プロローグ
僕と彼女は昔からの付き合いだ。
過ごしているうちは一日でさえ長く感じて一年なんて途方もないって思っているのに
でも、振り返ってみると10年でさえほんの一瞬の出来事で。そのほんの一瞬の中にありえないくらい良いことも嫌なことも詰まっていて……
そんな長いようで短い日々を経て、ついに今日。僕と彼女は結婚する。
目の前の彼女は白いウェディングドレスを着て、僕がヴェールを上げるのを静かに待っている。
僕の両親、彼女の両親。親友たちに会社の方々。
みんなに見守られながら、そっとヴェールを上げた。
彼女は夏が似合う。
彼女と初めて出会ったのが小学4年生の夏だったというのもあるかもしれない。………小学生の頃の夏は特別だったと思う。毎年プールの時間が待ち遠しくて、最初のシャワーの冷たさにみんなで絶叫して、プールの時間の後の国語の授業は子守唄で……
ふと昔のことを振り返ると、思い出が堰を切ったように溢れ出してくる。
今から話すことは僕の物語で、それは僕と彼女の物語。
どこから話していこうか。そうだな、彼女と出会った小学4年生のむし暑いあの夏の日から話していこうかな。
◇
楽しんでいただけると幸いです。短くてごめんなさい。でもしっかり続けていくので夏の暑さをもっと暑く感じれるよう状況描写を頑張っていくので応援お願いします。