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スプレラの世界観察記録  作者: スプレラ
1/1

観察記録 「王国軍と異形」


やあ、僕だ。


スプレラだ。


え? 誰って?


はっはっは! 面白いことを言うね!


僕はこの世界の神さま的な存在さ。


・・・・・


無理もないかな。


僕はこの世界を「想像」しただけで、「創造」したのは僕


じゃないからね。


「創造神」は知ってても、「想像神」は知らないよね。


・・・・・


まぁ、そんなことはどうでもいいのさ。


・・・・・





おや?


どうやら何か禍々しいものがジテアーラ王国へと向かって


いるね。


大きな口。


ぐちゃぐちゃの体。


身体中には顔のような模様がある。


___"異形"。


あれは強いな。 絶望を感じさせるオーラが物凄いな。





あれは? "異形" の進行方向を3つの大きな障壁が塞いでいる


ね。


"ジテアーラ王国軍"


彼らは戦うつもりらしい。 この国の王様はかつて


"ジテアーラの牙" と他国では恐れられ、仲間からは頼ら


れていたんだ。


多くの敵を返り討ちにしてきた軍隊は今回も王様を指揮官


として、 "異形" を迎え撃つようだね。


すごい兵力だ。 兵士1万人はいるのではないだろうか。


障壁には多くの大砲が並べられ、魔導師やら弓兵やらが多


くいるね。


魔導師達は詠唱を始め、弓兵は毒を守り始めている。





そろそろかな?


おお、一斉に"異形"めがけて攻撃しているね。


全弾命中か、すごいな王国軍は。


おや? 攻撃…当たってなかったのかな…?


怯むどころが、傷一つついてないような?


僕は目を疑ったが、本当に無傷だった。


王様も動揺しているね。


弓矢や魔法は愚か、大砲すら効いていないのだからそりゃ


驚くだろうね。





第一障壁が突破された。


僕も驚いたよ。 何にも無かったかのように障壁を壊して


進んでいるのだもの。


国王軍が撤退を始めたね。 障壁も攻撃も全て無意味だと


判断したのだろう。 その判断は正しいと思うよ。 だってあ


の "異形" は王国軍に気づいてすらいないのだもの。


全兵士が撤退した。


第二障壁も第三障壁も突破された。


すごいな…兵士がいる時と移動速度が変わってないや…





あの船は、"ルエラ"。 久しぶりに見たな。


あの船はすごい。 人があんなに入れる。


しかも空を飛ぶこともできる。


まさに"ノアの箱船 "だね。


飛んだ。


『『『助かった』』』


乗客はみんな歓喜している。


でも…


僕は気づいている。 "異形"がすぐ下にいることを_____





顔を出したね。 みんな悲しい顔をしている。


"異形" は大きな魔弾を打った。


これは回避できないな。 耐えることもできないだろう。


悲しいな。 何かもわからぬ生き物の魔弾で何万の人が犠


牲になるのだから…





なんだあの光? 魔弾が消えた? なにがおこった?


?! あれは__________"勇者"!


僕は見惚れていたよ。


綺麗な白い肌。


輝く銀色の髪の毛。


ほっそりとした体格。


そして___________


"絶大な魔力"


これほどの魔力の持ち主は他にはいないだろう。


あの子は希望だな。 これから起こる災厄を退けてくれる


ことを、僕は願っているよ。



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