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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第二世界 第二章 最強の女
132/211

休日デート




「あ〜休日神ぃ〜!」


昨日の出来事をすっかり忘れ、朝っぱらからスマホをいじって休日を満喫する慎也。


(ここ数日の疲れが取れるんじゃ〜!)

「さ、動画見飽きたし、ゲームでも漁るかぁ」


そして慎也がスマホの画面を切り替えた瞬間、慎也のスマホに見覚えのある番号から電話が掛かってきた。


「・・・はぁ」


先程まで休日を満喫し、気分が良かった慎也だったが、その電話が掛かってきた瞬間げんなりした。慎也はだるそうにしながらもその電話に出る。電話の相手は当然、怜であった。


『もしもし』

「もしもーし。どしたー?明日のことか?」

『はい。こちらで待ち合わせの時間と場所を決めたので村上君に伝えておこうと思いまして』

「それはありがたい」

『ではまず場所ですが、村上君は〇〇駅はご存知でしょう?』

「知ってるも何も、この前花の怪物とそこで戦ったからな」

『そうですそこです。そこにある噴水に朝10時の集合で大丈夫でしょうか?』

「ああ大丈夫だぞ」

『では明日、よろしくお願いしますね』


そう言うと怜は一方的に電話を切った。


「・・めんどくせえ」

(まあ油断して場所選ばずにサングラス外した俺の自業自得なんだけどさぁ)


ため息吐きながら、あの時の油断を悔やむ慎也であった。











そして翌日。早めに駅前の噴水についた慎也はスマホを弄りながら怜の到着を待っていた。


(・・・一応まだ9時50分か。さっさと買うもん買って帰りたいんだが、いつくんだ鈴川)

「はぁ・・あつ」

「すみませんお待たせしました」

「うおっ!?びっくりさせんな!」


いつのまにか後ろに来ていた怜に驚きつつ、慎也はスマホをしまって今日の予定を聞く。


「で、今日はどうゆうご予定で?」

「とりあえず最初は私の買い物に付き合ってもらいます。それでそのあとお昼を済ませて、あなたの道具を買いに行きます」

「買い物って何買うんだ?」

「大したものじゃありませんよ。シャーペンの芯を切らしてしまって、それを買いに」

「りょーかい、そんじゃさっさと行こうぜ」




↓↓↓↓移動中↓↓↓↓




そして2人はお馴染みのショッピングモールにやってきた。


「たしか文房具って2階だったよな」

「ええ。行きましょうか」


近くのエスカレーターに乗って2階に移動する2人。その間、慎也は横目に怜の私服姿を見ていた。


「・・どうかしましたか?」

「いや、白ワンピって寒くないのかなって思ってただけ」

「ああこれですか。普段はあまり家から出ないので服がこれしかなかったんですよ」

「ふぅ〜ん。まあ今日は結構暑めだからよかったな」

(・・にしても、さっきから視線が痛いな)


2人、とくに怜に向けられるいくつもの視線。その視線に少々うんざりしていた。


「はぁ・・」

「今度は何ですか?」

「周りの視線が痛いんだよ」

「視線?」

「お前、自分が可愛いっていう自覚持ってる?」

「まあ日頃から学校で好意の目を向けられてますから、それなりには」

「日頃からって、お前も大変だな」

「そうでもないですよ?いろんな人といろんな勝負をすることは良い経験になりますし、負けたら負けたで、お相手のお望み通り私が彼女になるだけですし」

「・・ちなみにそれ、俺にも適応されんのか?」

「勝った時の話ですか?」

「ああ」

「もちろんですよ。ズルをせずに真剣勝負で勝った方と私はお付き合いします。ですがあなたにその気はあるんですか?」

「全然ねえよ。ただちょっと聞いてみただけ」

「そうですか」

「「・・・」」


その後は特に話もなく、2人は文房具屋に到着した。


「では少し待っててください」

「りょー」


1人文房具屋に入って行った怜。それから数分して袋を持った怜が戻ってき、2人は近くのレストランへと向かった。




↓↓↓↓移動中↓↓↓↓




「ご注文は以上で?」

「はい」

「では少々お待ちください」


そう言って店員は厨房へと入って行った。


「そんじゃドリンク取ってくるわ。鈴川は?」

「私はコーラで」

「お前炭酸飲めるんだ」

「飲めますよ。逆に村上君は飲めないんですか?」

「無理無理。あの飲んだ瞬間に口の中が変な感じになるのが無理」

「・・よくわかりませんね」

「飲める奴にはわかんねえよ。そんじゃ行ってくる」


そう言って慎也はドリンクバーへと向かって行った。そしてその後はとくに何事もなく昼食を済ませた2人は剣道専門店へと向かった。











店についた2人はさっそく剣道用品を見て回っていた。


「ちなみに村上君、今日はいくら持ってきたんですか?」

「ざっと20万だな」

「十分ですね。それなら私が貸す必要も無さそうです」

(足りなかったら貸すつもりだったのか)

「ではまずは防具からですね」

「なあネットで調べたんだけどよ。防具って個別とは別にセットで売られてる物もあったんだが、この店にはそういうのないのか?」

「初心者用のものがありますね」

「ならそれでいいや。無駄にいいもん買っても使いづらいだけだし」

「それもそうですね。では取ってきますのでここで待っててください」


そう言うと怜はレジにいた店員の方へ歩いて行った。


(そんじゃ俺は竹刀でも見とくかな)


慎也は近くにあった竹刀が数本入っている箱から1本竹刀を取り出すと、周りに人がいないのを確認すると軽い素振りを始めた。


(振り心地は剣とあんま変わらんな。これなら部活に苦労することはないな。あとは防具だけど・・)


竹刀を元あった場所に置き、怜を待つ慎也。すると店の外から"コツ・・コツ・・という足音"が慎也に近づいてくる。その足音に妙な気配を感じた慎也は、おもむろに足音の方に視線を向けた。











『オォォォ・・』

「・・はぁ、めんど」


そこには1本の剣を持った一糸纏わないガイコツ人間がいた。それを見た慎也はため息を吐きながら先程戻した竹刀を再度手に取った。


「来んなら来いよ」

『ォォォオオ!』


慎也の挑発に乗り、ガイコツは勢いよく走り出し慎也に斬りかかった。




・おまけ・

レストランにて


「カルピス無くなったわ」

「なら今度は私が取ってきますよ」

「ああ頼むわ」


怜ドリンクバーへ移動


(たしか村上君はカルピ・・・!)


視界にカルピス"ソーダ"が入る。


(・・どれくらいか試してみますか)


・・・


「持ってきましたよ」

「おーサンキュ」

「どうぞ」チョットワクワク

「やっぱ飲み物はカルピスがいち・・っ!?」


口にカルピスを入れた瞬間コップを机に置き、耐えるように目と口を強く閉じる。


「ん〜〜〜!!」

(・・ちょっと可愛いですね)

「おい、鈴川!これカルピスソーダじゃねえか!」

「すみません間違いました。すぐに新しいのを持ってきますね」


・おわり・


ちなみに作者も炭酸飲めません。


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