謎のスキル
投稿が遅れてすいませんでしたっ!!!!!
食事を終え、手持ち無沙汰になった慎也は、エテラの母親と食事に使用した食器を洗っている。
「慎也君、手伝ってくれてありがとね」
「いえ。僕は泊めてもらう身なのでこれくらいは手伝せてください」
「そのことなんだけど、慎也君が寝る部屋は2階の奥にあるから」
「わかりました」
「・・・ねえ慎也君?もし良ければエテラと一緒に寝る?」
「冗談でもそーゆーこと言うのやめてください」
「えーなんでよー?もしかしてエテラじゃ不満だって言うの?」
「別にそういうわけじゃありませんよ。ただエテラさんと寝るとなるとあの父親に殺される気がするので」
「まああの人はエテラを大切に思ってるからね」
「そこんとこはいい父親ですよね」
慎也達が他愛もない話をしていると、ピンクと白の水玉模様の服を着た、エテラが慎也達の元にやってくる。
「お母さん、お湯溜めておいたよ」
「ん、りょーかい」
(なんかエテラさんの部屋着って新鮮だな)
「ん?慎也君、エテラをじっと見てどうしたの?」
「いや、エテラさんの部屋着って新鮮だなと思って」
「まあ慎也さんとはギルド以外で会う機会はなかったので職員服姿の私しか見てないですもんね・・・あ、ギルドで思い出しました」
エテラは思い出したかのように胸の前で両手を合わせる。
「ハーツさんから慎也さんに聞いてほしいことがあるって頼まれているの忘れてました」
「僕に聞くこと?答えられる範囲なら答えますが」
「なら遠慮なく・・・慎也さんって武器に魔力込めることは出来ますか?」
(え、何その技術?)
「出来ませんよそんなこと。てか、冒険者になりたての僕ができると思ってるんですか?」
「それもそうですね・・・・でも今のうちに出来るようになった方がいいと思いますよ」
「ん?それってどうゆう・・」
「慎也さん知らないんですか?武器に魔力を込めないと武技ってつかえないんですよ。だから慎也さんには強くなっていただくためにも、魔力を込められるようになってもらいたいんですけど・・」
その言葉を聞いた瞬間、慎也は困惑し、そしてそれと同時に、神が言っていた者がいつこの世界に侵入してくるかわからない以上、今のうちに出来るだけ力をつけておきたいため、僅かだが焦りだす。
(え、ちょ、え?マジ?こうなってくるとちょっとやばいぞ)
「どうかしましたか?」
慎也の様子を見て、エテラは心配そうに尋ねる。
「え、ああ。だ、大丈夫ですよ」
「そうですか・・」
「部屋って2階の奥でしたよね?」
「ええ。あ、もうおねむの時間?」
「いや、寝るのはもう少し後です」
エテラはまだ慎也を心配そうにしていたが、慎也は気にせず、とりあえず今できることをやろうと、自分のリュックを背負ってエテラの母親に言われた通りに階段を登り、奥の部屋へと向かった。
「よし。これで一通り終わったかな」
ベッドに座りながら慎也は呟く。あれから約1時間後。慎也は武技が使えない今、武器を必要とせず使用できる魔法を習得するのに没頭していた。そして慎也は全属性のレベル1の魔法を習得するのに成功した。
(さて。レベル1の魔法は習得したし、レベル2とかもついでに習得しようかな)
そう思い、慎也はパラパラと本のページをめくっていく。
(えーっとまずは火属性の『スプレッドフレイム』ね・・・・・ん?あれ、俺の見間違いかな?レベル1の魔法とレベル2の魔法の名前の差が凄くない?何急にカッコよくなってんの?いや、それより『スプレッドフレイム』ってどんな魔法なんだ?・・・・・えーっと、『ファイヤーボール』と同等の炎を手から放つ魔法、か。つまり火炎放射器みたいなもんか。まあ俺も男だからな、炎とか出せるようになるとか結構憧れるし、これは習得しよう。さてさて他には・・・・・水属性の『アイスブレード』・・・よし採用。これは個人的に絶対習得したい魔法の名前ランキングベスト5に入るほどカッコいい。これに関しては異論反論等は認めん。他には何があるかなっと・・・・雷属性の『ライトニングボール』か。『エレキテルショット』
の上位互換ってところか。今後ソリッドインセクトみたいに硬い魔物と戦う機会があるかもしんねえし一応習得しとくか。あとは・・・風属性の『ウィングウォール』か・・・・ウォールってことは壁か?ここでまさかの攻撃魔法じゃなくて防御魔法を出すか。まあ俺も今日買った盾だけじゃまだ少し不安だからな、これも習得するか。えーっと・・・・あ、これで最後か。『ドロップホール』?えーっと何々?手を地面に付けて唱えることで発動、前方に落とし穴を設置する魔法、か。これは魔物に対して使うことが多そうだな。まあこれも一応やっとくか?どうせ今後もライルたちとクエストを受けると思うし、その時に使うかもだし一応やっとくか。さて、これでレベル2は終わりか。てか今覚えた魔法たちの取得条件が魔力60以上だったな。結構ギリギリじゃん。レベル3を覚えたきゃもっと頑張れってことか。まあぼちぼち頑張るかな。さてと、そろそろ寝るか)
そう思い、慎也はベッドから立ち上がり、リュックに本をしまおうと歩き出す。
その時、本から1枚の紙が落ちる。
(あれ、破れたのか?そんな手荒に扱ってないんだけどな)
慎也はしゃがみ落ちた紙を拾おうと手を伸ばす。しかし、そこで慎也の手が止まる。
(・・なんだこの魔法?)
紙に書かれた魔法に疑問を抱く。紙には『スラッシュストーム』と書かれている。一見、なんの変哲もない魔法だが、慎也が疑問に思ったのはその魔法自体ではなく、それを習得するための"条件"である。
(なんだよ・・・・"Sランクのチャントスキルを所持している"って)
この条件は明らかにおかしいと慎也は思う。慎也が今まで本で見た魔法は、一定の魔力を超えているというなんの変哲のない条件で、努力次第で誰でも習得できるのだが。この魔法を習得できるのは、この世界にたったの3人しかいない。そのことで慎也は不思議に思った。
(なんなんだこの魔法?それに文字が所々掠れてるから、おそらく結構古いのか・・・・くそっ。考えても答えが出るわけねえか。こういうことはハーツさんやエリシアさんに聞くのが1番だろ)
自分にはどうしようも出来ないと思い、思考を放棄。紙を拾い上げ、本とは別のところにしまおうする。しかし、慎也は紙の裏にまだ文字が書かれていることに気付く。
(何、まだあんの?)
慎也は気になり、紙をひっくり返す。そこには『スラッシュストーム』とは別のスキルが書かれていた。慎也はそのスキルを読み上げた。
「『トルネード・・・・トラスト』?」




