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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第一世界 第三章 仲間を想う力
26/211

慎也は金欠

最近短めな気がする。




(あーもうマジで最悪だよ)


あの後、慎也は土下座をしてまでエリシアに無償でやってくれるよう頼み込んだが、やはり断られてしまった。そのことに少し憂鬱な気分になりながらも、慎也は階段を目指し廊下を歩いていく。


(エリシアさんとパーティー組んだら絶対目立つし、多分毎日クエスト三昧だよ。俺の自由もあと数日か)

「はぁ・・・仕方ない。この残り少ない自由を楽しむか」


頭を切り替え、慎也は今後のことを考える。慎也はゴブリンとの戦いで剣を失ってしまい、再び新しい剣を購入する必要がある。さらに、慎也が現在背負っているリュックも、慎也が放った『スラッシュストーム』の影響で所々小さな穴が空いており、買い替える必要がある。そうなると慎也は必然的に新たな問題を抱えることになる。それは・・


(金がねえ・・)


そう金欠である。慎也が現在受けれるクエストはDランクまで。Dランクのクエストの報酬は多くても銀貨5枚程度である。その上、今の慎也にとってDランクの魔物たちは充分強敵である。実際に以前戦ったソリッドインセクトはライルとリアがいたことで苦戦しただけであったが、もし慎也1人で挑んでいたらやられた可能性だってある。さらに実際、慎也は今回のゴブリンとの戦いではなんとか勝利したが、かなりの重傷を負ってしまった。


(くそぉどうしようかな。採取系のクエストでもいいけど報酬少ねえし、かといって討伐系も魔物が強いしな、マジで八方塞がりだぞ)


慎也は何か解決策を考えるが、一向に出ず、気付けばギルド1階の出入り口の前まで来ていた。


(・・・・あーもうしゃーない。とりあえず今は必要なもんを買おう。金に関してはそれからでも遅くない)


所持金問題を後回しにして、慎也は装備を整えようと商店街へと向かった。








(金がねえよー!全っ然ねえよー!)


宿屋の一室にある机の上にばら撒いた金を見ながら、慎也は心の中で泣き叫んでいた。


(マジやべえよ。金貨2枚、銀貨と銅貨も残り数枚だし、めんどくさいとか言ってる場合じゃねぇよまったく・・・・てかなんでこんなに金がねえの?俺って毎日クエストには欠かさず行ってるはずなんだけど。もしかして知らぬ間に金欠になる呪いでもかけられた?とりあえず今は何か解決方法を考えないと・・)

「・・・と言っても、クエスト以外思いつかねえし、やっぱり今回みたいな無茶は控えるか。また剣を買い直すのは嫌だし、今回は金のために盾を渋ったしな」


慎也は金を袋に戻し、ベッドにうつ伏せに寝っ転がる。


(とりあえず最低限2日で金に余裕持ちたいな。あとは・・)


慎也は今後の計画を立てながら眠りについた。








(さて、何にしようか)


慎也は掲示板の前で、悩んでいた。掲示板には討伐のクエストや採取クエストなどの紙が貼られている。慎也は前回の無茶を反省し、難易度の高いクエストは選ばないようにしているが、かと言って、今の慎也はとにかく金が欲しいため、報酬が少ないクエストを受けている暇がない。


(マジでどうしようか。一応この"除毒草の採取とスライム3匹の討伐"っていうクエスト。報酬は銀貨1枚に、銅貨6枚と少し少ないが、それ以外に除毒ポーションが3本ついてくるから、金と同時にアイテムが貰えて一石二鳥なんだよな。だけど毒を使ってくる魔物は今のところ出会ってないし、ポーションはまだいらねえな。そうなると2級のゴブリンの討伐の次に報酬が良い・・・これだな)


慎也は掲示板から1枚の紙を手に取る。その紙には"スウィフトボアー2匹の討伐"と書かれている。


(報酬が銀貨5枚、それで討伐する数は2匹っていうことは1匹1匹が強いのか。それにこの魔物は初見だし気を引き締めないと)


慎也は紙を持って受付に向かう。その時はちょうどエテラが受付をやっていたため、慎也とエテラが鉢合わせする。


「あ、慎也さんおはようございます」

「おはようございます。クエストの受注お願いします」

「えーっと、クエスト内容は・・・・ああこの魔物ですか。なら安心ですね」

「ん?どうかしましたか?」

「あ、いえなんでも。この魔物なら慎也さんもボロボロになって帰ってくることはないかなと少し安心しただけです」

「え、スウィフトボアーって弱いんですか?」

「基本的には突進しかしてこないので倒すのが楽なんですよ」

「そうなんですか」

(今回のクエストは案外楽勝なのか?)

「終わりましたよ慎也さん」

「ありがとうございます」

「それと、討伐証明に使うスウィフトボアーの角はこの袋に入れてください」

「あ、わかりました」

(こいつ角なんてあんの?あんまり攻撃は喰らわないようにしよう)

「それじゃあ頑張ってくださいね!」

「はい。ありがとうございます」


慎也はエテラに見送られながら、今回の討伐対象であるスウィフトボアーの生息している森へと向かった。


(そういえばギルド出る時、他の冒険者(特に男性)の視線が凄かったな)





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