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普通に異能バトル 1  作者: K・M
1/1

出会い・すべての始まり

タイトルが思い浮かばなくて適等に書きました

へたくそ作品ですが よろしくお願いします

 序章 -inizio-


 イタリア郊外 月の光が雲によって隠れ、街は闇に呑まれていた。

 いつもは人通りの多い道も、深夜は人っ子一人居ない。 さらに裏路地に行くと、大きな道にあった街灯も存在しない。 まさに「闇」一色なのである。

そんな街の裏路地から音が聞こえてきた。 

 一人は中年の男だった。息が荒く、まるで何かにおびえているようだった。

 もう一人は長身の青年だった。 中年の男とは違いこちらの息は「普通」だった

 壁際に追い詰められ、息が激しくなっていく中年に対し、青年は右手から「何か」を取り出した

雲から出てきた月の光が、黒い光を照らす。

『拳銃』

 中年は恐怖した。 青年はその右手で自分に「終焉」を告げているのだ。

 青年は「普通」のまま、その引き金を撃った。

 パン!! という短い発砲音が夜の街に響く

 たったそれだけの動作で人は「終焉」を迎える。 

 これだけの動作で人は「罪悪感」を得る。

 だが青年は「終焉」に対し何も感じない。 

 青年は「罪悪感」を得ない

 ここはそんな「闇」がいる。 

 そんな場所であった…。



 説明

この小説はイタリアが舞台になっているため

通貨の単位など 一部日本と違っている場合があります。

この小説では通貨などの単位を「円」に直し日本にあわせています。

またこの小説は異能バトルが主流になっていますが

能力名が一部「英語」になっていますが、それは日本語に直し、英語に直しています。

なので小説内では登場キャラは異能名を「イタリア語」で言っていることをご存知の上お読みになられることをお願いします。

(一部イタリア語にしている部分が存在します)









第一章「イタリアのレオーネ(獅子)」


 ーイタリアー

 ヨーロッパに存在する大国で、人口は六千百万人のヨーロッパ第5位の国である。 もっとも特徴的なのはブーツの形をした国土で、 文化、経済、なども先進国である。


 そんなイタリアの街の中にミラノという場所が存在する。

 市場などが多数存在するミラノはイタリアの中でも商業施設が集まるイタリア第二位の街である。

そのミラノの市場でも中規模な場所に

「奴」は居た。 ぼさぼさの金髪ヘアーの青年が、

身長は180後半 一般的なイタリア人ではあるが

少しおかしな点である。

 現在 イタリアは八月であるにもかかわらず、青年は黒のコートを身に付けていたからである。

イタリアの夏はとても暑く、人々は半そで、半ズボン

水は所持品として「最重要」という位、夏は暑い

 ミラノは他の都市と比べ夏は涼しい部類ではあるが、現在の気温は34度だ。 

むちゃくちゃ暑い。

あの青年はいつ熱中症で倒れてもおかしくないのだ。

 人ごみの中には携帯を構えている人も居るかもしれない。 

 だが青年にはあまり「暑そう」という感じはしない。

 むしろクーラー完備の快適なワンルームで過ごしているかのように涼しそうだった。

 青年は一軒の果物屋に立ち寄った。

「へいらっしゃい!」と店のおじさんが笑顔で挨拶してきた。 青年は果物のかごを見て無造作に果物一個を掴み取り「これ頂戴」と一言言った

「百二十円っす!」

 元気な店のおじさんに青年はコートの中の財布を取り出そうとしたとき

 バッっという音とともにぼろい布のローブを着ている小柄(百六十位)な奴が果物五個セット(五百円)を奪っていった。

 早業というものだろうか、

 果物を奪って走り去り、角の路地を曲がるまで、実に約三秒だった。

 でも驚きなのはその出来事が起こったのに亭主のおじさんは何も動かない

まあ「あちゃー」という悔しがる動作は行うが

「果物泥棒め!」って言いながら怒って追いかけるという動作を行わないのである

「なんで追いかけないんだ? お宅の品物奪われたんだぞ?」

 青年はおじさんに聞いた。

 青年の疑問におじさんは答えた

「そりゃあ、アイツが盗みの天才だからさ、」

「盗みの?」

「ああ 名前は知らんがここらの全員はアイツにやられてるんだが誰もアイツを捕まえられない。 すぐに撒かれちまうんだ。 俺も最初は怒って追いかけたが

見事にしてやられたんだ。一度ならともかく何回も繰り返されるとさすがに捕まえるだけ無駄だと考え始めたんだ。あいつは大抵安物しか盗まないからね」

「まあ おじさんがいいならいいけど」

と青年はつぶやきながらコートの財布のあるポケットに手を突っ込む。 

 手が掴むものは… 空気だけ…

青年は盗人の通った路地にもうダッシュで走り出した。

「アイツ! 俺の財布奪いやがった! あのクソ野郎がああああ!」

青年は路地を走り続ける。

路地を約十分ぐらい走ったが見つからない。

 財布を盗まれたのは洒落にならない。 彼の全財産は財布に入っているからである。

「今夜の宿や飯などはどうすればいいんだよ…」

そう青年はつぶやきながら世界の終わりを迎えたような顔で歩いていると、 

ボロローブの小柄な奴が走っていた。

「見つけたぞォ! おんどらああ!」

ものすごい大声とともに青年は走っていった。

小柄な盗人は青年に気づき逃げ出した。

角を曲がった盗人に続き 青年は角を曲がった


行き止まり


その一言だった 目の前に高い壁が存在していた

だが逃げ道が無いわけではない。

壁にある窓と地面にある下水道である。

この二つしかないか青年はあたりを捜索した

あるのは大きな木箱の山だけでそれ以外はこのマンホールと窓だけである。

窓は少し高くて 青年でもよじ登らなくては届きそうに無い 盗人が曲がったときと青年が曲がったときの差は4秒 この時間に小柄な盗人は上を登れるものだろうかと青年は悩みながら 木箱を持ち上げようとした。 

重い木箱からはがちゃんという音がした。

ワインでも入っているのだろうか 少なくとも盗人にはこれを4秒では動かすのは難しいと判断し

青年はマンホールの中に入っていった

だが盗人は別の場所に居た

木箱の山から ズズズと引きずる音がして中から盗人が現れた。

盗人は自分が身に付けていたぼろいローブを脱ぎ捨てた。

中に居たのは黒髪の小柄な少年だった。

青年は自分が持っていた果物かごと牛革の財布を手に持っていた

「六十万も入ってるな あいつスリを考えて別に持っておくという考えはないのかねえ」

と呟きながら 歩いていると

「よう そこの僕」

と聞こえた。

だがあたりを見回しても そいつは居なかった。

当然といえば当然だった。 そいつは右でも左でも後ろでもなく、「上」に居たのだから

上を見上げた少年は驚いた 財布を奪った青年が空を飛んでいるんだから

「う うっそお…」

「よくも人の財布奪ってくれえたな このくそがきが」

青年は怒っていた。 まあ当然だ自分の全財産が入っているんだから怒るのは当然だ

「返してもらうぞ その俺の全財産を」

「断る っていったらお前はどうする」

青年は怒りながらスマイルを作り

「ぶっ飛ばす」と一言呟いて ―消えた―

次の瞬間 高速で突っ込んできた青年に少年は一瞬驚いた

「一瞬ね」

高速の青年は右ストレートを少年にかます。

しかしこぶしの感触は硬いものだった。

ボコッ! という音と共に目の前の「木箱」が砕けた。

高速移動したパンチを奴はかわした そんなの普通の人間なら反応できない。

いやそれ以前に、 この状況を理解できないであろう。

それがあらわすことは、

「お前… 『異能持ち』だな?」

青年はそう言い放った。 それに対する少年の答えは『挑発』だった。

「おもしろい」

青年はまた加速した。

人間の速さではない、チーターにも匹敵するスピードで向かってきた。

また右ストレート、 しかし今度はさっきよりも早くなっている。

かわされた。 と思ったら少し違う。

確かにこぶしの先にはしっかりと少年が立っている

だが少年と青年のこぶしの間に「硬い何か」が割り込むように存在していた

『木箱』 さっき少年が隠れていた木箱の山の一つが突如 青年の目の前に出現し木箱が壊れた

そのとき中に入っていたワインが割れガラス片がこぶしに刺さった

「痛っ!」 

とっさに拳を引っ込めた青年に対し少年は笑った

己の勝利を確信した顔だった。

だがその顔は一瞬で終わる。 なぜなら青年も同じ顔をしていたから、

「やはり『異能持ち』か 今わかった、 お前の能力は『何かを奪う能力』 違うか?」

少年の表情が変わった。

さらに青年は笑った。

「最初に考えたのは『物体移動の能力』だった。 それならなぜコートから出していない財布を盗めたのかという謎は解けるからだ」

青年は淡々と話し始めた。

「さらに物体移動ならお前が重い木箱の山に隠れられたのかという謎も解ける。 木箱移動すればいいんだからな、だけど謎は一つ発生する。なぜさっきの戦いで俺自体を移動して壁にでも移動すればいいのに しなかったのか? それは生物には不可能だからか他に俺には不可能な理由があるかだ、 だが俺には存在し 木箱には存在しないのは『生命』ぐらいしかない じゃあお前は物体を移動する能力ってことになるだろ」

「じゃあなぜ俺の能力をお前は『何かを奪う能力』と言った? お前の言うとおりなら俺の能力は『物体を移動させる』能力になるんじゃないのか?」

少年は青年に対する疑問を尋ねた

青年はニヤつきながら答えた。

「さあ? どうしてでしょか?」

少年はその言葉を聞いた途端に攻撃を開始した。

青年の拳にワインの破片が刺さった。 青年は再び顔を歪める

「じゃあ 聞かなくていい いずれわかるだろ」

さらにワインの破片は青年の破片に刺さる。

痛みが慣れてきたのか、青年はその状況下で右拳に刺さったワインの破片の数を数えることができた

9つ

その破片は拳に全部で9つ刺さっていた。 追撃は続く。

今度はいままで右に集中していた攻撃が左に変わった。

左拳には合計で3つ追加で刺さっていた。 再び青年は笑う。

「わかったぜ お前の能力の弱点を…。」

少年は今度は反応しなかった。

「はったりか? 俺の能力を完全に理解していないのにか?」

「『視認さえできれば物体を奪い 好きなところに出せる能力』のことならすでにわかってるぜ」

少年は再び驚いた。

「さっきの攻撃の時、お前は破片に触れていなかった。なのに破片は移動した。

つまりお前の能力はほぼノーモーションでも行える。そして一度に3つまでしか移動できない、

だからさっきまでの四回の攻撃でお前は3つずつしか打てなかった。逆に3つ以下であれば好きなタイミングで使える。 やはり『移動する能力』より『奪う能力』がふさわしいな」

少年は再び攻撃を再開した。

ワインのかけらが青年を襲い、また左拳に破片が刺さる。

「今気づいた! お前の能力の条件は『視認する』ことだ! だから視認できない俺の服の内側は攻撃ができずお前は服の上からでしか攻撃が無理なんだ!」

少年の顔がだんだん変わる。

始めてあった恐怖におびえていた。

ふたたび攻撃が起こり、今度は足を攻撃したが、青年がはいていた靴に止められ、

深い攻撃にはならなかった。 

そしてもはや目前にまで迫った青年の右ストレート(破片は抜いてある)が少年に一撃を与えた


続く…






どうも始めまして K・Mです

この作品は私の趣味で作成した作品です。

いろいろとおかしなところはあると思いますが、よろしくお願いします

もしも作品のおかしな点などがありましたら教えてくれるとうれしいです

これからがんばるのでよろしくおねがいします

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