第2話 友達との放課後
慎「なんだったんだ一体?」
秀「どうした急に?」
始業式が終わり、慎也は秀斗と一緒に戻っている間自分の名前を言っていた不思議な声について考えていた。
慎「口に出てたか」
秀「何をそんなに考え込んでるんだ?」
慎「・・・」
慎也は秀斗の質問に正直に答えるかそれとも誤魔化すか。そして悩んだ末、正直に言うことにした。
慎「実はだなーー」
夏「なーに話してるの?」
秀「うおっ!?」
慎也が話そうとした時、いきよいよく2人の肩に手を乗せて不思議そうに話に入ってくるのは夏菜だ。
秀「何だ鈴木さんか、びっくりした」
夏「何だってなによ?」
秀「別に悪い意味じゃないよ」
夏「まぁいいわ。それで一体なんの話をしてたの?」
慎「この際だから夏菜にも話すか」
慎也は始業式の最中に聞こえた不思議な声について話した。
夏・秀「「・・・」」
慎「ん?どうしたんだ?」
秀「なぁ慎也?」
夏「ねぇ慎也君?」
慎「なんだ?」
夏・秀「「頭大丈夫?」」
慎(くっ!言われるとは思っていたがこんなど直球に
言ってくるとは!)
秀「悪い慎也、思ったことをつい」
夏「小田君、悪いと思ってるなら追撃はやめて」
慎「いや、そう思われてもおかしくないこと言ったか
らな俺。あっ、教室に着いたし席に座ろうぜ」
そしてそのあとは担任の先生からの今後の予定についてとプリントの配布があった。
先「連絡については以上だ。今日は休み明け初日とい
うこともありいつもより早めに下校だが、明日か
らは授業も普通にあるから実質羽目を外せるのは
今日で最後だ。このあと友達と遊んだりするのは
良いが遊び過ぎて体調を崩さないように。それじ
ゃあ解散」
そう言うと先生は教室から出ていった。そのあと教室には帰る準備をする者もいれば、このあとの予定を話し合う者もいた。もちろん慎也たちは後者である。
夏「ねぇ?小田君と慎也君はこのあとは暇?」
秀「俺は別に。慎也は?」
慎「俺もこのあとは暇かな」
夏「じゃあこのあと3人でカラオケ行かない?」
秀「おっ良いなそれ、行こうぜ!」
慎「それならちょっと校門で待っててくれ。トイレ行
ってくる」
夏「はーい」
秀「りょー」
そしてトイレにて・・
慎「さて、さっさと済ませるか」
そう言い、トイレに着いた慎也はズボンに手をかけようとする。その時だった・・
?『む・か・・・や』
慎(!?またこの声か!)
慎也は慌てて周りを見渡すが、トイレ内には慎也以外の人はいなかった。
慎「あいつらも待ってるし早く行こ」
そして慎也は早めに済ませてトイレをあとにするのであった。
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秀「おーい慎也!!」
慎「そんなに大声で呼ばなくてもちゃんと聞こえてる
よ。まったく、なんでお前はそんなに元気でいら
れるんだよ」
秀「慎也よ、人生はやっぱり明るく元気に歩んで行く
のが一番だと俺は思う」
夏「はいはいそういうのいいから早くカラオケ行
こ!」
慎「いや待て、まず親に遊びに行く事言わねえと」
夏「あっ、そっか」
秀「どうせ遊びに行くんだ、昼飯も外で済ませよう
ぜ」
慎「それもそうだな」
夏「じゃあいつもの駅前の噴水に11時集合ね」
慎・秀「「了解」」
夏「じゃあ解散」
慎也達は待ち合わせの約束して一旦別れ、帰路に着いた。
時刻は10時50分。慎也たちが約束した時間まであと10分になった頃、噴水には慎也と夏菜が既に来ていた。
夏「小田君遅いね」
慎「まあ約束の時間まであと10分あるし、気長に待
とうぜ」
夏「それもそうだね」
慎「そうだ、夏菜って夏休み中俺たちと遊ぶこと以外
でなんかあったか?」
夏「そうだねー・・・あっ、そういえばね!」
それから数分後、話が盛り上がってきたところで秀太が来た。
秀「悪い待ったか?」
慎「いやそれほど待ってない」
夏「3人揃ったことだし、まずはお昼済ませましょ!
私お腹空いちゃった」
慎「じゃあお前ら、行きたいところがあったら遠慮な
く言ってくれ」
夏・秀「「ファミレス」」
慎「だろうな」
秀「なんか文句あんのか?」
慎「いや、俺もファミレス好きだからむしろ大歓迎
だ」
夏「じゃあ早く行こ!」
そして慎也たちはファミレスのある方へと歩き出した。