。そうでもしないといずれこっちのスタミナ切れでやられちまうしな)

「「グゴォ!」」

「おらおらどんどんかかってこい!」


2体のオークが同時に慎也に攻撃を仕掛ける。それを慎也は先程と同じようにバックステップで距離を取る。しかしそこを狙ってもう1体のオークが急接近して斧を振るう。


「あっぶね!『アイスブレード』!」


間一髪慎也は剣でガードし、左手から氷の刃を放ち接近して来たオークの頭を貫く。するとそこに先程の2体のオークが慎也に交互に攻撃を仕掛け、慎也に休む暇を与えない。


(チッ、めんどくせえ!)

「『ウィングショット』!」


片方のオークに風の球を放ち、オークの体を後方に飛ばす。そして残ったオークの攻撃を避けて剣でオークの首を斬り飛ばす。


「グゴォォ!」

(タイマンなら楽勝だ)


魔法で飛ばされたオークが剣を振り上げながら向かってくるが、慎也は剣を振られる前にオークの懐に潜り込み、胸に剣を突き刺す。


「はぁ・・はぁ・・」

(ちょっと疲れて来たな。これ最後まで体力持つか?)

『グゴォ!』


少人数では勝てないと考えたオークたちは、今度は一斉に慎也に襲い掛かる。


(これワンチャン学校でやるシャトルランよりキツいぞ)


まず慎也は正面から来ているオークの攻撃を避け、頭部に剣を突き刺す。


「『スプレッドフレイム』!」


そしてそのまま今度は後ろから来ているオークたちを炎でまとめて仕留める。


「「グゴォ!」」


慎也はすぐさまオークの頭部から剣を抜き、左右からくるオークたちの攻撃をバックステップで避ける。


「『スプレッドフレイム』!」


そしてオークたちが一箇所に集まったところに魔法で炎を放ち、オークたちを仕留めた。


(やっぱこの魔法使い勝手いいな。でもきっと魔物レベルが上がってくると使う場面少なくなっていくんだろうな)

「グゴォ!」

(てか数多すぎだろ!こんなんじゃキリがねえよ)


向かって来たオークを難なく仕留め、何か打開策がないかと頭をフル回転させる。


(俺1人がどう頑張っても数が急激に減るってわけでもねえし、てかそもそも他の人の状況がわからないから作戦も立てようがないな。せめてミリユさんの状況がわかればいいんだが・・・・っ!?何かくる!)


慎也の思考を遮るかのように後ろから氷の刃が後頭部目がけて飛んでくる。そのことに間一髪で気づけた慎也は体を傾けて避けるが、氷の刃が頬を掠める。


(なんだ今の!?『アイスブレード』か?オークって魔法も使え・・・・いや、あいつか)


氷の刃が飛んできた方向を見ると、そこには全身が骨だけで構成された体を持つ魔物がいた。体には衣類を特に身につけなく、体の骨が丸見えになっており、そしてその右手には木製の杖が握られていた。


(あれかスカルマジシャンって!さっきからオークしかいねえなぁって思ってたけど、まさかのここでの登場かよ。しかもこの状況で初見の魔物とかやばいんだけど!)


「ォオオオオ!!」

(またかよ!てか声独特!)


今度もまた後ろから氷の刃が飛んできて、またもやギリギリでそれを避ける慎也。気づけば慎也の周りにはオークだけでなく、スカルマジシャンも続々と集まっていた。


(ほんとにやばいなこれ。俺が『ブーストアイ』を使えればなんとかなるかもしれないが、あいにく使えないしな。さてどうするか・・)

「グゴォ!」

「チッ!少しは待てよこの野郎!」


慎也は襲い掛かったきたオークの攻撃を避けて首を斬り飛ばす。するとそこに3体のスカルマジシャンが慎也に向けて火の球や風の球を放つ。


「『ウィングウォール』!」


すぐさま慎也は風の壁を貼り魔法を防ぐ。しかしそれでは終わらず、今度は風の壁を貼った方向とは真逆の方向から数体のスカルマジシャンが一斉に氷の刃を放つ。


「マジか!」


慎也は魔法を解いて風の壁を消し、姿勢を出来るだけ低くして氷の刃を避ける。するとそれを狙っていたかのように数体のオークたちが慎也に飛びかかる。


(急にこいつらの攻撃が激しくなったな)

「『ウィングショット』!」


慎也はオークではなく自身に風の球を放ち、自身の体を上に飛ばしオークたちの攻撃を避ける。


「もういっちょ!『フレイムボム』!」


慎也は真下にオレンジ色の球を放つ。すると下にいたオークたちを巻き込みオレンジ色の球が爆発する。慎也はそれによって起こった爆風を利用して体勢を整えて着地する。


(そろそろ体力やばくなって来たな。これいずれ魔力も尽きるんじゃないか?)

「ォオオオオ!」

「ん?なんだこれ?」


スカルマジシャンが急に声を上げると、慎也の足元に突如謎の魔法陣が現れる。警戒しながらも慎也は不思議がりその魔法陣に近づく。するとその瞬間・・


(っ!なに!?)


魔法陣から土で出来た棘が勢いよく慎也の腹部目がけて生えてきた。慎也は避けようと体を傾けたはしたが、至近距離だったため間に合わず右の脇腹に棘が刺さってしまった。


「ぐはっ!」

(なんだこの魔法!?こんなの見たことねえぞ!)


慎也は体を動かして脇腹から棘を抜き、傷口に回復魔法をかけようとする。しかしそんなことを魔物たちがさせてくれるはずもなく、数体のオークが慎也に襲い掛かる。


「くそっ!」


かなりの深傷を負ってしまい体が思うように動かない状況だが、それでも慎也はオークたちの動きをしっかりと見て攻撃を避け、剣で1体ずつ確実に仕留めていく。しかし今の慎也にとって敵はオークだけではない。


「ォオオオ!」

(っ!マジかよ!)


後ろからスカルマジシャンが炎を放ってくる。それをなんとか横に転がり避けるが、それに続くように他のスカルマジシャンも慎也に魔法を放っていく。


(こいつら容赦なさすぎだろ!相手1人だぞ!)

「ぐあああ!」


1体のスカルマジシャンが放った氷の刃が慎也の腕に突き刺さり、あまりの痛みに耐えれず慎也は剣を落として左手で傷口を抑える。


(やべ、これ死ぬかもな)

「グゴォ!」

「っ!なに!?」


傷に意識が向いていて完全に油断していた慎也に、オークが自身の剣を投げる。それになんとか気づけた慎也だったが、避けることができずに剣が左脚に刺さってしまう。


「ぐっ!」

(脚がやられたか!)


痛みのあまり慎也はその場に膝をつく。そして自分が置かれている状況を見て絶望する。


(・・・終わったなこりゃあ。相手の数は軽く40は超えてるし、相手が単調な攻撃だけしてくる奴ならまだなんとかなったかもしれんが、あいにく相手は魔法をガンガン使ってくるスカルマジシャンだしな。『ブーストアイ』使っても勝てないんじゃねこれ?奇跡でも起きねえ限り無理だろ)


しかし奇跡などそんなに起きるはずもなく、いつもピンチになった時に話しかけてくる謎の声もせず、慎也は自身の死を覚悟した。そしてとうとうオークたちが慎也にとどめをさそうと飛びかかった。


(くそ、ここで終わんのかよ!)


慎也は悔しそうに表情を歪ませながら、この後にくる痛みに耐えるように目を強く閉じた













「『ドラゴンフレーーーーイム』!!!!」


その声がした瞬間、慎也に飛びかかっていたオークたちが炎の竜に飲み込まれていった。




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