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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第一世界 最終章 本当の敵
105/211

絶望の再来

遅れてごめんちゃい!結構忙しくて書けんかったわ!ちなみに今回のは日曜をフルで使って書いたやつ!




・・・全員視点・・・


バ『まさかこれを使うことになるとはな』


慎(これが、バルシムの本気・・)


皆が皆、本気を出したバルシムを目の前に驚き、狼狽える。そしてその中の数名はそれと同時に動揺していた。


ハ「お、お前それは・・!」


バ『あ?なんだ知ってんのか?この世界で本気を出し

  たのは初めてなんだがな』


慎(なんだ?ハーツさんなんか知ってんのか?)


バ『まあ村上慎也は知らないようだから教えてやる

  よ。これは強い憎しみを持った者だけが使える

  力。いわば切り札だ』


ハ(てことは慎也も・・)


バルシムの説明を聞いたハーツ、ミリユ、ライル、リアは思わず慎也を見てしまう。


ハ(・・いやいや!何考えてんだ俺は!慎也は俺たち

  の仲間だ!あっち側のはずがねえ!仲間を信じろ

  俺!)


すぐに頭を振りすぐに慎也への疑念を消す。他の3人も自身の考えを改め、目の前のバルシムに集中する。


バ『・・・なるほど。"あの方"が言っていたことは正

  しいのかもな』


ハ「なんの話だ?」


バ『いや、こっちの話だ』


慎(今あの方がどうこうって言ってたか?やっぱり黒

  幕がいんのか・・)


バ『さて、それじゃあ再開といこうか!ここをてめえ

  らの墓場にしてやるよ!』


慎(っ!今は他のことを考えるな!バルシム1人に集

  中しろ!)


バ『・・っとその前に。冥土の土産にちゃんと名乗っといてやるよ』


そう言ってバルシムは剣に魔力を込め始める。


バ『俺は"リオンズ"の最高幹部、"ヘイトキングズ"の

  1人!剣の王、バルシムだ!あの世に行っても忘

  れんじゃねえぞ!』


そう言い放ち、バルシムは大剣を勢いよく振り衝撃波を慎也たちに放った。


エ「!・・皆さん落ちないでくださいね!」


慎(え?落ちないでってどゆこと?)


エ「『グランドルート』!」


エリシアは地面から大きな木の根っこを出現させ、リア、ミリユ、ハーツ、自分を根っこで壁を作って守り、その他の5人を根っこに乗せてバルシムの方へと伸ばして被弾を防ぐ。


なるほどそういうことね


ア「結構大胆だねエリシアさん」


レ「ほら!ぼさっとしてないで行くよみんな!」


そう言ってレイルは根っこを蹴ってバルシムに急接近する。それに続いて残りの4人も根っこから飛び降りていく。


レ「まずは1発!」


レイルは勢いに任せて剣を振るが、簡単にバルシムに躱されてしまう。


バ『何度も言うが、その程度のスピードじゃ俺には当

  たらないぜ?』


レ(あちゃー、やっぱ常に動かす部位に魔力を込めて

  速くした方がいいか。魔力消費が激しくなるけど

  しょうがない!)


そう思いレイルは腕に魔力を込め、バルシムに向けて剣を連続で振るが、バルシムには効かず安易と躱されてしまう。


レ(まずい全て躱されてしまうなぁ。ここに『神速

  剣』を上乗せしてもいいんだけど、少し魔力もキ

  ツくなってきたしねぇ)


デ「合わせろレイル!『岩壊斬』!」


レ「!了解!」


ディードの渾身の一撃とレイルの一撃が合わさった強力な一撃をバルシムは少し腕に力を入れて大剣でガードする。


バ『力みが足んねえなぁ?』


デ「チッ!」


デ(ああクソ!これだから格上の奴は嫌いなんだ

  よ!)


バ『さあ選手交代だ!』


デ・レ「「っ!?」」


そう言った瞬間、バルシムは剣を振って魔力の波動を放ち2人をぶっ飛ばす。すると、それと同時に後ろから慎也が飛びかかり剣を振るが、バルシムは容易くガードする。


バ『甘いな』


慎(不意打ちはダメか!)


バ『さて、俺もそろそろ仕掛けるぜ!』


慎「!?」


大剣にも関わらずレイルと同等の速度で剣を振るバルシム。そんな攻撃を慎也は剣と腕に魔力を込めてなんとか耐えていく。


慎(大剣なのになんてスピードだよ!頭おかしいだ

  ろ!?)


バ『おいおい防御するだけかぁ!?』


慎(こいつ分かってて言ってるだろ!)


慎「!?・・まじか」


何かに気がついた慎也は、驚いた様子でバルシムの攻撃をなんとか躱し、後ろに飛んでバルシムとの距離を取る。


バ『逃すかよ!』


慎「いーや逃げるぜ!『エアブラスト』!」


追いかけてきたバルシムを慎也は魔法で無理矢理ふっ飛ばして距離を取る。


バ『小癪な真似を・・・!マジか!』


後ろから魔力を感じたバルシムは慌てて後ろに振り返り、驚きの声をあげる。バルシムの視線の先には自身に向かってきている複数の魔法と数十本の矢があった。


エ(これならどうですか!)


バ『上等だ!うおらあああ!』


魔力を込めた大剣を勢いよく振り、魔法と矢に強力な衝撃波を放つバルシム。それに触れた瞬間エリシアたちが放った魔法は爆散し、ハーツの放った矢は撃ち落とされる。


ハ「マジかよ!?」


ミ「たった1つの衝撃波に負けるなんて・・」


バ『ふぅ〜、中々よかったぜ今のは』


ア「失礼するよ!『獣滅槍』!」


バ『!』


横から仕掛けてきたアイクの攻撃をガードして衝撃でぶっ飛ぶバルシム。


バ『チッ!・・・っ!?』


その瞬間、背中を斬られた感覚がし、後ろに振り返る。そこには複数の紫色の斬撃があった。


バ『なんだこれ?』


ラ「はぁ、やっと設置完了だ」


そう言ってバルシムの前に少し息を切らしたライルが現れる。そしてバルシムはいつのまにか自分が慎也たちもろとも無数の紫色の斬撃に円状に囲まれていることに気付く。


バ『小僧、てめえのスキルか』


ラ「ああ。その名も『リメインスラッシュ』!俺の斬

  ったところに斬撃を残すスキルだ。お前が慎也た

  ちと戦ってる間に設置させてもらったぜ」


バ『・・・まあいい。斬撃を設置したからどうした?

  そんくらいで俺を止めれると思うな!』


そう言い放ちバルシムはライルに猛スピードで斬りかかるが、2人の間に入ってきたレイルに防がれる。


レ「悪いね。後輩を守るのは先輩の役目なんで!」


バ『チッ!』


ア「そしてその先輩を支えるのは後輩の役目っと!」


バ『っ!』


上から飛びかかったアイクはバルシムの頭目掛けて槍を突き出す。それをバルシムは後ろに飛んで躱し、地面に足がついた瞬間すぐに前進し2人に剣を振る。咄嗟に武器でガードする2人だったが、その衝撃で2人はライルの斬撃目掛けてぶっ飛んでしまう。


バ『味方の攻撃の餌食になりやがれ!』


ラ「んなことさせねえよ!『リメインスラッシュ・解

  除』!」


ライルがそう言うと2人の後ろにある斬撃だけが跡形もなく消滅する。


バ『あ!?』


ラ「あれは俺のスキルだぜ?残すのも消すのも俺の自

  由だ」


バ『チッ、めんどくせえスキルだな!』


ラ「さて、2人とも動けますか!?」


ア「もちろん!」


レ「あれくらいじゃ私は倒れないよ!」


ラ(やっぱ俺以外すごいタフだな。俺あいつの攻撃喰

  らったらすぐにやられそうなのに)


ラ「・・まあいいや!男ライル、行くぜ!」


そう言ってライルは剣と腕に魔力を込めてバルシムに斬りかかる。そこにレイルとアイクも加わり、3人がかりでバルシムに攻撃を仕掛ける。


バ『チッ!くそ!』


ア(すごいねライル君。魔力を込めることで不足して

  るスピードと火力を補ってちゃんと僕たちについ

  てきてる。僕も負けてられないね!)


ア「2人とも合わせられるかい!?」


レ「もちろん!」


ラ「はい!」


ア「・・・今だ!」


アイクの合図でレイルとライルは全力で剣をバルシムに振り、それに合わせてアイクもバルシムに槍を突き出す。しかしその攻撃はバルシムに後ろに高く飛ばれて躱されてしまう。


バ『お返しだ!『スラッシュレイン』!』


飛んだバルシムは3人に黒いオーラによってさらに強くなった斬撃の雨を放つ。


ア「やばいねこれ」


レ「ライル君いけるかい?」


ラ「気合いで頑張ります!」


レ「よし!」


ア(よしじゃない気もするけどいいか!)


2人の捌ききれない斬撃をレイルがカバーするといった感じで、3人は向かってくる斬撃を迎え撃つ。


バ(もう『スラッシュレイン』はダメか。なら力押し

  で・・)


慎「後ろがガラ空きだぜバルシム!」


バ『村上慎也、いつのまに!』


バルシムの着地を狙ってバルシムの後ろに回っていた慎也。その手にある剣にはすでに大量の魔力が込められていた。


バ『っ!?てめえまさか!?』


慎「そのまさかだ!ゼロ距離『トルネードトラス

  ト』!」


そう唱え、慎也は至近距離で剣をバルシムに突き出し、風を纏った黄緑色の光線を放つ。バルシムは咄嗟に体を慎也の方に向かせて慎也の攻撃を大剣でガードする。そして光線は、バルシムを押しながら3人の元へと進んで行く。


バ『おいおいお前馬鹿か!?このままだと大切なお仲

  間も巻き添えを喰らうぜ!?』


慎「果たしてそうかな?」


バ『なに?』


デ「挟み撃ちだバーカ!『グランドブレイク』!」


バ『っ!』


突然3人の前に姿を現すディード。そしてディードはそこから武技を使って光線を放ち、慎也とディードの攻撃がバルシムを挟むような形で衝突し、大爆発を起こした。


慎「ふぅ」


慎(さすがにこれでいくらかはダメージを与えられた  と思うんだが)


バ『うおああああ!!』


慎(っ!?)


バルシムの雄叫びと共に放たれた魔力の波動によって爆煙が払われる。


バ『ふぅ、今のは少しヒヤってしたぜ』


慎(はい全然効いた様子なーい。どうすんのこれ?)


バ『さて、俺も少し頭使うか』


そう呟いた直後レイルたちの後ろから3本の矢が飛んでくる。それをバルシムは容易く躱し、4人の方に走って行く。


デ「来るぞ!」


バ『『グランドブレイク』!』


バルシムが光線を放った瞬間にライル、アイク、ディードはすぐさまその場から離れる。しかしレイルはその場から動かずに迎え撃とうと剣を構える。


デ「何やってんだレイル!さっさと躱せ!」


レ「残念だけどそれは無理だ!この後ろにはエリシア

  たちがいるんだ!もしここで躱したら4人にこれ

  がいってしまう!」


レ『良い判断だ女!』


レ(全身全霊で迎え撃つ!)


レ「解除、『ソードプリンセス』、『スキルフュージ

  ョン』、『ライトフラッシュ』!」


一度『ソードプリンセス』を解除し、再度発動。そしてそれによって出てきた浮遊剣を自身の剣に合体させ、最大火力の武技でバルシムの『グランドブレイク』と激突する。


レ「はああああああ!!!」


最初は若干押され気味だったが、それでも負けずレイルは見事押し切り、バルシムの攻撃を打ち消す。


レ「はぁ・・はぁ・・」


バ『ご苦労さん』


レ「っ!?」


今ので力を使い切ってしまい、その場に立ち尽くしてしまったレイル。そこをバルシムに狙われ、持っていた剣を弾き飛ばされ、一瞬で体を何度も斬りつけられ、その衝撃で後ろにぶっ飛ばされて地面に倒れる。


慎「レイルさん!!!」


バ『まずは1人目。次は!』


倒れたレイルを無視して、バルシムはライラが置いた斬撃を消しながら、エリシアたちの方へと向かって行く。


エ「っ!皆さん来ますよ!『マルチレーザー』!」


ハ「分かってる!『トラストレイン』!」


ミ「『ドラゴンフレイム』!」


リ「『フレイムボム』!」


向かってくるバルシムを迎え撃とうと無数の魔法と矢を放つが全てバルシムに躱されてしまう。


バ『その程度じゃ俺は止められないぜ!』


エ(まずいですね。このままじゃいずれ・・)


バ『まずはてめえだ!』


エ「っ!しまった!リアさん後ろ!」


リ「え・・?」


消えたと錯覚するほどのスピードでバルシムはリアの後ろに回り、剣を振る。エリシアの言葉でそれに気づいたリアは咄嗟に杖でガードするが杖ごと胴体を斬りつけられる。


慎「リアぁぁぁぁぁ!!」


ハ「てめえ!『ドラゴントラスト』!」


リアが倒れ、怒りに身を任せ竜の矢を放つハーツ。しかしバルシムには効かず、簡単に弾き飛ばされてしまう。


ハ「くっ!」


バ『次はてめえにするか』


エ「させませんよ!『ライトニングスピア』!」


バ『・・・』


エリシアの放った5本の雷の槍もバルシムは容易く大剣で弾き飛ばす。


エ「っ!」


バ『先にお前をやるか』


慎(やばいやばい!このままじゃみんなが!)


デ「この距離ならいける!『空裂斬』!」


かなりの距離が空いているにも関わらずディードは斬撃を放つが、距離が空いていて威力が落ちていたこともあり、バルシムが軽く大剣を縦に振るだけで斬撃は真っ二つに切断される。


バ『めんどくせえ、同時にやるか』


そう言うとバルシムは足に絶大な魔力を込め・・・


慎「・・・・・え?」


一瞬でエリシア、ディード、ハーツの体を斬りつけた。そのスピードは文字の通り一瞬で、その場にいた慎也たちはバルシムが動いたこと自体認識が出来なかった。それによって慎也たちから見たら3人の体が勝手に傷ついたように見えた。


慎(今、あいつがやったのか?)


バ『いやー結構魔力使ったな。やっぱ適当に使うとす

  ぐに切れんな。まあもうすぐ終わるしいいや』


ア「残り、4人。このままじゃほんとに・・」


バ『全滅だな』


慎「っ!アイクさん!」


いつのまにか目の前に来ていたバルシムに腹部を蹴られ、顎を殴り上げられ、剣で体を横に斬り飛ばされるアイク。


ア「ぐはっ!」


バ『残り3人!次はてめえだ村上慎也!』


慎「っ!」


慎(ここは無理矢理にでも!)


慎「『トルネー・・」


バ『遅い!』


慎(間に合わ・・!)


ラ「うおおおお!!」


バ『・・・』


後ろから飛びかかり、剣を振るライル。その刃はバルシムの首を的確に捉えていた。だが・・


バ『無駄だ』


バルシムはすぐさま刃を掴み、握力だけで刃をへし折る。


ラ「なっ!?」


バ『込めてる魔力が足んねえよ。だからこうなるん

  だ!』


ラ「ぐはっ!」


すぐに後ろ振り返ったバルシムはライルに大剣を振り、ライルの体を斬り飛ばす。


慎「ライル!!」


バ『あと2人ぃ!』


ミ「『ドラゴンフレイム』!」


バ『その程度じゃどうもなんねえよ!『衝弾撃』!』


ミリユの放った2体の竜はバルシムの放った球状の衝撃波に打ち消され、そのままそれはミリユに命中してミリユはぶっ飛ばされる。


ミ「うっ!」


バ『そんじゃさっさとトドメを・・』


慎「やらせるか!」


倒れたミリユを庇うように前に立ち、剣を構えて『トルネードトラスト』の体勢に入る慎也。


バ『また『トルネードトラスト』か。人のスキルにあ

  まり頼らないでもらいたいが、まあいいか』


慎「もう仲間は、傷つけさせねえ!」


バ『なら守ってみろ!『グランドブレイク』!』


慎「っ!『トルネードトラスト』!」


慎也の放った『トルネードトラスト』とバルシムの放った『グランドブレイク』が3日前のようにぶつかり合う。しかしやはり慎也の方が劣勢で、徐々に押され気味である。


慎「くっ!」


バ『無駄だってわかんねえかな?てめえの『トルネー

  ドトラスト』じゃ俺の『グランドブレイク』には

  勝てねえんだよ!3日前にそれは証明済みだ!』

ミ「慎也さん!私のことは見捨てて早く避けてくださ

  い!」


慎「できませんよ、そんなこと!」


バ『さあ終われ!村上慎也!てめえの物語は"序章"で

  終わるんだよ!!』


慎「があああああ!!!」


慎也は魔力を休みなく『トルネードトラスト』に流し込むが、それでも状況は変わらず、バルシムの『グランドブレイク』は容赦なく慎也へと近づいていった。












?『慎也、頑張って』




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