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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第二世界 第三章 好きな物には正直に
141/211

話し合い




全ての授業を終え、慎也たちは平島の宣言通り球技大会についての話し合いを始めていた。


「それじゃあ始めるか。と言っても、俺は何もしねえけど。てことで実行委員あとよろしくー」

「了解です」


平島と入れ替わる形で2人の生徒が教壇に立ち、球技大会大会の説明を始めた。


「競技は男女共通でサッカーとバスケで、人数はサッカー11人、バスケ5〜7人でやります。ルールとかはプリント渡すのでそれで確認をお願いします」


そう言うともう1人の委員の人が皆にプリントを配り始めた。


(まあやるとしたらサッカーだな。バスケよりはルールがわかりやすいし)

「それじゃあさっそく競技に出る人を決めたいと思います。まずは男子でサッカーをやりたい人は挙手をお願いします」


そう言われて慎也と亮太を含む10人の生徒が手を挙げた。


「お、慎也もサッカーか」

「まあバスケよりは出来るからな」

「・・んー10人か」

(1人足りねえじゃん。適当な人上げねえかな)

「まあとりあえずこの10人は決定でいいかな。他にやりたい人いる?」

「じゃあ僕が出るよ」


そう言って名乗り出たのは篠宮であった。


「・・では篠宮さんを入れた11人で男子サッカーは決定にします」

「賢斗サッカーにするんだ〜!」

「時間が合ったら絶対に見に行くからね!」

「うんありがとう」

(うわぁ。あいつレベルになると物事が1つ決まっただけで女子が湧き立つのか。マジ◯ろした・・・おっといけない殺意が出そうになったわ)

「何がありがとうだよくそが」

(おーい委員の人!心の声が出てるぞー!)

「ごほん。では残りの男子は全員バスケということで。では次に女子のサッカーを決めます。やりたい人・・」


その後も順調に出る競技が決まっていき、話し合いを終わりを迎えた。


「・・さて、それじゃあ全員決まったね。平島先生決まりましたよ」

「・・・」

「・・平島先生?」

「・・・」

「・・ひーらーしーまー先生!」

「・・ん?あ、決まった?ごめんごめん寝てたわ」

(あの人立ったまま寝てたのかよ)

「それじゃあ2人とも戻っていいよ」


平島に言われ委員の人たちは自身の席に戻る。


「それじゃあみんな、自分が出るやつ忘れんなよ。俺は寝てて聞いてないからわからんからな」

(よく堂々とそれ言えんな)

「一応来週の体育の枠は球技大会の練習らしいから、サッカーはグラウンド、バスケは体育館に分かれろよ。さて、てことで今日はもう帰ろうか」


そう言うと平島は手早く帰りの学活を終わらせて教室を出て行った。


(今日は部活ねえし帰ろ・・)

「何帰ろうとしてるんですか?」

「・・今日なんかあったっけ鈴川?」

「今できました。近くの公園で球技大会に向けての練習をしますよ」

「・・そういやお前もサッカーか。ボールはどうすんの?」

「その点は・・」

「俺に任せろ!」


慎也と怜の会話にサッカーボールを持った亮太が入ってくる。


「なんでお前ボールなんて持ってんだよ」

「いつでも練習出来るように持ってるんだよ」

(どんだけサッカー好きなんだよ)

「腕は私の方が上ですが、指導は彼の方が適任だと思うので一緒に来てもらうことにしました」

「それは嫌味か?」

「一応褒めてますよ」

「・・てか今鈴川、俺の方が指導は適任って言ったよな?てことはお前の提示した条件をクリアし・・」

「・・前言撤回です。今から公園で村上君を審判にして勝負といきましょうか」

「そんなちっさいことで勝負すんなよ。とりあえずさっさと行こうぜ」


そう言うと慎也は2人を連れて教室を出て行った。









「・・篠宮君以外が目立つなんて許さないから」




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