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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第二世界 第一章 新たな世界へ
129/211

部活見学へ

遅れた理由としては最後の展開以外全然思いつかなくて死んでましたはい。ほんとすんません!




『さようなら!』

「気をつけて帰れよー」

(それじゃあ適当に見学に行くか)


午後の授業を終えて放課後を迎えた慎也。さっそく入部する部活を決めるために部活見学に出発しようと荷物をまとめる。


「おおそうだ村上!」

「どうしました先生?」

「お前にこれ渡しとこうと思ってな」


そう言って平島は慎也に1枚の紙を渡した。


「なんですかこれ?」

「全部活の活動場所と活動日時だ。気になったやつがあったらそこに書かれた場所で活動してるから行ってみるといい」

「ありがとうございまーす」

「それじゃあ来週までに決めといてねー。ふぁあ・・」


そう言って平島はあくびをしながら教室を出て行った。取り残された慎也は平島から貰った紙に目を通す。


(文化部はやめとこ。道具の使い方とか知らんし。やっぱ今の俺って他の人と違って身体能力があれだからスポーツ系に行こうかな。そっちの方が体力的にも楽だし。てことでまずはサッカー部かな)


紙をリュックにしまい、慎也はサッカー部の活動場所であるグラウンドへと向かった。









(おーやってるやってる)


少々校内で迷いながらもなんとか校庭に出れた慎也。その頃にはグラウンドをユニフォームらしきふ服を身につけた男たちがサッカーボールを蹴っていた。


(今はドリブルの練習か。みんなうめえなぁ。俺ボールのコントロールとか苦手なんだからちょっと尊敬する)

「お、慎也じゃん!」

(・・そういやあいつサッカー得意とか言ってたな)


慎也がグラウンドの端でサッカー部の練習を見てると、それを見つけたユニフォームを着た亮太がドリブルをしながら駆け寄ってくる。


「部活見学か?」

「まあな」

「なら友達として俺がサッカー部の魅力を教えてやろう!」

(友達認定早いなぁ)

「まあといっても、俺1年だからあんまりこの部活に詳しくないが、簡単に言うと初心者歓迎のガチ目な部活だな」

「・・どゆこと?」

「ここのサッカー部、初心者歓迎って言ってるわりにかなり強くてな、毎年全国大会で優勝か準優勝しか取ったことがねえんだ」

「へぇ〜そりゃすごい」

「しかも先輩の教え方がうますぎるからな、初心者もすぐ中級者レベルになるぜ」

(どんな教え方してんのか気になるわ)

「どうだ?入りたくなったか?」

「んー・・・まあ聞いた感じでは良さそうだな。でも一応他の部活も見てみたいから、ひと通り見てから決めるわ」

「そうか。それじゃあ部活決まったら言ってくれよー」


そう言って亮太は練習へと戻って行った。


(さてと、次は・・・ここからだと体育館でやってる剣道部が近いか)


そう思って慎也はグラウンドを後にし、体育館へと向かって行った。









(ここだな体育館は)


体育館に到着した慎也は靴を下駄箱にしまい、事前に買っていた体育館履きに履き替えて体育館の扉を開ける。


(・・やべえ、全員の動きが遅く見えるわ)


剣道部の部員は皆それぞれ練習しているのだが、慎也は前の世界で強くなったせいか、その者たちの動きが遅く見えていた。


(竹刀も剣みたいなもんだし、これぐらいの動きで練習として許されるならここにしようかな)

「お、なんだ見ねえ顔だな」


そんな慎也に気づいて、竹刀を持ったジャージ姿の男性が慎也に話しかけてくる。


「あ、どうもこんにちは」

「お前平島のクラスに来た転校生か?」

「ええまあ」

「やっぱそうか。俺は1年の体育を担当してて、尚且つこの剣道部の顧問をしてるんだ。ここに来たってことは見学か?」

「そうですね」

「どうだ?第一印象は?」

「・・・やっぱみんなレベル高いですね!」

(もちろん嘘ですけどね。全くそんなこと思ってないわ)


とにかく褒めとけばいいだろの精神で返す慎也だったが、それを聞いた顧問の表情が少し暗くなる。


「平均的に言えば高いかもしれねえが、実はこの部活、去年まで地区大会準優勝止まりだったんだよな」

「それでも十分すごいと思うんですが」

「一般的に見たらな。でもこの学校としては、他の部活みたいに全国優勝まで行きたいんだよな」

「そんな高望みしなくても・・」

「たしかに高望みかもしれないな。だが今年は違う!」


そう言って顧問は壁際で座って瞑想をしている女子生徒を指差す。その女子生徒は慎也も見覚えのある人だった。


(あれって・・)

「彼女の名は鈴川怜!彼女がいれば全国制覇も高望みでも夢でもなーい!」

「そういえばなんかあらゆる分野で最強なんでしたっけ」

「転校生といえどそれは知っていたか!そう!彼女はどんなことも完璧にこなす完璧な生徒!剣道も例外ではない!」

(急にテンションが上がったなこの人)

「ちなみに実力はこの部活でどのくらいなんですか?」

「愚問だな。もちろん部長越えに決まってるだろう!」

(部長かわいそ)

「すみません。少し静かにしていただけませんか?」

「「うお!?」」


瞑想をやめていつの間にかそばにいた怜に驚く2人。


「いやすまんな鈴川!瞑想の邪魔しちまって」

「・・・」

(・・え、何?めちゃんこ見てくるじゃんこの人)


顧問の謝罪をよそに、怜は食堂の時のように慎也の顔を凝視していた。そしてそんな怜がポツリと呟いた。


「・・やはり似てますね」

「え?」

「彼が何に似てるんだ鈴川?」

「昨日のショッピングモールでの一件で現場にいた謎の男にですよ」

「!」

「私あの時現場にいたのですが、遠目で見ていてその男とこの人の顔が似ていて」

(見られてたのか!狼どもに集中してて気づかなかったわ)

「ただまあ、帽子でよく見えなかったので確証はありませんがね」

「ただ単に似てるだけじゃねえのか?ショッピングモールの男がこんなところで学生としてのほほんと暮らしてるわけねえだろ」

「・・それもそうですね」


顧問の言葉に納得したのか怜は2人から離れて行くと、またもや壁際で瞑想を始めた。


(・・見られた以上、ちょっと警戒した方がいいか)


そう心に決めた慎也であった。









(んー部活どうしようかなぁ)


あれから慎也は、活動している部活を出来るだけ見学していったが、なかなかしっくりときた部活がなく、結局部活も決まらないまま帰宅してしまった。


「はぁ、いっそのこと妥協して亮太のいるサッカー部に行こうかな」


そう呟きながら風呂に入ろうと立ち上がった時だった・・


『村上慎也!今すぐ僕があげた剣とサングラスを持って〇〇駅に行けるかい!?』

(え、もしかしてルキエスさん?どうしたんですか急に?)

『話は後だ!今はとにかく〇〇駅へ!』

(は、はい!)


突然頭の中に流れ込んできたルキエスの声に急かされるまま、慎也はサングラスをかけて剣を持ち家を出た。


↓↓↓↓移動中↓↓↓↓


「うわああああ!!」

「化け物よー!!」

(化け物ってもしかしてリオンズか!)


ルキエスに言われた場所から次々と悲鳴を上げながら来る人々を避けながら急ぎ向かう慎也。そして〇〇駅に到着した慎也が目にした物は・・


「・・デカくね?」

『ブヴォォォォォ!!!』


地面に根を張った口のついている巨大な花であった。




さーて次回はこの作品お馴染みのボス戦だー!

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