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世界渡りの少年  作者: 憧れる妄想
第一世界 最終章 本当の敵
102/211

覆せない力

ここからバルシム戦中は発言者の頭文字が入ります。あとエテラがいないのでエリシアはエと入れます。




バ「さあ始めよう!この世界を賭けた戦いを!俺を存

  分に楽しませてくれよ!?」


慎「ああ、いくぞ!」


その言葉と同時に互いが互いに斬りかかり、2人の剣がぶつかり合う。


バ「前より少しは強くなったようだな。だがそんなん

  じゃ足りねえぞ!」


慎「ぐっ!」


力負けし慎也は後ろに飛ばされる。さらに追撃を加えようとバルシムは距離を詰める


バ「もらった!」


エ「やらせませんよ!お2人とも!」


リ・ミ「「はい!」」


リ・ミ・エ『『フレイムボム』!』


リア、ミリユ、エリシアの放った魔法をバルシムは剣でガードするが爆発の衝撃で後ろぶっ飛び慎也との距離が空く。


レ「ハーツ君!」


ハ「任せろ!『ホーミングアロー』!」


そこにレイルが斬りかかり、ハーツも3本の矢を放ちレイルを援護する。が、バルシムはレイルの攻撃に応戦しながら矢を全て躱す。


レ「わーお」


バ「ふ、中々のパワーじゃねえか」


レ「それはどうも。でも女性に対する褒め言葉として

  はどうかと思うな」


バ「悪いが俺は性別ではなく実力で人を見るんでな。

  強い奴には男だろうが女だろうが言葉は選ばずに

  褒める。それが俺だ」


レ「あ、そう」


話しながらも2人は物凄いスピードで剣を振り、激しくぶつかり合う。


ア「後ろがガラ空きだよ!」


するとバルシムに後ろからアイクが槍で連続で突いて攻撃するが、バルシムはそれを容易く躱し続け、尚且つレイルに対する攻撃を緩めない。


バ「片手だから実力が心配だったが、中々だな」


ア「余裕そうな君に言われてもなぁ」


レ「2人がかりでもダメか」


ラ「なら3人だ!『ハードスラッシュ』!」


2人の攻撃でバルシムの動きが止まっているところにライルが斬りかかる。


バ「おっとこれは・・・『スラッシュストーム』」


ア・ラ・レ『っ!?』


さすがにまずいと思ったバルシムは上に飛び上がり、真下に魔法を放つ。するとその魔法が地面に触れた瞬間破裂し、全方向に斬撃が飛ぶ。レイルは咄嗟に剣で防ぎ、無傷で済んだが、2人は全て捌ききれず傷を負う。


慎(あいつも使えんのかよ!てことは『トルネードト

  ラスト』ももしかしたら・・)


デ「エリシア!」


エ「わかりました!『グランドルート』!」


空中に飛んだバルシムをエリシアは3本の根っこで打ち上げ、残りの1本さらに上に行ったバルシムに伸ばし、その上をディードが走って行く。


バ「そんなもんぶった斬って・・!」


ミ「させませんよ!リアさん!」


リ「わかりました!」


ミ・リ「「『フレイムボム』!」」


バ「チッ!」


向かってくる根っこを斬ろうとしたバルシムだったが、2人の魔法が命中して阻止される。


バ「!」


デ「てめえなんか俺が真っ二つにぶった斬ってやる!

 『岩壊斬』!」


ディードは根っこから飛び上がり、強化された斧を勢いよく下に振りバルシムに攻撃する。それをバルシムは剣でガードするが、空中ということもありディードの攻撃で地面に勢いよく叩きつけられる。


バ「一筋縄ではいかないというわけか。なら・・」


デ「もういっちょ行くぜ!『岩壊斬』!」


慎(俺も行くか!)


慎「『ハードスラッシュ』!」


レ「私たちも行くよ!『ライトフラッシュ』!」


ア「了解!『ライトニングスピア』!」


ラ「はい!『ハードスラッシュ』!」


バルシムに一斉に攻撃を仕掛ける5人。そんな状況でもバルシムは余裕の笑みを浮かべていた。


バ「いいねぇ。こっからは6割で相手してやるよ!」


5人『っ!?』


そう言い放った瞬間、バルシムは周りに魔力の波動を放ち、5人をふっ飛ばす。


エ「なんて魔力!」


慎「これが奴の半分の力だってのか!」


レ「これは期待以上だよ・・」


ラ「どうすんだ慎也!?このままだと勝てる気がしね

  えぞ!」


慎「勝てる気がしてもしなくてもやるしかねえだろ。

  あいつを倒して守りたいもんを守る!」


慎(力を貸してくれ!イム!)


慎也は『青き絆』を発動させてステータスを向上し、左目を青に染める。


バ「お、来るか?」


慎「当たり前だ!俺は今ここでお前を倒さなくちゃい

  けないんだ!」


バ「ふ、それは世界のためか?」


慎「それもある。だが俺は、俺の世界にいる友達と!

  この世界の仲間のために!バルシム、お前を倒

  す!」


バ「仲間のためか。お前はほんと40年前の俺とムカ

  つくほど似てんな」


ハ「・・・ふ、やっぱり慎也はそうでなくちゃな」


慎「ハーツさん?」


ハ「よし!慎也には2回も助けられてんだ!今ここで

  お前を倒してその借りを返す!」


エ「たしかにそうですね。グラドスに囚われてた私を

  助けてくれた慎也さんに、その恩を仇で返すよう

  なことはできません!」


3人の言葉を聞き、バルシムにふっ飛ばされた4人が立ち上がる。


レ「慎也君が諦めてないっていうのに、大先輩である  私が倒れてるわけにはいかないね」


ラ「それは俺も同じだな。慎也とはほぼ同期だから

  な、倒れてらんねえ!」


デ「新米のガキに遅れは取れねえな」


ア「それじゃあ僕も本気で行こうかな!」


ミ「私の魔法はエリシアさんのよりは劣りますが、足

  手まといにはなりませんよ!皆さんのために!」


リ「私も、私もあの戦争から成長してるんだから!」


皆、バルシムに圧倒的な差を見せつけられても慎也のために、仲間ために立ち上がる。皆の間にはたしかな"絆"があった。


バ「ふっふっふ、はーっはっはっは!!」


するとバルシムはそれを嘲笑うように高笑いする。


慎「何がおかしい?」


バ「いいや、何もおかしくねえよ。あーそうかそう

  か、そういえばお前らには絆ってのがあったな。

  それじゃあ・・









     そんなもん絶望で押し潰してやるよ」


そう言った瞬間バルシムは目にも止まらない速さで慎也の後ろまで移動した。それを見ていた9人は一瞬バルシムが消えたと錯覚するほどの速さであった。


慎「いつの間に・・!」


バ「遅い」


慎「え・・・ぐはっ!?」


その瞬間、慎也の体に5発の斬撃が襲い、何が起こったかもわからずに慎也は吐血しながらその場に倒れる。


皆(慎以外)『慎也(君)(さん)!』


慎「てめぇ、今何を・・!」


バ「少し本気を出したらこれか。今のは普通に動いて

  5回斬っただけだ」


ラ「あの一瞬で!?」


バ「一応言っておくが、今のが誰1人見えなかったっ

  つうならお前らに勝機はないぞ」


レ「エリシア、見えたかい?」


エ「・・・すみません」


レ「これはキツイね・・」


バ「さあどうする!まだやるか!?」


慎「当たり、前だろ!」


痛みに耐えながらも慎也は立ち上がり、バルシムに剣を向ける。


バ「これぐらいじゃダメか」


慎「お前を倒すまで、俺は何度でも立ち上がってや

  る!」


バ「ふ、これを受けてもそんなことが言えるかな!」


そう言うとバルシムは上へ高く飛び上がり、剣に膨大な魔力を込める。


慎「何を・・!?」


バ「喰らえ!『スラッシュレイン』!」


そう唱えバルシムは1つの大きな斬撃を放つ。するとその斬撃が空中で分裂し、無数の斬撃の雨となって慎也たちに襲い掛かる。


慎(マジかよ!)


慎也は剣に魔力を込めて向かってくる斬撃をなんとか捌いていく。


慎(1つ1つの斬撃が重い!キツいぞこれ!)


バ「もう2発おまけだ!『スラッシュレイン』!『ス

  ラッシュストーム』!」


さらに降ってくる斬撃の雨に加え、横から向かってくる斬撃を捌ききれず、慎也たちは負傷してしまった。


皆『ぐああああ(きゃああああ)!!』


バ「ふ、所詮はこの程度か」


痛みに苦しみ、皆倒れてしまう。それを見たバルシムは少し残念がりながら倒れている慎也に歩み寄って行く。


バ「どうした村上慎也?立つんじゃなかったのか?」


慎「くそぉ・・」


バ「まあいい。これで終わらせてやろう」


そう言うとバルシムは慎也の胸ぐらを掴み上げ、首筋に剣先を突き立てる。


怜「慎也、君!」


エ「慎也さん!」


ハ「慎也!」


バ「それじゃあな、異世界からの救世主よ。いや、救

  世主になれなかった者よ」









ラ「やらせるかあああああ!!!」




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