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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第一世界 第三章 仲間を想う力
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聖女の罠




「・・・・いや、ハーツさん?マジで言ってるんですか?」


ハーツの発言に慎也は困惑している。一方ハーツは顎に手を当て、記憶を掘り返しているが、やはり情報は何一つ出てこない。


「ああ、そんな名前の魔法は記憶にねえ。一回その魔法見せてくんねえか?なんか思い出すかもしれねえし」

「たしかリュックの中に本に挟んで入れてあるはずです」

「それなら私がとってきますよ」


そう言うとエテラは慎也のリュックを取りに部屋を出て行った。


「・・・・あれ?そういえばエリシアさんってなんであの森の近くにいたんですか?」

「急に話が変わりましたね」

「エテラさんが帰ってくるまで暇なんですよ。それでなんで森の近くにいたんですか?」

「依頼ですよ。ハーツさんが直接私に依頼してきたんですよ」

「依頼?」

「それに関しては俺が説明する。エリシアにはゴブリンコマンダーの討伐を依頼したんだ」

「ゴブリンコマンダー?それってまさか・・」

「ああ。お前とエテラが前に出会った奴だ。あいつの能力は新米の冒険者たちにはキツいからな、早急に討伐しときたかったんだよ」

「なるほど」

「あ、あと慎也さん」

「ん?なんですか?」

「慎也さんはイムっていう名前のスライムをご存知ですか?」

(・・・・ん!?今この人なんつった!?)

「エリシアさんイムを知ってるんですか!?」

「その反応を見る限り慎也さんは前から知ってたようですね。彼に感謝した方がいいですよ。彼が慎也さんを見つけてなかった私もあなたを見つけれずに帰ってたかもしれないんですから」

「え、それ聞く限りだとイムって俺の命の恩人じゃないですか」

「私も彼には本当に感謝してますよ。あ、言っておきますけど討伐はしてませんよ」

「いや討伐してたら多分俺エリシアさんのこと恨みますよ」

(あれ、てかエリシアさんって魔物の言葉わかんの?)

「魔法でちょちょいのちょいですよ♪」

「何さりげなく心読んでんすか」


それから数分後。慎也のリュックを持ったエテラが部屋戻ってき、慎也にリュックを渡す。慎也はそのリュックから、ハーツに貰った本を取り出し、本から1枚の紙を抜き取る。


「ほら、これですよ」


慎也は『スラッシュストーム』の面を表にし、机の上に置く。


「・・・ほんとに見覚えがねえな」

「となるとますます分からなくなってきましたね。とりあえず普通ではないことはたしかですが・・」

「この魔法のこと、お城の研究者の方々に任せてみては?」

「それもそうだな」

(なるほど。たしかにこういうことは専門家に頼んだ方が得策か)

「僕もそれでいいですよ」

「それじゃあ俺が持って行こう。ギルドマスターの俺なら城に簡単に入れるしな」

「それじゃあハーツさんに任せます」


「はいこれ」と言って慎也はハーツに紙を差し出す。ハーツはそれ受け取ろうと手を伸ばす。しかし・・


「っ!?」


ハーツの手が紙に触れた瞬間、それを拒むように紙から電気が放たれる。


「痛った!?」

「え、ちょ大丈夫ですか!?」

「なんですか今の!?」

(ほんとに何だよ今の。俺は普通に触れるのに、ハーツさんが触ったらなんか電気出たし)

「ハーツさん。手を見せてください」

「あ、ああ」


ハーツは電気を喰らった手をエリシアに見せる。しかし手には傷1つついていなかった。


「傷がない?」

「なんなんだったんだ一体?」

(俺が触れても何ともないのに、ハーツさんが触ると電気を放つ・・・・もしかしてこれ)

「エリシアさん。1回これに触れてくれませんか?」

「慎也さんが今のを見た上で触らせようしてきます、エテラさん助けて」

「えぇ私!?」

「いや、エリシアさん。多分これエリシアさんが触れてもなんともありませんよ」

「何を根拠に言ってるんですか?」

「ほら僕のチャントスキルってSランクじゃないですか。でもハーツさんは違う。だから電気を喰らったんだと思います」

「ああなるほど」


慎也の説明に納得し、エリシアは紙に触れる。すると紙から電気は放たれなかった。


「ふ、さすが俺と言ったところか」

「しかし、こうなってくるとエリシアか慎也が城まで行かないいけねえな」

「レイルさんはダメなんですか?」

「ん?レイル?」

「ほら、この前慎也さん以外にSランクのチャントスキルを持ってる人は2人って言ったじゃないですか」

「ああ、その内の1人ですね」

「レイルが今どこにいるかわかんねえからな。今頼めるのはお前と慎也しかいねえんだ」

(うわーめっちゃめんどくさそう。エリシアさんやってくんねえかな)

「なら私がやりますよ」

「え、エリシアさんいいんですか?」

「おそらく結果が出るのは最低でも3日は掛かるでしょうし、そうなるとお城に泊まることになります。出来れば慎也さんには今よりレベルをなるべく早く上げてほしいんです。ならばここは私が行くのが妥当でしょう」

「なるほど。ならエリシア、頼むな」

「はい・・・・その前に、一つだけ条件があります」

「条件?」

「はい。流石に私も無償でやるっていうわけにはいかないので」

(条件?一体何を・・・・あ、やばい)

「それで条件とは?」


慎也は嫌な予感がし、だらだらと冷や汗が流れ出す。しかし、エリシアはそんなことはお構い無しに口を開く。


「それは・・・・












        慎也さんが私とパーティーを組むことです!!」

(やっぱりぃぃぃぃぃ!!!!)




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