決戦
今回はちょっと短め!
※大人数なので発言者の頭文字が入ります。
そして、ついに決戦の日がやってくる。慎也たちは早朝にまだ誰もいないギルドに集まっていた。
ハ「みんな集まったね」
エr「すでに感じている方もいると思いますが、この街
から出て少ししたところから強い魔力感じます。
おそらくバルシムでしょう」
慎(たしかにうっすらだけど魔力感じるな。あっちは
もう準備万端ってことか)
ラ「どうした慎也?もしかして今更怖くなったか?」
慎「んなわけねえだろ。てかそう言うお前は脚が震え
てんぞ」
ラ「こ、これはただの武者震いだ!」
慎「そういうことにしてやるよ」
レ「みんなわかってる通り、今回の作戦はゴリ押し
だ!」
慎(それもう作戦じゃないけどね)
レ「つまり私たちの力量で勝負が決すると言っても過
言じゃない!みんな心して挑もう!」
皆『・・・』
レ「ん?あれ、みんなどした?」
あまりにもレイルが真面目だったため普段のレイルを知っている皆はポカンとする。
エr「いえ、レイルさんが珍しく真面目なことを言って
いたので」
レ「エリシアよ。君は私を普段からどう思って・・」
エr「恐れ知らずの戦闘狂ですね」
レ「それはひどくないかい?」
ハ「実際そうだろ」
レ「ハーツ君まで・・」
慎(全く良い感じにしまらんな。まあそれがこの人た
ちのいいところでもあるんだけど)
レ「・・えーごほん!とりあえず結論から言うと、さ
っさとバルシム倒して、祝勝パーティーを楽しも
う!」
皆『おー!』
慎(くっそ適当だけど、いつものレイルさんだな)
エr「ふふ、やっぱりレイルさんはそれぐらいがちょう
どいいですよ」
レ「うん!私もしっくりきたよ」
ハ「それじゃあそろそろ行くか。エテラ、ギルド任せ
るぞ」
エt「任せてください!」
ハ「いい返事だ。それじゃあみんな行こう!」
慎(待ってろバルシム。3日前の借り返してやるよ)
エt「あ、慎也さんちょっと待ってください!」
慎「はい?」
みんながギルドを出て行く中、エテラに呼び止められた慎也はその場に立ち止まる。
エt「実は慎也さんに渡しておきたい物が」
慎「渡したい物?」
エt「これです」
そう言うとエテラは縦長の箱を慎也に差し出し、蓋を開ける。すると中には先端に赤色の宝石が付いたペンダントが入っていた。
慎「これは?」
エt「これは身につけた人の魔力が一定量向上する魔道
具です。私は慎也さんたちみたいに戦えないので
これぐらいしかできませんが・・」
慎「いや全然嬉しいですよ!ありがとうございま
す!」
エt「喜んでもらえてよかったです。それじゃあ着ける
ので後ろを向いててください」
慎「わかりました」
箱からペンダントを取り出し、慎也の首に着ける。
慎(おお!なんか力がみなぎってくる感じするわ)
エt「それじゃあ慎也さん!頑張ってくださいね!私待
ってますから!」
慎「はい、行ってきます!」
エテラの声援を受けて慎也はギルドを出る。すると外でリアが1人で待っていた。
リ「あ、来ましたね」
慎「あれ?先にみんなと行ってたんじゃなかったのか
リア?」
リ「慎也さんを待ってたんですよ。それでエテラさん
と何を話してたんですか?」
慎「あーこれこれ。魔力が増えるペンダントを貰った
んだ」
リ「へぇー、綺麗ですね」
慎「出来れば壊したくないなこれ」
リ「まあそれをバルシムが許してくれるかどうかです
よね」
慎「だよなぁ。そんじゃみんなも待ってるだろうし行
こうぜ」
リ「はい!」
2人は街の門に向かって駆け出した。
レ「お、慎也君たちも来たね」
慎「すみません待たせてしまって」
ア「いや、ちょうどよかったみたいだよ」
リ「え?・・・っ!」
慎也とリアが皆のところに着くと同時に、前方から魔力の波動が飛んでくる。そしてその波動の中心に、1つの人影。
レ「すごい魔力だね!」
エ「こんな魔力感じたことがありません!」
慎(これを放ってんのはやっぱり・・)
バ「へぇ〜、結構いるじゃねえか!」
先日とは違い、黒のローブではなく紫色の鎧を身に着けたバルシムが不敵な笑みを浮かべながら現れる。それを見た瞬間各々武器を構えて戦闘態勢に入る。
バ「やる気満々だねぇ!いいぜ、そうこなくっちゃな
ぁ!」
そう言うとバルシムも魔法陣から剣を出し構える。
バ「では始めよう!この世界を賭けた戦いを!俺を存
分に楽しませてくれよ!?」
慎「ああ、いくぞ!」
バルシムとのバトルは次回からです!日曜に投稿できたらいいな。